20歳よ！ 大丈夫？？？

　『昨日ママ疲れただろうから
　Kちゃんのお弁当作ってあげたよ～』

　朝練はなかったもののいつものように
　6時起床してきた私に娘の女神様のような囁きに
　幸せいっぱいになった。

　おかげで、私はいつものバタバタしたあわただしい朝ではなく、
　子どもたちの話に耳を傾けながら幸せな時間を過ごした。

　8時過ぎて、さあ娘が出かけようとしている荷物を見てふと思った。

『ねえ、あなたのお弁当はどこ？』
『へ？どうしよう？？
　私、Kちゃんのことで頭いっぱいで、
　自分のお弁当を作るのを忘れちゃった！！！』

　信じられない娘の言葉に唖然としながら、
　残り物を大急ぎでお弁当箱に詰めた。　

　ねえ、大丈夫？