是枝監督が”物語”を撮るとどうなるんだろう?
それも時代劇。
予告でも音楽の軽妙さが、
今までの是枝作品とは違う雰囲気をありありと伝えてましたが、
オープニングから笑いが。
廃墟寸前?!のようなぼろすぎる長屋。
個性的というくくりからもはみ出るくらいの、
濃い住人の面々。
そして、キム兄の役はおいしすぎる!!
(この表現、あまり好きではないが、まさしく、なので)
宗左衛門は、父の仇を討つために江戸に出てきて、
この長屋に住んでいた。
仇を探し出せずに、月日は流れ、
寺子屋なんかをひらいてしまう。
何故剣術を教えないのか?
それはからきし腕が立たないから。
与太者のそで吉に、こてんぱんにされて、
厠におしこまれてしまう。
こんなんで仇討ちなんてできるのか?
単なるへっぽこ仇討ちストーリーではなく、
エピソードが入れ子になっている。
”武士なるもの散り際は花のようにいさぎよく”
”桜の散り際が潔いのは来年も咲くから”
”そもそも仇討ちはなんのために”
”父親が子に教えるものは?”
”武士はそんなに偉いのか?”
そして、
あるモノがあるモノに変わる。
宗左を演じた岡田君が主役ですが、
花があります、アップが美しいです。
悩む姿がへっぽこで良いです。
生業がなんだか解らない古田新太・貞四郎が、
軽いけれど、賢く場を切り回してゆく遊び人。
ちとカッコイイ。
加瀬亮・そで吉はいわくあり気なんですが、
存在感めちゃあり。
この人、つくりこみタイプに見えないのに、
作品ごとに顔が違って見えるのね。
宗左が淡い恋心を抱く、宮沢りえ・おさえは、
凛とした魅力的な未亡人として、美しく。
あと、叔父の石橋蓮司のひと言がいいんだよなぁ。
浅野君は、シーンが少なくてセリフも少ないのに、
彼が映ると映像の質感が変わるのが、さすが。
ぼそっとした喋りも、岡田君のそれとは全く違う。
長屋の住人など他のキャストも、
豪華でクセ者揃いで、見逃せないシーンばかり。
町人の生命力の強さが光る
”人斬りの出てこない時代劇”
ステキでしたよ。楽しかったですよ。
へっぽこでも、弱虫でもいいじゃん。
あと、物売りとか風物も良かったです。
是枝作品で、眉間にしわがよらなかったのは初めて。
たまにはこういうのも、お願いしたい。
それも時代劇。
予告でも音楽の軽妙さが、
今までの是枝作品とは違う雰囲気をありありと伝えてましたが、
オープニングから笑いが。
廃墟寸前?!のようなぼろすぎる長屋。
個性的というくくりからもはみ出るくらいの、
濃い住人の面々。
そして、キム兄の役はおいしすぎる!!
(この表現、あまり好きではないが、まさしく、なので)
宗左衛門は、父の仇を討つために江戸に出てきて、
この長屋に住んでいた。
仇を探し出せずに、月日は流れ、
寺子屋なんかをひらいてしまう。
何故剣術を教えないのか?
それはからきし腕が立たないから。
与太者のそで吉に、こてんぱんにされて、
厠におしこまれてしまう。
こんなんで仇討ちなんてできるのか?
単なるへっぽこ仇討ちストーリーではなく、
エピソードが入れ子になっている。
”武士なるもの散り際は花のようにいさぎよく”
”桜の散り際が潔いのは来年も咲くから”
”そもそも仇討ちはなんのために”
”父親が子に教えるものは?”
”武士はそんなに偉いのか?”
そして、
あるモノがあるモノに変わる。
宗左を演じた岡田君が主役ですが、
花があります、アップが美しいです。
悩む姿がへっぽこで良いです。
生業がなんだか解らない古田新太・貞四郎が、
軽いけれど、賢く場を切り回してゆく遊び人。
ちとカッコイイ。
加瀬亮・そで吉はいわくあり気なんですが、
存在感めちゃあり。
この人、つくりこみタイプに見えないのに、
作品ごとに顔が違って見えるのね。
宗左が淡い恋心を抱く、宮沢りえ・おさえは、
凛とした魅力的な未亡人として、美しく。
あと、叔父の石橋蓮司のひと言がいいんだよなぁ。
浅野君は、シーンが少なくてセリフも少ないのに、
彼が映ると映像の質感が変わるのが、さすが。
ぼそっとした喋りも、岡田君のそれとは全く違う。
長屋の住人など他のキャストも、
豪華でクセ者揃いで、見逃せないシーンばかり。
町人の生命力の強さが光る
”人斬りの出てこない時代劇”
ステキでしたよ。楽しかったですよ。
へっぽこでも、弱虫でもいいじゃん。
あと、物売りとか風物も良かったです。
是枝作品で、眉間にしわがよらなかったのは初めて。
たまにはこういうのも、お願いしたい。