ユーミンはユーミン

「日本の恋と、ユーミンと」


このベスト・アルバムのコピーは秀逸ですな。

７０～８０年代に良く聴いてたユーミン。
ドライブデートのお共に。当時はカセットテープだぜ。
当時湘南はサザンかユーミンだった。

一度だけ葉山のプールで行われたオープンのコンサートに
チケットが手に入ったからと、職場の若いもんで出かけた。
当時私も若かった。

ユーミンにはコイバナが似合う。
私には似合わないのだが、詩がぐさりと来たりすることがある。
メロディーとともに、ドアのへこんだセリカが横を通り過ぎたりすると
あぁと思いだしたり、フィードバックしたりするから始末に負えない。

ベスト盤は彼女のコイバナの宝庫だ。2人称のいろんなシチュエーションで
語られるストーリー。

私もツラれて行った「ドルフィン」。ソーダ水は飲まなかったし、
貨物船は見えなかった。たとえが古いか。相模線ものったし、
相変わらずボタン押してドアの開閉を乗客がするレアな車両だ。
ミーハーだった時期もあったが、ユーミンはユーミンだ。

ベスト盤に収められた各曲は、磨かれた１曲で、それの集まりだから
悪いはずがない。外れなしの名盤扱いになる。本来ならオリジナルアルバムを
聴き込んでからのベスト盤だろうと思うが、1曲1曲が独立しておりこういう聴き方も
ありかな。しかしながら個人的名曲はこのようなベスト盤に
入っていない。そこがまた彼女の味噌なのだ。奥が深い彼女の世界。
思い出したように聴いている。