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MOBU'S MUSIC MAZE

音楽のこと好きなことなどよしなにほどほどに・・・

ディエゴ・マテウス指揮サイトウ・キネン・オーケストラ演奏会

2020-10-18 23:03:36 | 音楽夜話(クラシック)
19:30-21:10 NHK-FM


レブエルタス:センセマヤ(1938年作)




モーツァルト:交響曲第35番 ハ長調 K.385「ハフナー」




チャイコフスキー:交響曲第6番 ロ短調 op.74「悲愴」




(アンコール)同:歌劇「エフゲニー・オネーギン」 op.24~第3幕のポロネーズ


ディエゴ・マテウス指揮サイトウ・キネン・オーケストラ
2019年9月7日 松本、キッセイ文化ホール






一曲目はバルトークみたいに、雑駁に言って民族舞踊的な曲調。ミニマルっぽかったり、
色々変化はあってリズミックな感じが今風。


2曲目は35番ハフナー
聴きやすい曲なことは確かで、よく取り上げられる、表題のある曲。
解説に「華やかさ・躍動感・優美さ」が兼ねそろえられた曲という
ようなくだりがあった。
確かにこの3ポイントつかんでいるか。どうか。


早いパッセージでも一糸乱れぬアンサンブル。これはある意味誇れる
ものかもしれないが、ここまで仕上げるのはプロでも簡単ではないだろうに。
共有することができるのは斎藤メソッドを使っているからというのも
あるのかもしれないが、今回の指揮者がそうなのかはわからない。
さわやかな風が通り過ぎる感というのは感じられた。
フライング・ブラボーもなく終演。


3曲目はメイン・プロの「悲愴」。
そういえば、自分が若いころ、小澤さんの6番をベンチ・マークにしていた。
まだ、ガスの炎のカロリー高い演奏といわれる前だったと思う。


今回は、歌わせるタイプの指揮者の様だ。
ダイナミック・レンジ広くとって弦を歌わせる。
管も鳴らすところは大いに吹かせる。作品を大きく作る
タイプなのかもしれない。


この曲を一時期封印していたことがあった。
あまりにもタイトル通りというか、悲愴感漂うモノだから、
聴いていてマイナーな気分になったりしたものだから、
遠ざけていた。


いまもそれはあまり変わりないが、3年に1-2度気が向くと
聴いたりはしている。
この演奏は実力がある団体だから、いくらでもパワーを放りこめる。


2楽章の弦楽もよく歌う。
3楽章の行進曲調部分。起承転結」の「転」。この「転」の展開が
昔から馴染まないことになっていて、なぜそう来るかな・・・。
未だによく感じられない部分。
さすがに拍手は来なかった。


終楽章、深い悲しみをより深く、絶望の淵まで追いやるような、
チャイコフスキーの旋律。
ここはいつもやりきれなくなるので、ボリュームを絞ったり・・・。


今日は聴いてみよう。終演後ブラヴォーが飛んだ。
終楽章の演奏はふり幅のあるものだった
けれど、低音弦が最後のうめきを表現してそれさえもなくなり
無音になり指揮者がタクトを置く。
ある意味「悲愴」感が支配し、そこに救いはない。


これにアンコールがあるとは思わなかったが、
ある意味これが救いなのかもしれなかった。
言葉にならないから音で救いを・・・。
必要な予定調和かも・・・感謝。


エリ・クラス指揮ベルリン・ドイツ交響楽団演奏会

2020-10-18 21:21:08 | 音楽夜話(クラシック)
03:00-05:30 20.00-22.30 RBB


ペルト:フラトレス
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 op.47
ベートーヴェン:交響曲第7番 イ長調 op.92
ギドン・クレーメル(ヴァイオリン)
エリ・クラス指揮ベルリン・ドイツ交響楽団
2007年6月9日 ヴィットストック、マリア教会




ペルトの「フラトレス」(兄弟)1977.は知られており、
時折、コンサートプログラムに載っている。
これは一昔前以上の演奏会だけれど、作曲されて
30年後の演奏。宗教曲の合唱曲部分を弦楽合奏に
仕立てたような雰囲気。
現代曲と言われてしまえばそれまでなのだけれど、
一時期は流行ったヒーリングミュージックみたいな
感じといえばいえるのか、もっと違うものなのか。
厳粛な響きのする曲。


鬼才クレーメルの奏でる、シベリウスは如何に。
この協奏曲もあまり聴いたことがないなぁ。
潮田益子小澤征爾日本フィル?時代の演奏に
聞き覚えがあった。いつなんだ(笑)


出だし短調のバイオリンが語るところはさすが
クレーメルという感じ。
全体的に説得力があり、やはりバイオリンの達人
という感じはして、伝わるものがある。
いい演奏だと思う。


後半の7番。コンサートプログラムに乗るベートーヴェン
の曲の中では、1番多く載っているのではないか。
5番7番がやはり多く奇数盤は人気かも。


1楽章はゆったり目の出だしで、確実に歩んでいくタイプ。
2楽章の弦楽が歌っているところは素晴らしい。チェロの
主題が歌うところはちょっとウルっと来た(個人的なもの)。
3~4楽章は右肩上がりにアゲアゲの楽章だけど、落ち着いて
盛り上がっていく。演奏も丁寧で、大団円。聴衆は割かしクール。
拍手も指揮棒が多分降りてから
ちょっと経ってからなり始める。ブラボーもでないか・・・。
盛り上がりに欠けてるわけでも全然ないのに・・・。お国柄でしょうか。


10月18日生まれのJAZZパーソン アニタ・オデイ ウイントン・マルサリス

2020-10-18 19:40:37 | 音楽夜話(ジャズ)
10月18日生まれのJAZZパーソン アニタ・オデイ ウイントン・マルサリス




Anita O'Day 1919–2006. 10月18日 生誕101年


真夏の夜のジャズ1958年に行われたニューポートJAZZフェスティバルに
出演した時のアニタを初めてみた時は驚いた。昔、テレビの映画番組で
放映されたとき見たのだけれど、JAZZボーカルもいいなと思った瞬間
だった。


エレガントないでたちで、JAZZボーカルはこのように歌うの・・・的な
魅せ方で迫る。


ごっついシールド付きのスタンド・マイクも、当時からプロ用と
わかる1品で時代を感じさせる。フィルム・ワークも巧みで、聴衆を
映すことで、これ全部含めてJAZZと言わんばかりの演出がすごい。


アニタは美しく背景も含めて自分自身がジャズとなっている。
こんな映像そうみられるものではないと思う。
ライブシーンは昼間だけれど、聴衆の服装・装飾品スタイルなど
当時を思い出させる品々。いやぁ、銀幕のスター並みの記録で
思わず拍手。


Anita O'Day - Sweet Georgia Brown & Tea for Two
https://www.youtube.com/watch?v=9mu7zF7RcuE




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Wynton Marsalis (Trumpet) 1961. 59歳おめでとう。


新伝承派、クラシックもジャズもこなす。ある意味優等生。最近は
作曲もしている。ジャズらしくないという人もいる。
色々意見はあるだろうけれど、彼がジャズを残し伝えていく役割を
担うと決心した時から、きっとルート・オフした部分があるのかもしれない。


個人的には、ハービー・ハンコック4のアルバムを聴いたときぶっ飛んだ。
ハイドンのトランペット協奏曲を聴いたときもそうだった。


サラブレットであることはわかるけれど、それだけ、これからの道は
険しいのではないかとも思った。現在はクラプトンと共演したり、
JAZZとブルースの関係について探ったりしている様子もある。


パイオニアのやることは、道険しく成果は後から語られる。


The Eye of the Hurricane  Herbie Hancock Quartet
https://www.youtube.com/watch?v=Of_WgwmQWFg



ゴルダン・ニコリッチ指揮ネーデルラント室内管弦楽団 演奏会

2020-10-18 18:23:59 | 音楽夜話(クラシック)
アレクサンドル・カントロフ(ピアノ)
ゴルダン・ニコリッチ指揮ネーデルラント室内管弦楽団
2020年10月12日 アムステルダム、コンセルトヘボウから生中継

19年のチャイコフスキー国際コンクールといえば、恩田 睦さんの
「蜂蜜と遠雷」がマイ・ブームと相まって、藤田真央氏を
応援してたが、その時の1位がフランスのアレクサンドル・カントロフ
だったことを思い出した。
粒立ちのよさがあるのに、それでもレガートという不思議な感覚を覚える。


流れはスムーズ。手の内に入っているのだと思う。
人気曲だけにわかって聴いている方も多いから、その期待に
応える演奏するのはなかなか難しいかもしれない。
でも聞かせる演奏をしている。


指揮のゴルダン・ニコリッチは、ロンドン交響楽団のコンサート・マスターで
ネーデルラント室内管弦楽団の音楽監督とコンサートマスターを兼任されている。


後半はビゼーの交響曲1番。古典派の様な響きを持つ。
多分、彼の死後80年近くたって初演された曲だそうだ。
なかなか険しい道のりだったのだな。



Barney Kessel (Guitar)1923–2004.10月17日 生誕97周年。

2020-10-18 10:24:35 | 音楽夜話(ジャズ)
Barney Kessel (Guitar)1923–2004.10月17日 生誕97周年。


ポール・ウイナーズなどで、熱い演奏を聴かせてくれた。
昔、今はなき神田神保町の「響」で、彼の「オン・ファイアー」を聴いた。


炎の下地に、黒のシルエットでバーニーとダンサーが踊っているシーンの
官能的なジャケット。


バーニー・ケッセル 響 オン・ファイアでセットで記憶されてる。


鵠沼に移って「響庵」とし、8年位営業されていたが、それも閉店。
ジャズ喫茶1代が終わっている。


響庵通信(ブログ) https://blog.goo.ne.jp/hibikian30




Barney Kessel Trio (at P.J.'s 1965)
https://www.youtube.com/watch?v=fN8JqDXEwSw