ロリンズ引退

ロリンズ引退

天才は早逝するが、ロリンズは努力型の天才なのかもしれない。
それで、神様はこの世での修行を彼に課したのかもしれない。
晩年のSonny Rollinsステージで見た彼は大きく、音も太かった。

ネットでその話を見つけた。
身体的理由もありそうだが、
１９３０年生まれ御年８８歳。米寿。
長い間ジャズに貢献してきた。
来日回数も多く、名盤も残した。

入門のころ、ジャズ評論家油井正一氏の名調子で、
「蕎麦屋の出前が口ずさむロリンズのアドリブ」。
というのがあった。
それだけロリンズのアドリブは歌えるようなフレーズが
聞かれた。
「サキソフォンコロッサス」という名盤がある。
この盤も良く聴いていたが、聴き込むと、アドリブが
自然に頭の中でヘビロテしていたこともあった。

晩年のころ、市内の文化会館にコンサートで来たことが
あり、一度その生音に接したことがあった。
太い音で彼の音楽を紡いでいた。バックはエレキ系だったけれど、
ロリンズはロリンズだった。

何度か早期引退もあったけれど彼は帰ってきたし、自分の
やるべきことは最後までやろうとした一人なのではないかと思う。
プレイはしなくても、伝記ではないが、ＪＡＺＺを後進に語り
継ぐようなことが出来ればいい感じなのだけれど。
どうだろうか。


Sonny Rollins - St. Thomas
https://www.youtube.com/watch?v=Z4DySQyteRI&list=PLb0zxjd-UgCton7dqvzbTp8TxlKFHSH5i&index=3&t=0s

カート・ローゼンウイッケル（ｇ）

カート・ローゼンウイッケル（ｇ）
ＬＩＶＥ　ＡＴ　ＶＩＬＬＡＧＥ　ＶＡＮＧＵＡＲＤ（２００９年１月７日）
https://www.npr.org/2009/01/07/98982233/kurt-rosenwinkel-live-at-the-village-vanguard

カート・ローゼンウイッケル（関係ページ）
http://www.songxjazz.com/artist/kurt_rosenwinkel.html

ＮＰＲのＬＩＶＥ音源はなかなかのものがあった。
知らないアーティストももちろん多いけれどその中から
旧知のアーティストの聴いたことない音源が出てきて
楽しめるのはネット環境が広がったせいもある。
この時代の一夜を切り取ったものだけれど、なかなか
蘊蓄があり引きこまれた。
その後、カリピというアルバムで、ブレイクしてたりもする。
来し方行く末の一コマを聴いた。