一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

夜道をトボトボ…番外編も終了

2009年06月09日 13時05分41秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ベルリン博物館を出たときは、まだ空は薄ら明かるい感じでした。
ベルリンの緯度だと、比較的遅くまで明るいのです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

久しぶりに「ドイツエコバウ建築ツアー 番外編」の記事をアップして、
このシリーズを締めくくりましょう。


2008年 10月 3日 以来のアップとなります。(^^)ゞ



ベルリン博物館をひとりで、しかも無料で堪能して、
帰路につくことにしました。

電車は、以前切符を購入するのに苦労したので
「地球の歩き方」を読んで、安くなる切符の購入方法も
理解しておきました。


売店で、軽く飲み食いして電車に乗りました。

切符を購入する人はいなくて、駅を降りても
改札はもちろん、切符を入れる箱さえないのは、以前お話した通りです。

旧東ドイツ領の軍隊が使っていた寂しい田舎の空港駅に降りたときは、
あたりは真っ暗でした。

ホテルのシャトルバスの位置でホテルに電話をしました。

ホテルなのに信じられませんが、つながりません。
どうも営業時間が終了しているとのメッセージが流れるのです。

タクシー? 
いませんでした。

どうしようかと考えて…

旧空港の跡地を突っ切っていけば、近道になるとガイドさんが
言っていたことを思い出して、そこを歩くことにしたのです。

といっても、大体の方向しかわかりませんし、
広大な土地で真っ暗なため、

建物や家の光も見えません。

何とかなるだろう…。
まさかこんな時間に、こんな田舎を旅行者がひとりで歩くとは
追いはぎも考えないだろう…

と駅の裏へ廻って、小さく真っ暗な道を歩き始めました。




▲こんなに真っ暗な道で、廻りは草原です。



この空港は、軍のためにあったのと、空港の廻りの広大な空き地は
土壌が汚染されているので、ドイツが統合された今でも
駅から見渡す限り、建物もありませんでした。

もちろん、空港といっても飛行機が発着することは無く、
もしかしたら、1日に何度か不定期で私的な飛行機が使用している
かもしれませんが、何も無い広大な空き地、草原といったところです。


それでも途中、2台の車とすれ違いました。

1台は前方から、もう1台は後ろから来ましたが、それだけです。


よく覚えていませんが、30分間くらいでしょうか…歩いていたら、




▲写真では見にくいですが、家屋があり大きな車が留まっていました。


写真ではわからないですが、そのときのイメージは、幻想的で、
洋画の撮影中のセットに、自分が入り込んだような錯覚を起こすような
イメージでした。


本当にこの道で良いのか、自信は全くなかったのですが、
家屋が見えたことで、もし迷えば、ここへ戻って聞けば良いかと
少し安心して、歩き続けました。


ホテルらしき建物はその後もなかなか見つからなかったのですが、

突然、建物が見えたのは、ホテルの裏側で照明も見えなかったからです。
正面からのアプローチであれば、もう少し手前で見えたのでしょう。

ともかく、何とか無事たどり着き、





▲▼翌日の出発の日、このように明るいホテルの朝を迎えることができました!
感謝!





他のツアーの人に話すと、みんな、ひとりで…よくそんな恐い…と
驚いていましたが、男性ひとりだからできるのはありますね。

これで、ドイツエコバウ建築ツアーの、42話にわたるシリーズを
ひとまず終わります!

オーストリアやとイタリアのミラノなどの報告が、まだ残っています。


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ベルリン博物館の内部写真

2008年10月03日 04時03分55秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ 建物はいくつかあります


本日、2008年10月3日から12日まで、
オーストリア建築ツアーのためブログの更新は、お休みいたします。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアーの番外編、ベルリン博物館の内部写真を
急いでアップします。

















▲こんな有名な絵も、ガラス無しで目の前で壁に飾ってあるので観れるし…
触ってはいけませんが、触ることもできます。



▲こんな有名なものも…





































コメントは、帰国後の13日に…

では、成田へ向かって出発します!




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ベルリン博物館へ…(1)

2008年09月30日 22時12分45秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ベルリン博物館入り口前の広場



ドイツエコバウ建築ツアーも、いよいよ大詰め、番外編になってきました。
今日、2回目の緊急ブログアップは、その(40)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。



バウハウスの見学を終えた後、翌朝の帰国を残した前日の夕方には、
ベルリン市街で解散となりました。

何人かのグループに分かれて、通訳の方やコンダクターの方などを筆頭に
いくつかの方面に分かれました。


私は同じ観るなら、いろいろ観るよりベルリン博物館を少しでも長い時間!

と思ったので他の方と分かれて、地図を片手にひとりで目指しました。





歩きながら、街並みをキョロキョロ見学しつつ、パチリ…





▲中に入ってみたり…












▲これは何を表現しているのだろう…と
ある建物の中にある像を前に考え込んだり…


そして、ベルリン博物館へ到着…



▲こっちもベルリン博物館の建物のひとつ



▲これも主要な建物群



▲ベルリン博物館の看板



そして、中に入ろうとしたら、博物館の人に制止されました!

理由は何でしょう?


私が怪しいから? …いえ、違いますよ!(^^)ゞ

手荷物検査? 切符が無い?  …いずれも違います。

休館?    …ちょっと惜しい! が違います!


実は、私が到着した30分後に無料開放になるのだそうです。
そのため、一時、入場をストップしているのでした。

私は、時間が惜しいので、「有料で良いから、早く入りたい!」
と言ったのですが、

アメリカのテレビドラマの Xファイル に出てくる俳優にそっくりな男性が
(主役のモルダーではない、脇役で裏切り者の悪役…(^^)ゞ)

「ダメです」とのこと…。

建物を外観からいろいろ観ておくことにして、時間をつぶしました。

でも、無料で観れるなんて…いつも私はラッキーです!!
週に一度、夕方から6時から無料開放になるのだそうです。

狙ったわけではありません。その時間しか行けませんでしたので、
たまたまでした。


そして、いよいよ中へ!


うぉ~~、なんて凄い…興奮の連続でした!

通訳さんと離れてでも、ひとりベルリン博物館に絞ったのは、大正解でした!

無料でラッキーどころか…有料でも、大ラッキーでした。

明日にでも内部の作品や様子などの写真を紹介しましょう!




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マイスターハウスの室内写真

2008年09月30日 11時08分31秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲階段室です。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日の バウハウス、マイスターハウス の外観写真に続いて、

本日は室内写真です。




▲説明写真の展示もありました。




白に黒、ピンクに黄色。どうでしょう。違和感はありませんよね。






▲手摺部分の赤のアクセント。私も以前提案しましたが、完成後は好評でした。



▲外観から見ると階段を貫いてつながっていた、このサッシは、
外観でも非常に重要なデザインになっていました。
内観でも重要な役割をしています。



















▲模型もありました。



アクセントに鮮やかな赤をもってきても、他の色で面を塗りこんでも
それほど派手ではなく、良いと思いませんか?

何度も提案していて、最初は驚かれますが、完成すると喜んで頂いています。




住宅リフォームや新築を考える前に… 

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グロピゥスのマイスターハウス

2008年09月29日 14時00分14秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ デッサウ バウハウス マイスターの住居とスタジオです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

前回、バウハウスの写真を紹介しました。その続きです。

本日は、ドイツエコバウ建築ツアー その(38)になります。


バウハウスが開設される前の1926年の夏に、
ワルター・グロピゥスと彼が集めた教師達の家で、
グロピゥスの設計です。


前回のブログ読者がコメントされていたように、
この建物もバウハウスの学校同様、世界遺産に登録されています。


























今回は、外観写真だけですが、明日は内部の写真をアップします。




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ドイツのバウハウス!

2008年09月25日 15時25分58秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲あの有名な、ドイツのバウハウスの玄関口


ドイツエコバウ建築ツアー その(37)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

今日は、近代デザインに大いに影響を与えた、バウハウスの紹介です。




▲階段や廊下も、アクセントの付け方が何となく良いですね。▼






▲舞台であり、講堂でもある部屋です。
写真の日本女性は、このバウハウに勤めている方で
館内すべてを案内して下さいました。
バウハウスの案内や説明をすることに喜びを感じていらっしゃる
様子が、写真からもわかりますよね?




▲席の方を見る




▲舞台の裏は、食堂になっていました。
 白に赤と黒のアクセント




▲この椅子は、インテリアデザイナーなら誰でも知っている、
マルセル・ブロイヤーの椅子です。


それまでの座り心地の良い椅子は、非常に重かったのです。
家の掃除をする主婦は大変ですね。

この椅子が画期的だったのは、手で回転させることができるくらい軽いのに
座り心地が良かったのです。

バウハウスは、デザイン学校というより工芸学校ですから、
実際に製作したのです。

量産化可能で機能的な素晴らしいデザインやアイデアに、
世界中のデザイナーやメーカーが驚いたのです。






▲道路から見た、外観。バウハウスの文字看板がハッキリ。




▲世界の人々を驚かせたのは、工芸品だけではありませんでした。


この当時、外壁が全面ガラスのこの建物のデザインは、一体どんな構造になって
いるんだ!という、非常な驚きを世界に与えたのです。

現在ならカーテンウォールというガラスの外壁の工法があります。

この建物は、内部に柱がありますので、現在のカーテンウォール工法とは異なり、
それまでの技術の駆使で可能になったものですが、画期的だったのです。





以前のドイツエコバウ建築ツアーシリーズは、 


ドイツエコバウ建築ツアー 
 


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ドイツ環境庁の図書館

2008年09月20日 13時08分22秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲図書館を見下ろしたところ。
白に 赤、黄、グレーを空間の変化に合わせ、ポイントとして使っています。
こういう色の使い方を私も好きでよくします。男性的かな。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

前回お話した ドイツ環境庁の建物 には、図書館もあります。

今回はその説明で、ドイツエコバウ建築ツアー その(36)になります。

来月初めには、オーストリアへ行きますので、早く完結しないといけませんから、
このドイツエコバウ建築ツアーのブログをピッチをあげて、アップしておきます。




▲図書館の閲覧内部の状況




▲2階の倉庫部分へ上がってみると




▲ローカと窓、照明。窓の付いてるルーバーらしきものは…




▲このように外部に付いた木製ルーバーです。
ドイツでは、省エネルギーのために窓の外部のルーバーは、
素材はいろいろですが、非常に多いです。



▲案内して頂いた、図書スタッフの方々とコーディネーターのホルガーケーニッヒ(右端)



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ドイツ環境庁の最新建物

2008年09月18日 20時36分40秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ドイツ環境庁。なかなか良かったですよ。


ドイツエコバウツアーその(35)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツの連邦環境庁の建物は、2005年に完成しましたが、
省エネルギーなどの面はもちろん、当時の技術を結集して造られた建物です。

難しい理屈や説明は抜きにして、空間や建物としても楽しめますので
写真で多めに紹介しておきましょう。




▲下の写真が上空からの全景。大きな建物ですが750人しか働いていません。



▲入り口を入ったところ。



▲色使いも大胆ですが、違和感はありません。



▲階上から見下ろす。



▲ソーラーパネルが埋め込まれています。



▲ガラスの踏み板



▲オフィスの個室



▲コピールーム


▲窓にも、実はいくつもの工夫がありました。



▲入り口ドアー部分にも工夫あり。



▲館内を案内してくれた職員の方です。

ちなみに、職員用のカフェテリアが別棟でありました。

昼食はそこで頂きましたが、ドイツでは今回私が
食べた、一番おいしい食事だったかも…(^^)ゞ




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ハンス・オットー劇場

2008年09月06日 12時33分55秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ ドイツのポツダムにある ハンス・オットー劇場

ドイツエコバウ建築ツアー その(36)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

約2年前に完成した、ハンス・オットー劇場です。
この外観は1枚の写真で理解するのは難しいので、何枚か写真を載せましょう。


新しく造った部分が大半ですが、古くからある部分も利用しています。
それらを融合させたのですが、いずれにしろ、インパクトのある建物ですね。





▲大きな赤い屋根とガラス張りの壁



▲裏に廻る。左側に有るのは、古いガスタンクを利用しているのです。




▲このガスタンク内部は、舞台装置などの搬入口となっています。





▲この部分は19世紀からある建物で、レストランとなっています。





▲公園のような緑の広場があり。



▲この部分は、カフェにもなっています。





▲さらにレストランの前は、画面の右にも一杯に、かなり大きな湖が拡がっており、
湖の向こうには古城!が見えるのです。欧州ならではの風景です。
この写真には古城は写っていません。



湖から写真が撮れれば最高のアングルで、この建物と廻りの自然の感じが
良く理解できます。船に乗らない限り撮れませんので無理でした。




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アインシュタイン塔

2008年09月04日 13時13分29秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ポツダムにあるアインシュタイン塔



ドイツエコバウ建築ツアー その(33)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、ベルリン郊外のポツダムにあるアインシュタイン塔の紹介です。


この塔は、ある天文学者が、アルバート・アインシュタインの相対性理論を
実証するため、実験と観測ができるように約75年前に建設されたものです。

現在も太陽観測所として使われているそうです。
















建物が彫刻的ですね。

当初はコンクリート造として設計されたようですが、施工上難しくて、

ドイツ得意のレンガ積みの漆喰仕上げとなったようです。

内部の見学予定だったのですが、なぜか無理でした。

でも、他の人は誰も気付かなかったのですが、

私は地面にあるものを発見しました。



▲見つけたのは、これ!



まるで「トリビアの泉」の賞でもらえる脳の模型のようですが、

アインシュタインの脳を表現しているのでしょうか?

棟の手前通路の真ん中の石畳に、小さく埋め込まれていました!

これに気付いた私には、ご褒美として、アインシュタイン頭脳の何千分の1か、

特別に別けてもらえれば良いのですが…。



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ベルリンの道化師

2008年08月31日 17時21分01秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ ベルリン市内の街並みを、ひとりでブラブラ見学していると、
写真のような、ピエロ、道化師が…。




みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は日曜ですが、ドイツエコバウ建築ツアーの番外編ということで、簡単に。


近寄って立ち止まり、じっと観ましたが、当然動きません。

写真を撮って公開するかもしれないので、出演料として(冗談です…)
コインを缶に入れて、その場を立ち去りました。


数歩通り過ぎてから私が振り返ると、

こちらに首だけを動かして私をみました。
そして、片目をウインクでパチリ!としてくれました。


う~ん、女性のピエロなら、良かったのですが…、(^^)ゞ
でも、お礼に反応してくれたのは、さすがでした!

たまたま振り返った私もラッキーだったかも?

そういえば、女性のピエロは、あまり観ないですよね。



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ドイツの建物外装例

2008年08月30日 13時00分14秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲この建物をよ~く、ご覧下さい。レンガが化粧の下に見えます。
化粧が剥がれた部分です。しかも、細かい凹凸までレンガで造っています。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアー その(31)です。

ドイツの街並みは、欧州に一般的にある街並みと同じように、石積みなのですが、

少なくとも、昔からある低層建物はレンガ造りという方が正しいのではないかと
思います。




▲右はレンガ造りと、すぐわかります。
 左の建物は、ドイツではレンガ造りに
 漆喰や塗り壁仕上げをしている例が多いようです。



▲ご存知のようにこういう建物は、一般的です。
 化粧直しをしながら、100年は新しいほうで、
 築200年や築300年という建物がたくさんあります。



▲外壁の改装中です。日本の鉄筋コンクリート造では、
 塗装を塗って、ハイ終わりで簡単で良いのですが、すぐ汚れてしまいますね。
 




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ドイツ郊外戸建て工事中

2008年08月26日 21時48分40秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ドイツのベルリン郊外にある工事中の戸建てです。




みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアー(30)になります。


外観だけで、内部には不法侵入になるので入れませんでしたが、
工事中の戸建てを3軒観ることができました。

このタイミングでは、中に入っても外壁と同じ仕上げの材料が内壁に見えるだけです。


今でもベルリン郊外のここでの戸建ては、すべてブロック状の組積だということです。
ドイツでは当たり前のことなのでしょう。

イタリアのフィレンツエとの違いは、同じ組積でも、外壁に求める断熱性能への
意識が違うので、材料が異なるのだと思います。







▲どの家も地下室がありました。外部の断熱材が地面を掘った部分に少し見えます。



▲この家は、別の家で素材は違いますが、組積です。



▲これは、ガレージでしょう。



▲これも別の家です。



▲これらの白い外壁の材料が判明しました。


▲窓の下にある薄い板は、石材です。



▲ベニヤの下にあるのは、この家の地下室の天窓部分でしょう。



この外壁の白い材料は、いずれも軽量気泡コンクリートでした。

この材料は日本でもありますが、住宅の外壁に使われる場合は、5センチ程度が
一般的ですし、

厚くても10センチまでです。


ところが、このドイツでは何と…

同じ材料で、36センチの厚みです!

仕上げ材は含んでいません。

断熱性能の確保もありますし、外部から様々な意味で守るという役割や
構造的な安定性の意味もあるでしょう。


ドイツ人の考え方には、「薄い住宅の外壁は無い」と考えて良いと思いました。





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ドイツ郊外戸建て住宅

2008年08月20日 16時47分49秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー

▲ドイツ、ベルリン郊外の新しい戸建て住宅群を見学しました。



ドイツエコバウツアー(29)です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

今回は、ベルリン郊外の新しい住宅群の見学です。

たくさん写真を撮りましたが、そのうち何点かアップしておきましょう。























これらを観ると、屋根勾配の強い家が多いでしょう。

2階は平面的には少し狭くなりますが、1階部分から屋根が始まって
一気にロフトか高い吹き抜けまで続いています。


いろんなタイプがあったのですが、1階から尖がった屋根のタイプが多いです。

今、私がイメージしている300年住宅と木造のハイブリット住宅が、
このイメージなのです。

理由は、構造面やコスト面、空間の拡がり、工事面などを考えると、
このスタイルに行き着きました。


早く実現したいのですが、実験棟やモデルハウスを建てる費用はありませんから、
粛々と空いた時間に机上で楽しみながら考えています。

土地に目一杯広い家を建てたいという場合には向かないので、
都心型ではありません。

いずれ実現するときがくることを楽しみにしています。


日本にあるような総2階の家もあえて2種類載せておきました。



さて、他にも工事中の戸建ても観れました。

外壁は何でできているかがわかります…ちょっと驚きでしたので、

次回は、これを紹介しましょう。




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ベルリンで電車の切符が…

2008年08月04日 12時42分44秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲ドイツでこの電車に乗りたかったのですが、切符の買い方が…



ドイツエコバウ建築ツアー(28)ですが、本日は番外編かもしれません。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

その日の建築ツアーが、初めて早く終わり自由時間となりました。

外が明るいうちに、この日は解散することになり、街を観光する人とホテルへ帰る
人に分かれることになりました。

ほとんどの人が、ガイドさんと共にベルリンでのショッピングや娯楽を選択した
ようでした。










▲動いているバスの中から街の建物をデジカメで撮ったものです。
 デジカメの凄さは、動いていても少し暗くても、ブレずによく撮れることですね。



ガイドさんの話を聞いて、私はホテルへ帰る途中にあるというベルリン郊外の
大きなホームセンターをひとりだけで見学することにしました。


カナダのバンクーバーでは、ホームセンターへ行くと様々なものが置いてあり、
住宅事情などもわかりました。

日本にもこういうのがあればなあ…と思うようなものも多かったのです。
また、いくつかヒントももらい楽しかったのです。


今回も期待してホームセンターへ行ってみましたが、見るべきものが全然なく、
すぐ止めにしました。


ガイドさんの話では、

「ホームセンター近くの駅からホテル近くの駅まで、電車に乗っても駅でもひとつ
だから、歩いても15分くらいだと思う。」

という言葉を信じて線路沿いあたりを歩こうかどうしようかと考えましたが、
どうみてもかなり距離があるような気がしたので、電車に乗ることにしました。


郊外の寂しい駅でホームに券売機がありました。
ディスプレイに従って購入しようと思っても、切符が買えないんです。

「地球の歩き方」を事前に買ってはいたのですが、今回は全く見ていないし、
ホテルに置いてきてあるので持参していませんでした。

ホームに居た紺色の制服を着た中年女性二人に聞いたのですが、
肩をすぼめて無視されました。(^^)ゞ


私が乗る電車が来たのですが、切符を買っていないので、乗れません。
電車から降りてきた、少し年配のご夫婦に聞いてみました。

「それは、大変だ!」という感じで親切に購入してくれようとするのですが、
買えないんです。(^^)ゞ

それでも、あれこれ一緒にやってみて、ガイドさんに聞いた額の2倍くらいの
価格の切符を何とか購入できました。


次の電車に乗ってホテル近くの駅に着いたのですが、歩いて15分どころか…
結構スピードを出していた電車でも15分位かかりました…。

線路沿いに途中から道らしい道はありませんでしたし、建物や目印は見えませんで
した。歩いていたら、迷ってしまい結局引き返していたので、電車の選択は正解で
した。


駅に着いても、改札はありません…。切符を渡す箱もありません…。

「そうか!地元の人は、切符を買わないんだ…!」

だから切符の購入の仕方を知らないのかも…とそのとき気付いたのです。


ホテルへ電話してシャトルバスの時間と待ち場所を聞き、駅前のハンバーガーを
かじりながら、シャトルバスを待ちました。

その日は、無事帰ることができたのですが、

ホテルへ帰ってから廻り人が「よく何も知らないのにひとりで電車に乗る勇気が
あるね…」と驚いていました。

でも、最終日の前夜はもっと驚くことをひとりで体験しました!
この話は、またいずれ…。



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