一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

ベルリンの壁

2008年07月29日 10時43分12秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲「融和のための礼拝堂」の建物内部へ入ったところ
      光のラインが美しいですね



本日は、ベルリンの壁とそれに隣接して建てられた「融和のための礼拝堂」の紹介です。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

ドイツエコバウ建築ツアー(27)になります。

ベルリンの壁が壊された歴史的瞬間をテレビでご覧になられた方は多い?
のではないでしょうか。


残されたベルリンの壁と道路を挟んであるその資料館に行きました。




▲これが、残されたベルリンの壁の一部です。



▲道路を挟んで資料館があります。看板の写真が歴史を物語っています。



▲資料館の上から観たところ



さらに、そこに隣接して「融和のための礼拝堂」があります。




▲外観です。内部に土壁の建物があります。外部を木で覆っています。


ベルリンの壁ができたことで、信者は西側に教会は東側に分断されてしまいました。
それでも当初は特別な許可を得て、信者の人は教会に通い続けていたとのことです。

しかし、東側は美しいレンガ造りの教会を爆破してしまったのです。


さらにその4年後、今度はベルリンの壁が壊されました。

敷地を譲り受けた信者が、壊れた教会のレンガを拾い集め、さらに砕いて土壁の材
料にしたのです。

この建物は、ドイツでは初めて強度を認められた、土壁でできた宗教的建築物と
なりました。




▲礼拝堂内部です。壁はすべて土壁。高さは7.2メートル。厚さは60センチの壁。
ドイツの家の壁は通常でも40センチ以上あります。
亜麻の繊維を加えるなどの研究を行い、コンクリートと類似の強度と認められました。



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王義之の「蘭亭序」を観に…

2008年07月28日 10時05分44秒 | お楽しみ~(^^♪
▲江戸東京博物館


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

2008年7月26日(土)に時間を取って、江戸東京博物館へ北京胡宮「書の名宝展」
を家族で観に行ってきました。

王義之の「蘭亭序」という書を観るためでした。

王義之は、私でもその名は知っていますので、みなさんもご存知の方は多いと思い
ますが、伝説的な書道の大家で書道を芸術の域に高めた人物です。

私と書道といえば、小学校の授業で習ったことと、小学4年生のときに、自分で
書道教室でも習いたいと思い、ひとりでたった1年間ですが通っただけでした。

1年後に自宅の引越しをしたので、その後はやめたのですが、墨の匂いが好きで、
週1回習い行くことを楽しみにしていました。兄弟と違いそろばんにも塾にも
行きませんでしたし、私が唯一習ったのが僅か1年でしたが書道だけでした。


だからといって、忙しい仕事の合間を縫って王義之の書を家族で観にいくほどの
関心は、全く無かったのです。


ある人から、「1000年に一度のチャンスだから、絶対に観に行った方が良い。
中国の国宝中の国宝で、門外不出初めて国外に出した素晴らしいものだから…
王義之の文字は、すべて黄金比になっているし…云々…」


あまりに勧められたので、ついその気になって、どうせなら家族でと日程を調整し
ていました。


2008年9月15日まで行っているので、興味のある方はご覧下さい。

江戸東京博物館 企画展示 2008年9月15日まで


といっても王義之の直筆は残っておらず、模写されて保管されているものしか存在
しないそうです。


それでも、絶対に観るべきだというので、他の書道の大家の直筆が展示されている
にも関わらず、

私は展示会にいた1時間あまりのほとんどすべての時間を、王義之の「蘭亭序」の
前で過ごしました。

一字づつ、自分の指ですべての文字を空間に写しながら眺めていました。




▲王義之 「蘭亭叙」江戸東京博物館パンフレットの写真より

江戸東京博物館のホームページの解説には、以下のようなことが書かれています。

書の世界で古今、書聖として最も尊ばれてきた王羲之(おうぎし)。書を芸術の域
に高めた人物として今日までその功績が伝えられてきました。本展では、その最高
傑作として世に伝わる「蘭亭序」(らんていじょ)(八柱第三本)を含む国外不出
の国宝の書13点と北京故宮博物院収蔵の書跡の名宝、計65点を紹介します。   


「蘭亭序」とは、永和9年(353)3月3日、王羲之が会稽(かいけい)(現・浙江省
紹興市)の景勝地、蘭亭で名士42人を招いて催した曲水の宴で詠まれた詩編に、み
ずからがしたためた序文です。今回出品の「蘭亭序」は、唐の太宗皇帝が搨書(と
うしょ)の名人馮承素(ふうしょうそ)に書き写させたもので、清時代には乾隆帝
も所蔵していた、現存する肉筆本では名品中の名品とされています。



この素晴らしい価値を私が見分けることはできませんが、長い歴史を経てもなお、
超一流のものとされているものに触れることは、本物の住宅設計をしていくために
も、私自身のインプットに必修だと思っています。



今年は、第一人者の詳しい解説と案内付でスペインへガウディの建物研究へ行く
予定でしたが、どうやらあまりにマニアックな内容のため、参加人数が少なくて
主催されないようです。


そのため、10月にはオーストリアへエコバウ建築ツアーへ行くことにしました。


ドイツエコバウ建築ツアーの紹介は、まだまだ残っていますので、
明日からピッチをあげて、紹介していきます。


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基礎の捨コンクリートと工事検査

2008年07月24日 16時10分44秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲基礎配筋の前に、捨てコンクリートを打設しました。




みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

地盤改良が終わって、通常の基礎工事へと入っていきます。

この基礎は通常ベタ基礎と言われるものです。

砕石を敷いて地面を固めます。その上に防湿フィルムを敷き

捨てコンクリートを打設します。通常は全面に行うことはしませんが、
この現場は全面に行いました。

捨てコンクリートを打設する理由は、正しく位置を決めて型枠を正確に固定する
ためにあります。

このコンクリート自体の強度は全く構造強度には関係ありません。

この捨てコンクリートを行っておくと、コンクリートのかぶり厚が正しく
取り易くなります。これは、鉄筋コンクリートの強度よりも、耐久性を確保する
ためにより強く必要です。


捨てコンクリートが無くても、または一部であっても問題ありません。
それ以降の工事が正しく行われていればそれで良いのです。


みなさんが、建売や注文住宅を依頼した場合、第三者検査をしてくれるところは
現在、たくさんあります。

ですが、本当の第三者検査になっていないことや、検査してもしなくてもあまり
変わらないということをご存知ないようです。


工事業者が勧めてくれる第三者検査は、ほとんどが工事業者がお客さんですから、
検査内容は細かくは見ません。お金を払ったとしても残念ながらみなさんは、お客
さんではないのです。工事業者が検査会社のお客さんです。


また、ミタス一級建築士事務所で行っている監理や工事検査とは、項目は似ていて
も、全く内容が違うと断言できます。

それでも中小の工務店や不動産会社で頼むときは、どこでも良いので保険に入る
つもりで頼んだ方が良いでしょう。一般的には10年間は保証がセットになって
います。これは、検査というより、万一の保険だと思ってください。


大手ハウスメーカーや不動産会社で購入されるなら、この一般的な第三者検査は
付けなくてもほとんど変わりません。10年間倒産しなければ、構造体や雨漏れの
保証限定ですから同じように対応してくれるでしょう。この程度の第三者検査では
どちらかというと、大手では費用が無駄になると私は思います。

地盤保証の保険は大手でも付けるべきですが、構造体や雨漏れに関しては大手に
再度保険を付けてもあまり意味がないということです。

この第三者検査は、あくまで今までの住宅レベルを保つための保険と考えて下さい。


残念ながら、工事業者が勧める通常の第三者検査は、本当に品質を保つための検査
は、工事検査に掛かる費用を考えても行えないというは、明白です。

保険料を差し引いて、検査会社が請求する検査費用は1回当たり1万円程度です。

このうち、車に乗って現場へ駆けつけてチェックし、報告する建築士に支払われる
金額が、何分の1になっているかを知れば、不可能であることはわかります。

私が通常の第三者検査を、あくまで保険としてお勧めしているのは、このためです。

検査に期待しているわけではありませんし、その点は期待できません。


1軒ずつ現場でたくさんの職人さんが造るのが住宅ですから、
自分の設計でいつもの業者でも、せっせと現場へ行って、品質確保のため
あれこれ指示をすることになるのです。





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ドイツエコバウ建築ツアー

2008年07月22日 12時47分30秒 | ドイツ エコバウ建築ツアー
▲この建物にブレンネ設計事務所があります。



みなさん、こんにんちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

お待たせしました。ドイツエコバウツアーその(26)になります。

ブルーノタウトのアンクルトムの小屋

の続きです。


ブレンネ設計事務所で、スライドなどの説明を受け、オフィスも見せて頂きました。





▲これが、そのオフィスの一部です。



▲復旧前と復旧後の写真のスライドです。




▲このあと拝見したエコロジー集合住宅の説明




▲内部も拝見できる、有名でそして楽しみな住宅です!
 後日に単独で紹介します!









▲スライドでも説明のあった、エコロジー集合住宅を案内して頂き、
 実際に見学しました。


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マインドマップセミナー

2008年07月19日 20時24分40秒 | お楽しみ~(^^♪
▲向かって右がインストラクターの玉川一郎先生です。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


本日2008年7月19日は、都内で行われた「マインドマップ」セミナーに出席してきました。

聞いたことの無い方も多いでしょうが

「マインドマップ」とは、30年ほど前に脳と学習についての研究の権威、
トニー・ブザン氏が考案し、今では世界中の学生やビジネスマンが使っている
発想法や能力開発法のひとつです。

マインドマップとは例えばこんな図を描くのです。






▲いずれも玉川一郎先生が描いたものです。
  本日のセミナーで拝見しました。




マインドマップについては、何冊も書籍が出ています。
私も何冊か購入していたのですが、ほとんどパラパラと眺めただけでした。

アイデアの整理や発想に役立つという程度の認識でしたが、
もっと奥が深く非常に役立つものだということを知りました。


それで、書籍よりセミナーの方が早く確実に身に付くだろうと1日講習会に
参加したのです。


公認インストラクターの先生は何人かいらっしゃるので、いろいろ調べてみて、
一番良いと思う先生を探して、その日に合わせて仕事を調整していました。

なるほど、書籍では簡単にはわからなかっただろう部分やその奥の深さが、一日で良く分かり、無理をして時間を取ってでも参加した甲斐がありました。

やはり、その道のプロに教えを乞うのが一番早く確実ですね。
テクニックだけでなく、感動と感謝の気持ちが起こるほどのセミナーでした。


内容は私が説明するより、興味のある人は下記のホームページをご覧下さい。


特に玉川先生は、熱心で誠心誠意、そして明るく楽しくわかりやすく教えてくれるので、
この先生は私が狙い撃ちしただけあって、お勧めできます。


実践トレーニングをして、仕事に役立つツールになって私が使いこなすことができれば、
ユーザーの皆さんへも様々な形で還元できると思います。

21日間使えば、ご褒美が出るので…ミタスユーザーの皆さん、
そのときは一緒に祝いましょう!(笑)


子供にも参加させたいセミナー内容ですが、18歳未満のお子さんは参加できません。
しかし、玉川先生に直接頼めば、ご自身が主催している同じ内容のセミナーで
受講させてもらえます。

私の家族全員に教えて頂くように、既に玉川先生にお願いしました。




マインドマップを詳しく知りたい方は

マインドマップの公式ホームページ


玉川一郎先生については、

玉川一郎先生のページ

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新築住宅の入居時の注意は…

2008年07月18日 20時56分04秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

新築完成現場の検査依頼が、連日入っていました。

現場の建物に到着すると、私が最初にすること…。

何だと思います???


まず、「家中の窓を開けます!」

理由は、揮発性物質が充満していて、臭くて居られないからです。


「健康住宅」という大きな看板を掲げているハウスメーカーが、
その理由として、F☆☆☆☆(エフのフォースターと読む)を
すべて使っているから

というものでした。

「健康住宅」なんてトンでもないです。


合板フローリングにたっぷり接着剤を使い、

ビニルクロスにクッションフロアーですから…


これは全然「健康住宅」ではありません。


窓を全開して、24時間換気を付けっぱなしにしない限り、

多くの揮発性物質が出続けますから、それを吸います。

健康に良いわけがありません。
今回の新築検査中でも、やはり刺激臭を眼や鼻に受けました。


これは、どういう一流のハウスメーカーであろうと

合板フローリングとビニルクロスの新築住宅には共通しています。


ミタス一級建築士事務所では、接着剤やビニルクロスを使わず、
無垢のフリローリングに、天然100%の自然塗装でのワックスですから、
新築時の臭いがぜんぜん違います。

臭いというより、植物系オイルの匂いがすることはあります。



特に小さなお子様や一日奥様が家にいらっしゃる方が新築に入居されるときは、

24時間換気は絶対に消さないことと、

意識して窓の開け閉めで空気の入れ替えを一日何回かして下さい。


この暑い季節は、特に揮発性物質がたくさん出るので、ご注意下さい。




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スタッフとの勉強会

2008年07月16日 23時38分50秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、全体スタッフミーティングを行いました。


以前は、毎月みなさんを対象に勉強会をしていましたが、

現在はスタッフのレベルを上げるために、スタッフに

課題を事前に知らせてその発表をしてもらったり、レポート提出、
試験などを行っています。

仕事の考え方だけでなく、具体的な建築知識の話をしています。


今回は構造面や耐震部分の考え方の基本となる部分でしたが、

かなり突っ込んだ話もしました。事前に勉強してもらい、
レポートも書いてもらった回答に対して、私が質問しながら、
大切なや考え方や知識を教えていくというものです。


調べればまとめてどこかに書いてあるという内容では、決してありません。


建築士の資格をもっていても、わかっていない人が多い内容です。


わかっていなくても問題ない部分と、

それをわかっていないと、本質が理解できない、判断できないという
部分があります。


例えば、木造では接合部分をピン構造(節点)という考え方をしますが、

この本当の意味とそう定義することによって何が生じるのかということです。

これがわかると、私が接合部分が地震でやられてしまう心配を、
なぜ過剰にしているかがわかります。

接合部分の補強について、どういう方法がなぜ良いのかという理由や選択も
自分で考えることができます。


もうひとつ他の例をあげますと、

地震の強さを表すガルという単位と、その本当の意味と背景です。
単に加速度という定義を知っているだけでは、建築実務では使えない知識であり
必要のない知識です。


ですが、この背景から正しく体系的に理解すれば、地震の強さの考え方が実感と
して良くわかります。また、地震の強さの比較も直感的にできるようになります。
現在の考え方の問題点も良く分かります。


という、本日は一般の人には難しく、建築士の資格をもっている人でも
事前に勉強してレポートを出していても教えられないとわかりにくい、
それでいて大切な内容を、本日は勉強してもらいました。


みなさんに、本当に快適な住宅を設計し提供していくためには、

私を支えてくれているスタッフも勉強するだけでなく、

それを使える知識として身に付けていっています。



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建築調停

2008年07月15日 19時42分55秒 | 建築家の日記
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


本日は、建築調停委員の仕事のあと、来社相談と電話とFAXの耐震相談がありました。

調停をすると、必ず双方の言い分は食い違いますし、溝ができていて話し合いは
なされていない状態です。だから調停になるのですが、今回は、1年以上も
トラブルが続いていました。でも、双方の話を聞くと比較的簡単に合意できそう
だと感じました。


調停でも一般の建築トラブルでも、相談すると間に入って解決してくれると
思っている人は多いです。


何度も言いましたが、個別には示談屋になってしまうので、法律上それは弁護士
さん以外できません。


弁護士さんでも、相手が拒否したら裁判か調停しか方法はありません。


今回は、望んでいる方向が一致していて、コミュニケーション不足からこじれた
ようで、何とかなりそうです。


トラブルを解決するには、あくまで当事者同士か代理者が歩み寄るか、
裁判で決着を付けるかの二つしか選択肢はありません。


建築士にできることは、建築面のアドバイスや技術的な判断だけです。



「相手が言うことを聞かないのですが、どうしたら良いでしょうか?」

という質問内容には、結局はいくつかの選択肢と手順ををお教えするだけしかできません。


それでも喜んで頂ける場合が多いのは、わかっていても次の行動をどうすれば良い
のかが、わからなかったからでしょう。


譲歩も嫌だし、調停か裁判も嫌だ、間に入って何とか全面解決してくれということ
だけを願っている人には、建築士のアドバイスには不満だと思います。




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横浜市庁の免震工事

2008年07月14日 13時43分53秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
▲現場の写真は公開不可とのことでしたので、頂いた資料でイメージして下さい。



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

2008年7月11日は、横浜市庁の耐震補強工事を見学に行きました。
写真は撮りましたが、公開不可ということですので、お見せできないのが残念です。

今回の耐震補強工事は、詳しくいうと免震工事です。

建物そのものの耐震補強ではなく、基礎に接する柱の一番下の部分をカットして、
そこに免震装置を付けたのです。

これは、深くて大きな地下ピットがあることや、杭基礎が既にあることなどから
基礎の柱の部分をカットして免震装置を入れていくことになったのです。
免震装置も2種類を合わせて使っています。

免震装置を入れるとどうなるか…今回の計画上は、


震度5までは、揺れを吸収して揺れを少なくすることで、
建物への被害を防ぎます。

震度6強になると建物が60センチ横にスライドしながら、揺れを吸収します。
といっても、大きくゆっくりと揺れることになるでしょう。
このスライドのときは、2種類目の免震装置が働くことになります。

建物が横に60センチスライドするのですから、地面に埋もれたままでは不可能
ですよね。

そのスライドする空間を確保するための地下ピットも造りました。


そういう内容を工事はまだ進行中ですが、事前にスライドで教えて頂いて
現場を案内してもらいました。

総工費は49億円。免震工事だけに関しては39億円です。
総工費が100億円になれば、建替えも考えたとのことでした。


みなさんが免震構造を希望されるのであれば、金に糸目は付けない!
という方でないと無理です。

免震装置を付けるまえに、優先順位としては、基礎や地盤、建物の耐震に費用を
掛けた方が費用対効果での効率が良いからです。
そのあと制震装置を付けるか、免震装置を付けるかどうかです。


ですから、免震装置にお金を掛けるのは最後ということになります。


木造住宅用の免震装置も発売されていますが、私は必要性を感じていません。
それより地盤の方が大切ですし、地盤が流れたら免震装置も役に立たないため、
地盤をまずしっかり確保できている前提が必要です。




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住宅の瑕疵担保履行法

2008年07月11日 10時37分28秒 | 住宅ノウハウ・実例
みなさん、おはようございます。ミタス一級建築士事務所の清水煬二です。

昨日は事務所協会の主催で来年10月からスタートする

「住宅の瑕疵担保履行法」のセミナーへ参加していました。

これは、第三者の保証を義務付ける法律です。
すなわち、完成後10年間は構造体と雨漏れの保証を第三者の保険会社が
保証するというものです。

設計事務所は直接は関係なく、提出書類が増えるだけで、
あとは工事会社や販売会社の問題ですが、

設計監理としてみなさんに信頼して頂いているわけですから、
そういう中味を業者以上に知っておかなければなりません。

以前から、ミタス一級建築士事務所の設計監理では新築の場合、
工務店にこれを義務付けているので、将来スタートしても全く
変わりはないのですが、

みなさんが将来、全国どこで家を建てたり購入したりした場合も
この法律で守られるわけです。



ですが、現在の相談の中でも、この法がスタートしても保護されないだろうと
思われる困った相談があります。

この内容については触れませんが、家を建てるという契約については、
みなさんもっと慎重になることが必要です。



トラブルの相談に来られる方は、

大手なのでとか、担当が親切なのでとか、
読んでもわからないからとか、
様々な理由で相手を信用したとみなさんおっしゃいますが、

すべて当事者同士の利害が関係する者の間での信用関係です。


営業担当がいくら誠実でも、契約したら後は関係ありません。
設計や工事の担当になります。完成後はアフターの担当になります。

設計や工事担当がたとえ親切でも能力があるか無いかは別問題です。


各担当がいくら誠実でも会社の利益や方針に逆らって、自分のクビ覚悟で
は対応してくれません。


本来は第三者の設計監理が施主側の立場で入って、初めて素人のみなさんは
プロの業者と対等になれるのです。みなさんだけでは、圧倒的に不利な状態
で契約しています。

当然契約書は業者に有利な内容です。弁護士さんに入ってもらっても
建築のことはわからないので、そこに書いていることが将来どのような
意味を持ってくるのかが、わからないのでしょう。



クロスの色決めに時間を掛け、インテリアの雑誌を眺めるのに時間を
掛ける、その何十分の1でも契約書について、私が述べている意味を
考えて確認するか勉強して頂ければ、かなりのトラブルは解決できます。

一番の問題は、トラブルの解決に裁判で何年も争わないといけない
ということです。それを避けるために契約書が必要なのです。



最後は業者を信じなければならないわけですが、
契約書にメクラ印を押したみなさんにも責任はあるはずです。
すべて業者が悪い、ということは無いはずですね。

法もその責任は前提として問いますから、裁判をしてもみなさんのスッキリ
手早く完全勝利ということには、決してならないのです。




本日は、また講習会と見学会に参加してきます。

横浜市庁の免震工事で主要な部分が完了しました。

どういう考え方でどのような補強工事を行ったか、
講習を受けて現場を案内してもらいます。

役所は仕事しているので、少人数の限定ですが
ラッキーにも対象者になりました。


今月は、土日夜間を含めて、みなさんの仕事をしている時間よりも
講習やセミナーで学んだり教えたりしている時間の方が、圧倒的に多い清水です。

これは、私にインプットしたものは、みなさんにも仕事を通して
還元していくためものですから、ご理解ください。



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地下車庫配筋検査

2008年07月09日 13時39分44秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲撮影者が私ですから、映っている人は私ではありません…



みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

本日は、地下車庫の配筋検査を行いました。

住宅の基礎配筋とは異なり、様々な鉄筋が様々な間隔で指定されています。

端の方と真ん中でも鉄筋の間隔が異なるのが普通です。

そのため、うっかり1本足りなかったということがあります。

そこで細かいチェックが、鉄筋コンクリート造では必要です。

その他、鉄筋の種類、鉄筋同士の重なり部分の長さ、折れ曲がりの長さ、

鉄筋とコンクリート表面までの確保距離という設計図書からの確認だけでは
ありません。


泥が入り込んでいないか、水が湧き出ていないかなども確認し、
必要なら指示をします。

ここでは、一部崩れた部分から入り込んだ僅かな泥の除去と

水の通り道になって流れてくる水があったので、水中ポンプの釜場設置と
位置を指示しました。



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住宅トラブル相談

2008年07月07日 11時46分47秒 | 住宅検査・トラブル相談
みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

メールや電話の建築トラブル相談が多いです。
メールで返信しても、エラーで帰って来る人もいます。
エラーでも電話はこちらからは掛けませんので、アドレス入力には、
注意してください。

急ぎで、皆さんの参考になるものをブログでひとつ回答しておきましょう。



「1階の部屋から天井を見上げると、横の柱が3本ほど、うっすら下がっている
 ような感じです。施工会社は、湿気による柱のふくらみとの回答でした。
 荷物の重さに耐えられていないのかと不安になってしまいます。」


皆さんは、どう対応すれば良いと思いますか?

ここで、「横の柱」というのは、梁のことだと思います。

無垢の木なら、湿気による膨らみは考えられます。
但し、集成材ならあまり湿気による膨らみは考えられません。
というか、集成材であまり収縮されては、接着剤部分と剥離して
バラバラになってしまってそれはそれで大いに問題です。

そのため、私は構造材に集成材は使いません。
ハウスメーカーや工務店が構造材に集成材を使うのは、
木の収縮によるクレームを無くすためです。

一見、良いように思いますが、湿気や水に弱いことを考えると
私は室内に露出した部分の梁以外には、集成材を使いません。


さて、この梁が荷重によるたわみによるもので問題なのか、
湿気によるふくらみで問題のないものかを判別するには、
どうすれば良いのでしょうか?

本来は、梁と天井との間に隙間があり、梁の収縮の影響はほとんどないはずです
が、天井高が取れないなどの事情がある場合はあります。



答えは、現場の状況と設計図書を確認し、

(1)梁に掛かっている荷重がいくらの重さになるか

(2)その梁の幅と高さ、材種、等級などはどうなっているか

を計算し、

その梁が正しく選択されているかを構造計算で求めれば、

梁が強度的に問題ないかどうかだけでなく、
その梁の荷重によるたわみは、計算上許容された範囲のものか

がわかります。



ですから、この方は心配であれば、この構造計算とその根拠とデーターを
工務店にお願することは、有効な選択肢です。
その計算やデーターが正しいかどうかは、第三者の建築士に相談すれば、
わかるでしょう。

または、その工務店が「構造計算まではしません」ということならば、
直接第三者の建築士にお願いすることになります。
必ず現場を確認してもらい、必要なデーターを工務店からもらうことが必要です。

もらえない場合は、材種や等級はどは推定でいくつかのパターンを計算する
ことになります。寸法の現場確認は必ず必要です。

この場合、寸法確認のために、天井を壊さないと測定できない場合があります。


……………………………………………………………………………
住宅トラブル相談は、私の貴重な時間と今までの知識や経験を費やし、
ボランティアで行っています。

少なくともただ一級建築士の肩書きがあるだけの人とは、
全く違うアドバイスになることが多いと思います。

回答するのが当然だと思われている方は、私の時間を費やしたくないので
どうか相談しないで下さい。

回答した場合、トラブルが最終的にどうなったかの報告は
エチケットとして、今後の他の方へのアドバイスのためにもお知らせ下さい
ますようお願いします。



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フレンズオンアイス2008

2008年07月05日 21時14分19秒 | アイスフィギュア
フレンズオンアイス2008、初日観て来ました!

何といっても荒川静香さん、高橋大輔さん、シェーリーン・ボーンさんの3人が
圧巻でした。

荒川静香さんが始めたフレンズオンアイスは、今年で3回目ですが、今までで一番良かったです。

みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。


荒川静香さんとシェーリーン・ボーンさんの二人が併走して、まっすぐ私の方へ
向かってきたオープニングでは、感激して鳥肌が立ちました!

正面南側の一番良い席を入手できていたからです。

同じ最前列でも、西や東ではこうはいきませんし、南でも真ん中でないとこういう
体験はできませんでした。本日の朝にようやく手に入ったチケットですが、本当に
ラッキーでした。


前半のクライマックスは、「オペラ座の怪人」の歌での荒川静香・高橋大輔・
中野由加里さんの3人の競演。


後半の見どころは、たくさんありました!

一つ目は、サラブライトマンの歌に合わせての、荒川静香さんとシェーリーン・
ボーンさんの競演!

荒川静香さんのプログラムで、一番好きなのがこの白い布をたなびかせてのプログ
ラムでした。

何と、この振り付けはシェーリーン・ボーンさんが、荒川静香さんのために考えたものだったのです。

昨年のクリスマスオンアイス2007で、初めてシェーリーン・ボーンの演技を観た
とき、あまりのうまさに衝撃を受けました。そのため、誰なのかを知るために、
初めてプログラムを購入したくらいです。

その後、いろいろ調べるとシェーリーン・ボーンさんは、世界選手権の金メダリス
トだけでなく、何とモロゾフコーチの元奥さんでした。

しかも、荒川静香さんがトリノオリンピックの金メダルを取る前に、モロゾフコー
チと一緒に荒川静香さんに振り付けを教えていたのです。

オリンピック直前に荒川静香さんの滑りが劇的に変わりましたよね。金メダルを取
れた影には、このシェーリーン・ボーンの指導も大いに貢献していたわけです。

荒川静香さんも、「師匠と一緒に踊れて感激しています」とコメントされていました。

シェーリーン・ボーンさんを初めて観て衝撃を受けた理由は、調べていくと充分
納得できていくだけでなく、プロの中でも完全なファイナリストだったこともわか
りました。昨年観たときからファンになってしまっています。


2つ目のクライマックスは高橋大輔さんのソロ!
世界最高峰のステップとジャンプは、全く別次元です。
他に有名な外国選手も出演していましたが、高橋大輔さんと比較すると
やはり、かすんでしまいます。

荒川静香さんのソロももちろん、見どころでした。


中野由加里さんのソロもありましたが、スケートが滑らかになり、身体も柔らかく
なりました。後はジャンプが確実になれば、今シーズンは自己最高点をクリアーし
てくれるでしょう。



最後のクライマックスは、フィナーレですが、

もちろん全員、荒川静香さんと高橋大輔さん、このシェーリーン・ボーンさんも
含めての競演です!しかも、私が今まで観たフィナーレの中では一番良かったです。



今回、荒川静香さんはソロで2回、何人かの競演で3回も滑ってくれましたし、
今週できたばかりのプログラムも、マドンナの歌に合わせて披露してくれました!

マイクを握ってのお話など、ファンのみんなに一生懸命サービスして頂きました。


荒川静香ファンは、このフレンズオンアイスは、やはりはずせません…!

来年も催されるのを願って、行くしかないですね…。

過去のアイスフィギャアのブログはこの分類に


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追記 
    本日、ヘマをしてしまい、デジカメを紛失してしまいました。
    デジカメそのものは購入すれば良いのですが、
    仕事のデーターも入っていたので、真っ青です。
    由布院のデーターだけでなく、いろいろ入っていたので、
    バックアップを取っていなかったことを、深く反省しました。
    デジカメだけでなく、パソコンのバックアップも、これを期に
    さっそくシステム化しようと思います。

    というわけで、今回は写真が無いので、


   フレンズオンアイス2008公式サイト

    ここで、出演者だけでなく、リハーサル風景の写真や昨年の映像も観れます!

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地盤改良

2008年07月05日 13時48分30秒 | 住宅ノウハウ・実例

▲ この機械で、穴を掘っていきます。既成杭を持ってきて現場でドンドンと
  叩きながら行うのではありませんから、比較的振動や音は少ないのです。


みなさん、こんにちは。ミタス一級建築士事務所の清水です。

昨日と本日の2日間、地盤改良を行いました。


事前に地盤調査を行い、建物が沈下しないかどうかを調べます。
もし、問題があれば、本体工事の前に地盤改良を行うのです。

地盤改良の方法は、いくつかあります。


一般的に住宅で多く行われているのが、

「柱状改良」という方法です。今回もこの方法です。

現場で地面に穴を掘って、その穴にコンクリートを流し込み、コンクリート杭を
現場で造ってしまう方法です。杭の直径は40センチから60センチくらいです。
正確には純粋のコンクリート製ではありません。少し異なります。

住宅には通常、この杭に鉄筋は入っていません。マンション等の重量の重いもので
あれば、鉄筋を入れた鉄筋コンクリートの杭になります。


その他、住宅で使われる工法では、

鋼管杭を現場で打ち込む方法。
直径10~15センチくらいの鋼管杭を現場で打ち込みながら、
長さが足りなければ溶接して繋いでいきます。


他に大きく分けて、表層改良、摩擦杭、その他の工法があります。

どの工法を採用するかは、

支持地盤までの距離、建物の重さ、地質と状況、地下の水位、近隣の状況、予算、

などで決めることになります。


地盤が弱いと一般的に建物の揺れが大きくなります。

2000年以前は住宅の地盤に対する考え方が甘く、地盤調査を行わずに工事がされて
いることは、大手ハウスメーカーでも珍しくありませんでした。

現在は、地盤調査無しで建替えや新築をすることは当たり前になっているはずです。




▲朝、重機が待機中です。



▲こうして、機械で掘り進みコンクリート杭を造っていくのです。


……………………………………………………………………………

追伸1 メール相談で、返信アドレス間違いか、ときどき返信できない方が
います。相談メールが帰って来ない方は、匿名での相談のため無視をされたか、
アドレス入力をお間違えになったかのどちらかだとお考え下さい。


追伸2 これから、フレンズオンアイスを観に行ってきます。
    本日の朝にようやく手に入り、ギリギリセーフでした!
    また報告できますことを!




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