もじもじ猫日記

好きなこといっぱいと、ありふれない日常

「風花」

2005-03-07 18:57:09 | 映画・旧作
2000年11月17日

満開の桜の下で目覚めた男と女。
男は酔って起こした事件で謹慎中のエリート官僚。
女は、疲れた風俗嬢レモン。
彼女が故郷の北海道に預けている娘に会うための旅に、
男が同行することになるロードムービー。

嫌みなエリートそのものにしか見えない浅野君。
生きることにくたびれている三十路のキョンキョン。
キャスティングが絶妙。

ピンク?!のレンタカーで二人の旅する北海道は
うらぶれていて、ただっぴろくて、何もない大地だ。
開拓記念碑のようなものを見て男がつぶやく
『百年かかってこれかよ』
胸にずしんと来た台詞。
そう、美しい風景だけに人が生きているわけではないのだ。
相米監督は美しい北海道を映さないことで、
何を言いたかったんだろう。

とにかくキョンキョンがいい。
浅野君も酔っ払い演技が最高。
本当は飲めない人なのに。

希望へと続くラストがとてもステキだ
相米監督の映画、もっと沢山観たかった。
コメント
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