一級建築士の「住宅のヒントと秘訣」

注文住宅を考えたら「住宅の考え方が180度変わる」住宅勉強会やセミナー、他では聞けない住宅や建築がわかるブログ。

地盤調査

2013年06月29日 09時56分54秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ 建物の四隅と真ん中の5点を通常、測定してもらいます




解体、地鎮祭と続きましたが、地鎮祭と同じ日に

地盤調査を行いました。


 

▲機械をセットして、鉄の棒を回転しながら入れていきます。




▲各点で、合計5箇所測定します





地盤の状況、すなわち、強度や支持地盤がどこにあるか

水位はどうか、土質はどうか


さらに土地や道路の状況で地盤改良や杭の方法が決まります。


今回は、鋼管杭になりそうですが、

これは、通常の柱状改良工事
(現場で穴を掘り、コンクリート杭を造っていく方法)


と比べて、割高になるので、避けたかったのですが

まだ、正式には決まっていません。




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地鎮祭で…

2013年06月27日 10時23分55秒 | 施主と一緒に
▲地鎮祭の祭壇 



2013年6月24日(月)に地鎮祭を行いました。


今までで、初めてのことですが、

工事業者全員が遅刻してきたのです。(^^)ゞ



 

▲準備が完了して、神主さんからの説明




▲私の役割




▲施主が行って




▲工事業者の役割も私が…





▲▼玉串奉天





▲終わってからの、業者へのひと言が今回は…





地鎮祭は、みなさん初めてなので、どうやって良いか不安になると思います。

事前に神主さんが説明してくれますが、それでも不安ですね。

心配はいりません。間違っても、形どおりでなくても構いません。



「どうぞよろしく」という真心がこもっているのが一番です。

形が決まっているのは、その方が真心を表現しやすいためです。

神主さんなどは、形を覚えれば、心に集中できます。


形が合っていても、心が形通りに行うことだけに気を使い、

心がこもっていなければ、本末転倒です。


形を無視しても構わないので、「これから工事をよろしくお願いします」

と神様にお願いする気持ちで行えば、形は間違って良いのです。



地鎮祭は、その土地に鎮まっている目に見えない精霊、霊などに

これから工事を行います。お騒がせしますが、どうぞよろしくお願いします。


ということと、神様に、工事中の無事や近隣への迷惑を最小限にすること、

素晴らしい家が完成すること、その家の繁栄などを、お願いするのです。



私は通常、現場付近へ30分前に着いて、

そういうことを車の中でお祈りしながら

時間調整して現場の土地に入ります。



今回、工事業者が遅刻したのは、朝8時始まりを、8時半始まりと勘違いした

というのが、理由だそうです。



めでたい日ですから、怒ることはしませんでしたが、

私やスタッフを含めて、ご祝儀を辞退しました。

もちろん、施主の方は、わざわざ出席をしてくれるのですし

最後は間に合いましたから、別に何とも思っていらっしゃらなかったようした。



最後にみんなの前で工事業者に話をしたのは、簡単に要約すると、


「 仮に8時半と間違っても、その8時半に来るとは、どういうことか。

業者は最低でも30分前、1時間前には現地へ来て、問題がないかを確認しなければ

ならない。何十年と工務店を行っていて、何百軒と住宅を建てているからと

いって、狎れはいけない。施主にとっては、生涯で1軒あるかないかのことだ。


工事の始まりにそういう真心が感じられない行動をとることは、

ミタス一級建築士事務所が一番嫌うことは、もう散々、わかっているはずだ。


そういう気持ちでいるなら、いますぐ工事を降りて欲しい。

ミタス一級建築士事務所の工事は、今後一切してもらいたくない。」



ということでした。



月曜の朝ですので、事故渋滞やかなりの渋滞も有り得るので、

そうなっても良いようにさらに早く現場へ着くよう、私は出ました。

通常の渋滞だったので、私は現場へ1時間前の7時について時間調整をしていました。




設計事務所は、工事業者に対して、こういう心構えから

言うべきことは言わないといけません。


何度も主に使っている業者で、今まではこういうことはなかったのですが、

だからといって許しません。


ただ、技術が良ければ、完成した結果が良ければ

というものではないというのが、ミタス一級建築士事務所のポリシーです。



携わった職人さんも含めて、そういう気持ちを込めて造るから

本当に良い住宅ができると思いますし、

それを自分自身だけでなく、スタッフにも業者にも職人にも

ミタス一級建築士事務所のポリシーとして求めています。



仕事に対してそういう前提、軸をもっているので、

必死になって仕事をしていますから、誰であっても言うべき文句は言いますし

こちらが足りない部分は、責任をとって対応しています。



スタッフも業者も大変ですが、私もそれ以上に大変です。

本当に高品質な住宅を設計し、監理し、完成させるためには、

狎れをなくし、毎回、真剣勝負でないと実現しません。




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解体工事

2013年06月24日 15時31分12秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲解体工事がほぼ終わりかけています



建て替えのときには、解体工事が必要になります。

解体工事が割り増しになるのは、

大型トラックが入らない

大型の機械が入らない

手壊しになる

アスベストを含んだ昔のコロニアル瓦を使っている

浄化槽や家財道具など、家屋以外に解体処分すべきものがある



というような場合は、割高になります。




解体専門の業者に頼み、少し経費を認めて

本体業者経由で工事を行ってもらっています。


その理由は、

近隣対策やトラブル

解体材土中残し

追加料金設定


などをコントロールするためです。


追加料金設定は、家財道具などを置いていく場合

1台に付き、運搬処分費の追加金額はいくらかと

明確に決めておくのです。



解体業者は、安いところほど

仮設工事(足場や養生シート)を軽視しますし

近隣対策も軽視しがちです。


また、問題になるのが、基礎コンクリートなどの解体処分が

甘いと、本体工事の基礎工事のときに、問題が生じることが

あります。責任のなすり付け合いで、その費用負担を誰がするのかが

問題となります。

 


▲浄化槽などが残っている場合も同様ですが、

基礎コンクリートを地中の中まで、綺麗に取り除いてもらうことが必要です。





それらを適正にコントロールするために

本体業者に経費を認めて、請け負わせています。


経費を認めてというのは、解体業者を指定したり

見積もりを取った上で、原価を知った上で

経費を決めて解体工事金額確定してもらっています。



解体工事が終わると、地鎮祭や地盤調査に入ります。


この現場は、先週末の土曜日に解体が終わり

週始めの本日、2013年6月24日(月)の朝に地鎮祭、

同じ日の午後に地盤調査を行いました。



最短で予定を組み、急いでいるのは、

少しでも余計な期間を除いて工期を早めるためです。


地盤改良工事、基礎工事打設を夏休み前に終了させ

夏休み期間は、コンクリートの養生期間に費やしたいと

逆算して考えているからです。



スタッフは、本日、2度現場へ足を運びました。

地盤調査に立ち会っていたスタッフの報告によると、

予想はしていましたが、地盤改良が必要なのは、

確定的なようです。




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太陽光発電(2)

2013年06月22日 12時14分11秒 | 住宅ノウハウ・実例
 


先日2013年6月20日の太陽光発電ソーラーシステムについて

について、メールでいくつか質問を頂きました。


現在、ソーラーパネルには

単結晶シリコン
多結晶シリコン
アモルファスシリコン
HIT(結晶シリコン+アモルファスシリコン)
薄型シリコン

などのシリコン系


CIGS薄膜
GaAS
などと呼ばれる化合物系

が普及しています。


価格面でいうと、化合物系がコストが安いという面が評価され
出荷が伸びています。

例えば、
昭和シェル系のソーラーフロンティアというメーカーの
ものがこれです。

大掛かりなメガソーラーシステムは、
これを使うことが多いようです。



効率面を重視して選ぶと、HITというハイブリッド型です。

以前のサンヨー、今のパナソニックのHITソーラーが
これです。



アモルファスというのは、皆さんが使ってる電卓の光発電に

利用されており、可視光線の光で発電効率が良いのです。
そのため、蛍光灯の光でも発電してくれます。

また、高温になっても発電効率はあまり落ちません。



単結晶シリコン、多結晶シリコンは、

赤外線や赤外線側の光で発電しやすいので
蛍光灯の光では、あまり発電しません。

また、高温になると発電効率がかなり悪くなります。



HIT は、これら両方を使って効率を高めています。

両方ですから、ハイブリットと呼ばれています。


どれが良いかは、一長一短がありますから、

状況やご希望によってかわります。

また、メーカーの保証内容、施工会社の保証内容の両方を比べて

選んだ方が良いです。



発電コストが、1Kw/hで20円前後まで落ちれば

損はないですが、現在はまだまだそこまでは

効率が良いわけではありません。



最終的には、現在のシリコン系や化合物系の種類ではなく、

有機系や量子ドット型が実用化され普及すれば、1Kw/hで7円以下という

発電コストも可能になるでしょう。



その頃は、原子力発電に頼らなくても

太陽光発電、風力発電、地熱発電に蓄電を組み合わせて、

電力がまかなえるようになっているはずです。



その時代はいつくるでしょうか?

2030年? 2050年?


前者なら私も見届けられそうですし、良いのですが。

 

宗教観の違いによる争いは別としても

エネルギー、資源、食料、水

これらの奪い合いで争いの必要がなくなる世界が実現すれば、

各国間が、もっと寛大になって、

争いもほとんどなくなるでしょうね。


 







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太陽光発電ソーラーシステムについて

2013年06月20日 12時51分11秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲新築工事中にソーラーパネルを取付け 



昨日、おとといの2013年6月18日と19日の2日間掛けて、

太陽光発電システムについて詳しく学んできました。


私は、今まで太陽光発電は、「まだ早いので、待った方が良い」

という基本スタンスで、皆さんにアドバイスしてきました。

そのため、「どうしても」というご希望が無い限り、

取り付けしていませんでした。



各社が開発を競って、技術開発を行って改良しているので

最新のソーラーパネルのことや、将来の見通しや最先端の技術が

どのあたりまで進んでいるのか、基本的な設計や問題点を含めて、


プロ中のプロから学んできました。



結論を言いますと、私の基本姿勢は変わりません。(^^)ゞ


かなり改良されてきていますし、

問題点も把握されていますが、



まだ未知で不透明な部分もありますし、

改善すべき内容、コストパフォーマンスが

充分ではないと私は感じたからです。


とはいえ、やはり改善は進んでいますので、

もう少し改善が進めば、お勧めできるなという感触も

持つことができました。



助成金が少なくなり、買い取り価格も下がっていく傾向にありますが

それだけ改善が進んでコストパフォーマンスが上がっていってる

という裏返しですので、焦ることは、ありません。


これからお付けになる方や、

どのメーカーにしようかと迷われてる方に

ふたつだけ絞ってアドバイスするとするならば、


ひとつは、保証内容を明確に確実に理解することです。

各メーカーや施工会社により、保証内容が似ているようで

かなり異なります。


劣化や不具合は必ず生じますし、

原因不明のPIDといわれる効率ダウンも生じます。


保証内容の違いは、将来のメンテナンス費用や

コストパフォーマンスにも大きな差となるでしょう。



ふたつめは、設計上のことになるので難しいかもしれませんが、

直列の系統を、どこにどのように配置して接続するかです。

みなさんは、「パネルをなぜそこに置いて、どのように電気系統を

結んでいくのか」その理由を聞いて下さい。



効率や耐久性が、その配置や系統により変わります。

現場の状況や要望に応じて、それごとにベターな方法を

考えなくてはなりません。


 







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土地・建物契約時の注意

2013年06月17日 20時07分23秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
 


ミタス一級建築士事務所で設計を依頼する予定の方には、

土地探しの段階から、相談を受けて、

その土地を建築士としての視線で確認に行くだけでなく

不動産屋との重要実行説明書、契約書の確認もしています。


土地だけでなく、建売購入の場合でもそうですが、

重要事項説明書および契約書で、

融資特約の確認とその年月日の確認は、非常に重要です。



これは、その日までに、融資の承認が降りなければ

契約を白紙に戻すことができる特約です。


融資を受けられるかどうか不明のまま

高額な契約をするのは、リスクが大き過ぎます。



そのため、融資が受けられなければ

手付金も全額返済して、この契約は無かったことに

しましょう、という特約事項です。


注意すべきは、それが付いているだけでなく

その月日を頭に入れておいて下さい。



万が一、その日までに融資承認が降りなければ、

期間を延長してもらうか、解約するか

ハッキリ意思表示しなければなりません。



期間延長の申し込みは、比較的OKがもらいやすいです。

この期間が過ぎた後に、融資が降りず、契約を実行できなかったら

手付金放棄だけでは済まず、相手方が契約を履行するために

既に着手していた事項があれば、その費用の負担も必要になります。



融資特約は、もっと細かく指定することも可能で、

その必要がある場合は、重要事項説明書をもらったときに交渉するのです。



詳しくなり過ぎるので、この点の細部には触れませんが、

この期日は必ず頭に入れて、

期限を守るか

延長するか、

解約するか

を決めて意思表示することです。



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業者との工事請負契約

2013年06月16日 12時28分35秒 | 施主と一緒に
▲業者との工事請負契約を終えたところ 



昨日、2013年6月15日(土)は、工事業者との契約を

ミタス一級建築士事務所の事務所で行いました。


建替え工事の場合は、お住まいになっているので、

契約後に引越し、

建物解体、建築確認申請、地鎮祭、地盤調査、仮設水道設置を行ってから、

地盤改良工事か基礎工事の着工かを決めて勧めないといけません。


今回は、契約前日に引越しをして頂き、

解体は、契約当日からスタート、

地鎮祭、地盤調査も解体週末完了予定の週明けを抑えました。



雨が降って解体が延びることもあるので、ちょっと心配はしています。

急ぐ理由は、準防火地域ということもあります。

以前の準防火地域対応のサッシは、今年6月出荷までという制約が発表され

急いでいましたが、9月出荷の制約に変更なければ、間に合いませんでした。


何度か制約緩和がなされ、現在は9月出荷までと延びています。

さらに、メーカーによっては12月末まで個別に認めてくれる

という情報も出てきていましたが

コロコロ変わるので、もうこのブログでは情報発信していませんでした。



こちらにメールで、「メーカーごとに個別に教えて下さい」

というお問い合わせも頂きましたが、


確定した話ではないため、責任が持てないので、

お答えしていませんでした。



新しい準防火地域対応サッシのデメリットは、


価格が非常に高い、

断熱サッシに不利

サイズや種類が極端に少ない、

シャッター付に大幅な制約がある

ガラスが決められている

ガラスの取替えや変更ができない



など、いろいろあります。


メリットはひとつ、

火災時に変形しにくいということですが

規制緩和ではなく、

これ以上有り得ないというくらいの規制最強強化

となっています。



良いこともあれば、悪いこともある。

仕方がないですね。

 







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エアコン取り付けに注意(2)

2013年06月14日 16時18分18秒 | 住宅ノウハウ・実例
 



昨日2013年6月13日の続きです。


なぜ、エアコンスリーブを工事中に入れるのが面倒なのか?


また、完成後にエアコン用の穴を開けると、

構造強度以外に、どういう問題が生じる可能性があるのかをお話しします。

マニアックで難しいので、興味ある人だけ、読んでください。



まず、工事中に入れると面倒な理由は、


1 断熱材を、隙間無くきっちり入れにくい

2 防湿フィルムを正しく施工しにくい

3 外壁防水紙との切れ間を正しく防水処理しにくい

4 構造用合板等を使っている場合、その穴の補修が面倒

5 エアコンスリーブの固定が面倒


ということがあげられますが、上記以外でも

石膏ボードのくり抜き画面、外壁材とのシーリング処理が面倒

費用が余分に掛かる、などもあります。


さらに設計段階で、その位置を正確に決めておかないといけませんが

正確に指定するには、結構細かい部分を考慮して指定しないと

いろいろと面倒なことが起こってしまうことがあります。

それも、事前に行っていない大きな理由のひとつでしょう。



つまり、エアコンに合わせて、エアコン業者が後で穴を開ける方が、

本体業者も設計者も、トラブル責任の心配をしなくて良いからなのです。



昨日の例のように、事前に電気業者が聞いてくるのは、まだ良いほうで

昨日の写真のように、筋かいのことは考慮せず、黙って工事を行って、

誰も気付かないままというケースが、ほとんどでしょう。



では、面倒なら、後で穴を開ければ、それで良いのではないか?

筋かいさえ避ければ、良いのではないか?

と思ってしまう方のために、



完成後に穴を開けると、

どういう問題が生じる可能性があるのかをお知らせします。



一番問題なのは、外壁の防水紙が破れてしまうことです。

最近の住宅の外壁は、ほとんど通気層がある工法です。


風が強い雨の日、台風もそうですが、

どういうわけか外壁の通気層の中に雨が入ってきますので、

外壁の防水紙は、雨が家の中に入らないように守っているのです。


外壁の雨漏れの多くは、この外壁の中に入り込んだ水が、

通常は上から下へと防水紙の上を流れていくのですが、


それを防ぐはずの防水紙の破れや切れ目が途中にあると、

中に入り込んでくるために起こります。



サッシ廻りや、バルコニーの手摺の入り隅、配管や配線が貫通している部分

雨樋や物干し金物のビスなどなど…



そういう場所には、事前に防水処理をしっかりしないといけませんが

これが、正確にやってくれるかというと、なかなかできない、してくれないのです。


特に、エアコンスリーブの配管のように丸いと、

その廻りを防水テープで、正しく補修するのは手間なんです。



ところが、完成後に穴を開けると、その外壁内部の防水紙破れ部分の補修ができない。

やればできる場合もあるのですが、もっともっと大変手間が掛かり、

それを黙ってやってくれるエアコン屋さんは、存在しないでしょう。

やりたくでも、できない場合もあります。



運悪く、運が悪い場合だけですが、

そのエアコンスリーブか、その上部から外壁内部に雨が入ってしまい、

エアコンスリーブの修理していない防水紙の破れに水がくると、

中にじわじわ入ってきます。


困ったことに、断熱材があるので、長年、雨漏れに気付かずに、

構造体を腐らせていくこともあります。これが一番問題ですね。



次の問題は、

断熱材の問題です。


断熱材がグラスウールなどの繊維系の場合、穴を開けるときに

機械を回転させて穴を開けるので、グラスウールなどが刃に絡まり

グチャグチャになって、その部分の断熱材がちぎれたり、無くなったりします。


断熱性能が落ちるだけでなく、場合によっては表面結露が起こり、

カビが生えます。


また、室内側の防湿フィルムが破れる、

またはグラスウールなどの一体型の防湿フィルムの場合、

断熱材と一緒に無くなりますので


壁体内結露が起こって、特に北面などの日当たりの悪い場所ほど

外壁内部の構造体、柱や土台などが腐りやすくなります。



という問題が生じる可能性がありますので、


ミタス一級建築士事務所の場合は、施主の立場で考えて、

面倒でも、手間や費用が掛かってもエアコンスリーブを打合せの上

設計図書で、正確な位置を指示して、電気打合せでも確認し、

防水処理を含めて、工事チェックしています。



文字ばかりで、わかりにくかったですね。

写真は、そのうち、アップするかもしれませんが…

これは、期待せずにお待ち下さい。 (^^)ゞ


 







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エアコン取付に注意(1)

2013年06月13日 11時12分56秒 | 住宅ノウハウ・実例
▲ リフォームで解体してみると、
筋かいにエアコンの穴を開けてしまっている




よくある質問や話です。

新築時に量販店でエアコンを取り付けてもらった。

エアコン屋さんに

「筋かいを少し欠くけど良いか。構造的には、問題ない。」と聞かれた。

本体工事業者に聞くと、

「エアコン屋さんもたくさん工事して慣れてるから、問題ないでしょう」

と言われた。

大丈夫でしょうか? というお話。



上の写真、エアコン屋さんが、筋かいに穴を開けていました。

知らん顔してエアコンを付けていたこの写真は、

古い建物だからと思うかもしれません。



現在の新築でも、最初の話のように、

とんでもないこの問題は、変わらず多発しています。

エアコンを付ける窓横の壁には、

通常、筋かいが入ってしまいやすいのです。



筋かいを少しであっても欠くというのは良くないし、

構造的に問題が無いと、その建物を見ただけの

エアコン屋さんにわかるはずがないです。



慣れているから大丈夫という本体工事業者も、とんでもないです。

下請け任せ、職人任せしかできない、

構造も品質も何も知らない本体工事業者です。



ミタス一級建築士事務所では、

必ずエアコンスリーブを工事中に取り付けて

問題が生じないように、処理しています。



また、エアコンの取り付け工事で問題になるのは

この筋かいの構造的な問題だけではありません。

筋かいがなければ、問題無しにはなりません。



防水面、断熱面でも問題が生じる可能性が多いです。

さらに、もしかしたら配線や配管を切ることも無いとは言えません。


なぜ、本体業者やハウスメーカーでさえも、

エアコンスリーブを最初に付けたがらないか?



「後で、設置するエアコンに合わせて付けた方が、綺麗に取り付きますから」

と、施主のことを思いやったような言葉で、逃げます。

本心でそう言っているのであれば、プロとして無知過ぎます。



これは、決して施主のためではありません。

施主のことを思っているのなら、手間も掛かるし、

正しくエアコンスリーブを付けるのも面倒ですが、

事前にスリーブを入れておくべきです。


どういう問題が起こりやすいか、どうして面倒なのか

次回にアップします。



 


▲筋かいをカットして、エアコンを付けていた拡大写真





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最近の節水型便器の注意事項

2013年06月12日 09時52分15秒 | 住宅ノウハウ・実例

最近の便器は、節水型が当然で、どんどんその節水量を
競って改良され続けています。


少ない量で綺麗に流し、汚れがつきにくい開発に
力を入れているのは、さすが日本のきめ細やかさだと
感心します。


一方で、水が少ないために、詰まりやすくなっているのも

事実のようです。



流すペーパーが多いだけで、便器でも

詰まるということもあるようですから

使う側にも注意が必要なようです。



ペーパーが多いときは、小でも大で流す。

大で不安なときは、2回流す。



とはいえ、日本のトイレは水がどんどん流れるのが

当たり前ですが、海外ではそうではないところが多いですよね。



便器そのもの改善はメーカーが、総力をあげて行っています。

それなら、配管材料について、もっと進歩があって良いのではと

設備屋さんと話をしていたのですが、

特にそういったことに対応するものは、無いようです。



どこの曲がり部分に何が詰まったかわかりやすいように

透明になった配管材料がありますが、

それは詰まってからの対応です。


曲がりの角度を調整するジャバラ配管があります。

それで曲がりがある場合は鈍角にする方法で効果は? と問いましたが、

ジャバラを使うと、流水抵抗が増して、さらに詰まりやすくなるとのことです。

もっともな答えです。



三角のおにぎり型のような配管で、下の方を狭くして流水の勢いを付ける

配管ではどうかな? また問題があるかな?

と考えたりましたが、



配管メーカー? の方、これからの課題ですので

ぜひ良い方法を考えて、すばらしい改良商品を開発してください。




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お祝いの食事会

2013年06月11日 09時28分16秒 | 建築家の日記
▲事務所前のイタリアンのお店で 



先日、以前、ミタス一級建築士事務所の監理担当として活躍してくれていた

スタッフの「婚約祝い飲み会?」 を行いました。



何年も前に、工務店の現場監督になりたいという彼が、

ミタス一級建築士事務所の設計スタッフ募集の応募に来て

「関係ないのに、堂々と応募に来たのがおもしろい」と

研修を始めたことを、つい昨日のことのように思い出します。



彼の父親と同じくらいの年齢の私は、入所して半年くらい経ってから、

ガンガン厳しく指摘して、ときには机を手が内出血したくらいに

強く叩きながら叱ったこともありました。


叱られても、向上心を持って一生懸命頑張ってくれました。

彼には、その向上心と工夫や文才、まとめる力もありました。



現在は、立派な工務店の現場監督として、めでたく活躍をはじめました。

今年は建築士の受験資格を取得したので、試験も受けるようです。



今秋に結婚が決まり、

「婚約者を連れて挨拶に行きます、

先生に教えられた仕事の考え方や、厳しくしごかれたことが

大変役に立っているので感謝しています」


との連絡をもらい、おめでたいことですし

日程調整し、馴染みの大工も呼んで

土曜の夜にお祝いの食事会をしました。



婚約者の彼女も、知らないメンバーの中、よく参加してくれました。

爆笑の連続の飲み会で、彼の活躍とおふたりの幸せを願って終了しました。



私は、アフター5まで、スタッフを拘束するのが嫌で

飲み会などは、普段は、ほとんどいたしません。



やるなら、ランチ会です。


それではアルコールは難しいので、

ときどき職人さんのリクエストで、夜に飲み会を行う程度です。



ミタス一級建築士事務所では、今までは、例外なくどういうわけか

女性スタッフはアルコールをいくら飲んでも顔色が変わらず、

男性スタッフは、すぐに赤くなります。


いずれ、そうではないスタッフと仕事をする日も来るでしょうけど。




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地鎮祭から上棟まで

2013年06月05日 16時19分12秒 | 施主と一緒に
▲上棟完了です 



土地探しから始まって、最初の出会いから、

あと数ヶ月で2年になりますが

2013年6月4日(火)に上棟式を行うことができました。






 
▼2013年4月6日 地鎮祭です。



▲事前に簡単に、地鎮祭についてお話しを聞いて
















▲▼鎮め物と神札を頂きました。





▲記念撮影


雨が心配でしたので、10分間だけ早めて始めました。

ちょうど終わったら降り始めたので

問題なく地鎮祭を行えました。






▲4月18日 地縄確認



▼4月23日 地盤改良工事








▼4月24日 地盤改良工事完了 確認




今回の地盤改良は、穴を掘って、砕石を圧縮しながら詰めて行く工法で
液状化対策にも有効な方法です。



▼4月26日 遣り方確認





▼5月1日 砕石敷の確認









▲▼5月10日 耐圧版配筋検査








▲▼5月13日 耐圧版コンクリート打設






▼5月15日 立上り基礎配筋検査







▲▼5月17日 立上りコンクリート打設とコンクリート採取試験






▼5月29日 基礎型枠脱却後、コンクリート状態の確認





▼5月31日 土台敷き開始






▲▼6月3日 上棟開始




▼2013年6月4日 上棟完了




▼上棟式

▲簡単に説明



▲四方固め



▲お話しをして



▲お話しを頂きました。



▲お土産とご祝儀を頂きました。



▲建物の説明





上棟式まで、無事終了。完成が楽しみです。



……………………………………………………………………………

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住宅セミナーの内容お知らせ

2013年06月02日 13時16分26秒 | 住宅セミナー・住宅勉強会
▲東京ビッグサイトで行った ミニセミナー 



先日行ったミニセミナーをブログでもお知らせしましたが、

内容のポイントをホームページにアップしておきました。





「住宅の考え方が180度変わる、 本当に良い住宅の考え方と秘訣」

~運に任せない家造り  どこに、頼むかが間違ってます~
                                                ミタス 一級建築士事務所
                                                      清水 煬二



<セミナー内容>


建売、建築条件付住宅、ハウスメーカー、工務店、設計事務所

それぞれ良い点があります。
でも、悪い点もあるのです。

それをわかったうえで自分に合ったところを選べば良いはずですが、
トラブルや不満は、たくさん生じています。


例えば、

建売に隠れた内部の品質を必要以上に求めたら、ミスマッチで、失敗です。
建売は、立地条件と外観と価格で満足すること。それが嫌なら選ばないこと。


ハウスメーカーは、標準仕様で満足できるところを探すこと。

あれこれ、自分の思い通りにならないのが当たり前。
自由設計というのは、幻想です。企画商品で、制約が多く既に決まっています。
それを求めたら、標準仕様以上を求めたら、ミスマッチで後悔します。


設計事務所、相手は意匠だけを考えて、作品のごり押しの場合もあります。
逆に意匠が全くダメな設計事務所もあります。
現場を本当に観て指示してくれるでしょうか?

あなたのこだわりと、本当に一致するか良く調べないと、
設計事務所も、運に任せることになります。


その理由とミスポイント、一般の人が気づかない全く違う視点から、
良い住宅を造るひとつの考え方とヒントを、お知らせします。


今まで、こういう話は、ほとんど述べられていませんでした。


 

こういう内容で、お話ししましたので、
その内容をホームページに簡単にまとめました。

興味のある方は、こちらをクリックしてお読み下さい。

~ミニセミナー 運に任せない家造り~







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