忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

NHKスペシャル よみがえる浮世絵の日本

2008-09-08 13:08:22 | 季節と暮らし
たまたま見ていた「NHKスペシャル」、すごくおもしろかったです。
スポルディングコレクションに感動。
あれだけ鮮やかな色合いのまま残っている浮世絵の数々。
当時の輝きが垣間見られたようで
すごく感動しました。

あまり知られていなかった歌川国政のコレクションもあり、
鈴木春信の水絵、ツユクサで描かれたブルーの色彩の残った輪郭も
わずかながら見られたり、
安藤広重の浮世絵師としての葛藤も垣間見れたりと
ついついテレビに見入っちゃいました。
版元が手を加えた浮世絵。
絵を渡した時点で、絵師はもう何も言えない。
国政もそうですが、
やはり人々が要望するものを描かないといけない、
けれども自分が描きたいものを描きたい、
そういう葛藤はかなりあったのでしょうね。

保存のため、展示はしてはいけない、
いわゆる封印のものばかりです。
スポルディングコレクションとは別に
山形に広重の肉筆画の掛け軸があったのですが、
ひじょうに心惹かれるものがありました。
特に桜の絵が印象的でした。

浮世絵の風景画に筆納めをして、肉筆画へと転身しようとした広重。
けれど最後の最後にやはり浮世絵にもどったそうです。
震災で被災した人々。
たちむかう人間の力を描いていこうとした姿勢に心打たれました。
最後の浮世絵は両国の花火大会の絵でした。
きっと彼の人生も花火のようだったのでしょうね。
コメント
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