ベルリンの緯度だと、比較的遅くまで明るいのです。
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。
久しぶりに「ドイツエコバウ建築ツアー 番外編」の記事をアップして、
このシリーズを締めくくりましょう。
2008年 10月 3日 以来のアップとなります。(^^)ゞ
ベルリン博物館をひとりで、しかも無料で堪能して、
帰路につくことにしました。
電車は、以前切符を購入するのに苦労したので
「地球の歩き方」を読んで、安くなる切符の購入方法も
理解しておきました。
売店で、軽く飲み食いして電車に乗りました。
切符を購入する人はいなくて、駅を降りても
改札はもちろん、切符を入れる箱さえないのは、以前お話した通りです。
旧東ドイツ領の軍隊が使っていた寂しい田舎の空港駅に降りたときは、
あたりは真っ暗でした。
ホテルのシャトルバスの位置でホテルに電話をしました。
ホテルなのに信じられませんが、つながりません。
どうも営業時間が終了しているとのメッセージが流れるのです。
タクシー?
いませんでした。
どうしようかと考えて…
旧空港の跡地を突っ切っていけば、近道になるとガイドさんが
言っていたことを思い出して、そこを歩くことにしたのです。
といっても、大体の方向しかわかりませんし、
広大な土地で真っ暗なため、
建物や家の光も見えません。
何とかなるだろう…。
まさかこんな時間に、こんな田舎を旅行者がひとりで歩くとは
追いはぎも考えないだろう…
と駅の裏へ廻って、小さく真っ暗な道を歩き始めました。
▲こんなに真っ暗な道で、廻りは草原です。
この空港は、軍のためにあったのと、空港の廻りの広大な空き地は
土壌が汚染されているので、ドイツが統合された今でも
駅から見渡す限り、建物もありませんでした。
もちろん、空港といっても飛行機が発着することは無く、
もしかしたら、1日に何度か不定期で私的な飛行機が使用している
かもしれませんが、何も無い広大な空き地、草原といったところです。
それでも途中、2台の車とすれ違いました。
1台は前方から、もう1台は後ろから来ましたが、それだけです。
よく覚えていませんが、30分間くらいでしょうか…歩いていたら、
▲写真では見にくいですが、家屋があり大きな車が留まっていました。
写真ではわからないですが、そのときのイメージは、幻想的で、
洋画の撮影中のセットに、自分が入り込んだような錯覚を起こすような
イメージでした。
本当にこの道で良いのか、自信は全くなかったのですが、
家屋が見えたことで、もし迷えば、ここへ戻って聞けば良いかと
少し安心して、歩き続けました。
ホテルらしき建物はその後もなかなか見つからなかったのですが、
突然、建物が見えたのは、ホテルの裏側で照明も見えなかったからです。
正面からのアプローチであれば、もう少し手前で見えたのでしょう。
ともかく、何とか無事たどり着き、
▲▼翌日の出発の日、このように明るいホテルの朝を迎えることができました!
感謝!
他のツアーの人に話すと、みんな、ひとりで…よくそんな恐い…と
驚いていましたが、男性ひとりだからできるのはありますね。
これで、ドイツエコバウ建築ツアーの、42話にわたるシリーズを
ひとまず終わります!
オーストリアやとイタリアのミラノなどの報告が、まだ残っています。
横浜市 住宅 建築家
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