一生のうち、本当に自分にとっておもしろく、大切な本というのは
それほどたくさんないと思うのですが
この本はその数少ない大切な本のうちの一冊になりそうです。
文/石井ゆかり 写真/井上博道さんの「禅語」です。
この本は数年前に本屋さんでみかけて手に取り
ぱらぱらとめくって
写真とことばの美しさにとてもひかれました。
こういう本好きかも、ほしいなぁ・・・とは思っていたのですが
金額がけっこうしたので(私の中で)
結局買わずじまいでした。
そのうち機会があれば・・・と思っていたら
いつの間にか廃刊。
すごく後悔していたのですが
今春、新装版(どこらへんが新しくなったのかはわかりませんが)がでたので
今度は迷わずに購入しました。
購入できて本当によかったです。
金額以上の価値がありました。
この本に出会えて本当によかったなぁ、そう思える一冊になりました。
自分とは別の自分が喜んでる、そんな不思議な感覚になります。
自然とことばが体の中(頭ではなく)に入ってくるのです。
「禅語」とは茶室の掛け軸に書かれるような、仏教の名句や中国の詩句の総称である。
「一期一会」「挨拶」など、日常語に転じた言葉も少なくない。
禅宗では、禅師が修行僧に向かって公案を問いかけ、それに応えさせるという、
いわゆる「禅問答」を行う。
この問答からくる言葉が、禅語の大半を占める。(「はじめに」より)
この本はその禅語の解説・・・というお堅い感じではなく
簡単な意味と筆者のエッセイからなってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/d3/b59c539c48ffb3cb6e94e2e621efcd42_s.jpg)
このエッセイが非常にわかりやすいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/21/a3/879c9a0c3b833a563b82d61f3059cc58_s.jpg)
そして胸をつくような写真がたくさん。
なかには一人懐古の念にかられて
妄想にふけっていた写真もあります。
気づけば何度も何度も本を開いて読んだり見たりしてしまいます。
もともといろんな人の思想を知ることが好きな私なのですが
これは思想というより
自分を見つめなおさせてくれるような、そんな本のような気がします。
だから教えという感覚ではなく
気づかせてくれる、そんな感覚です。
ありがたいお話を教え諭される、そういうのもたまにはいいかもしれませんが
正直、アバウトで大雑把な私には高尚なもの(この本が高尚でないというわけではありませんが)より
身近で感覚的なもののほうが好きです。
どのことばも好きでここにあげると
キリがないのでやめておきますが
最後に自分自身にむけていちばん耳の痛いことばを載せておきます。
「莫妄想」
「妄想することなかれ」。頭であれこれくだらないことを考えるのをやめよ、の意。
あいたたた・・・。耳が痛いです。妄想大好きな私でした。
それほどたくさんないと思うのですが
この本はその数少ない大切な本のうちの一冊になりそうです。
文/石井ゆかり 写真/井上博道さんの「禅語」です。
この本は数年前に本屋さんでみかけて手に取り
ぱらぱらとめくって
写真とことばの美しさにとてもひかれました。
こういう本好きかも、ほしいなぁ・・・とは思っていたのですが
金額がけっこうしたので(私の中で)
結局買わずじまいでした。
そのうち機会があれば・・・と思っていたら
いつの間にか廃刊。
すごく後悔していたのですが
今春、新装版(どこらへんが新しくなったのかはわかりませんが)がでたので
今度は迷わずに購入しました。
購入できて本当によかったです。
金額以上の価値がありました。
この本に出会えて本当によかったなぁ、そう思える一冊になりました。
自分とは別の自分が喜んでる、そんな不思議な感覚になります。
自然とことばが体の中(頭ではなく)に入ってくるのです。
「禅語」とは茶室の掛け軸に書かれるような、仏教の名句や中国の詩句の総称である。
「一期一会」「挨拶」など、日常語に転じた言葉も少なくない。
禅宗では、禅師が修行僧に向かって公案を問いかけ、それに応えさせるという、
いわゆる「禅問答」を行う。
この問答からくる言葉が、禅語の大半を占める。(「はじめに」より)
この本はその禅語の解説・・・というお堅い感じではなく
簡単な意味と筆者のエッセイからなってます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/69/d3/b59c539c48ffb3cb6e94e2e621efcd42_s.jpg)
このエッセイが非常にわかりやすいです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/thumbnail/21/a3/879c9a0c3b833a563b82d61f3059cc58_s.jpg)
そして胸をつくような写真がたくさん。
なかには一人懐古の念にかられて
妄想にふけっていた写真もあります。
気づけば何度も何度も本を開いて読んだり見たりしてしまいます。
もともといろんな人の思想を知ることが好きな私なのですが
これは思想というより
自分を見つめなおさせてくれるような、そんな本のような気がします。
だから教えという感覚ではなく
気づかせてくれる、そんな感覚です。
ありがたいお話を教え諭される、そういうのもたまにはいいかもしれませんが
正直、アバウトで大雑把な私には高尚なもの(この本が高尚でないというわけではありませんが)より
身近で感覚的なもののほうが好きです。
どのことばも好きでここにあげると
キリがないのでやめておきますが
最後に自分自身にむけていちばん耳の痛いことばを載せておきます。
「莫妄想」
「妄想することなかれ」。頭であれこれくだらないことを考えるのをやめよ、の意。
あいたたた・・・。耳が痛いです。妄想大好きな私でした。