軽井沢って 昨日ここでお話したみたいに 巷の騒音と一線を画して
森の中や 木立に囲まれた広い敷地の一角や 小高い丘の上に建てられたなどなど 別荘と
容認された範囲の しつらえやBGMやレイアウトの お店やカフェ
地元の人の生活環境の住宅街や ホテル、保養所にゴルフ場・・
近頃は これも建設基準内で続々誕生している 分譲マンションや分譲地
新しい、個性的な・・ 建築物が溢れていいるけれど・・
その 一隅に こんな・・・
これは 江戸時代に建てられた 「 郷蔵(ごうぐら) 」と呼ばれる 農村の穀物蔵
村人が 飢饉の備えや翌春の種籾(たねもみ=稲の苗を芽吹かせる種にする)の確保の為に建て
村の財産として備蓄、管理していた建物なんだ
江戸時代だけでなく 農業技術が近代化して稲作が安定するまでは利用されて居た農村もある
公民館の建屋の中に古い十王様なども お祀りして文化財保存にも熱心な塩沢地区では
現在も こんなにきれいな状態で郷蔵を保存し 周辺が開発、変遷しても風情ある姿を留めている
一昨年(令和2年) 10月に町内の他の江戸時代の建造物と伝わる5件と共に一気に
軽井沢町の指定文化財となった
周辺に桜や梅の古木でもあったなら更に見応えも増すだろうけれど
あるがままのこの情景を 伝承して未来に遺すのも大事な気もする
春の雨が降りかかる昼下がり・・ 同じ年代くらいだろうか 何体かの石仏と静かに佇んでいる
この屋根の保全も手がかかるし 職人さんも少なくなっていると聞く
いつまでも この姿を留めてほしいね