忘れな草の花籠

確かハンドメイドブログだったはず・・・

特別展「運慶」

2017-09-26 13:54:59 | おでかけ
パンダちゃんの名前が「シャンシャン」に決まった昨日、
上野にいました。
シャンシャンっていう名前、かわいいですよねー。
鈴が鳴っているようで。
響きがとってもかわいい♪
公開されたら見にいきたいなぁ・・・。
でもおそろしく人が多いんだろうな。(←人混みニガテ)

今日から始まる東京国立博物館の特別展「運慶」を昨日見にいきました。
運慶自体はそんなに興味はなかったのですが
単純に仏像を見たかったのと、今回の運慶展の評判がよさそうだったのとで
ちょっと気になってはいました。
でも人気の運慶だから
おそらく大勢の人でごった返し、また2,3時間待ちくらいするんだろうな、と思いあきらめていたのですが
開催期間の前日に見られる内覧会的なチケットが販売される、とのことで購入。
ゆっくりと見られます、という触れ込みを信じました。

6:30に開場です。
30分ほど前に博物館に到着。
(早めに行動しとかないとね。迷ったときに困るからね。
なので今月スマホが壊れたとき、心底慌てました。
スマホないと絶対にたどり着けない・・・。←迷うこと前提。何度も上野には行ってるはずなのに)
30分前なのにすでに多くの行列ができてました。
え~、コレ本当にちゃんと見られるのかな・・・と不安がよぎります。

時間になり開場。
今回音声ガイドが無料で借りられました。
音声ガイド、初体験です。
今回のガイドは小野大輔さん。

多くの人でごった返してるのかな、と思いきや
そこまで混雑してなく
ゆっくりと見られました。うれしい~。
まずは阿弥陀如来と両脇侍坐像が出迎えてくれます。
・・・うん・・・?
全く記憶にないのですが!
最初にあったのかなぁ???
毘沙門天の像の記憶しかないのですが。
小野さんのガイドの声に聞き惚れて肝心の仏像、見逃した???
ま、あくまで
美術・芸術は自分の感性だけが頼りなんで・・・・・・・・・・・・。(言い訳)

第一章は運慶を生んだ系譜、ということで
運慶の父、康慶の作品も見られました。
康慶は奈良仏師。既存の伝統をしっかり受け継いだ仏師だったようです。
運慶作の仏頭には白毫がありません。
おそらく康慶の奈良仏師の影響を受けたのだろうといわれてます。
運慶の作品には新しさだけでなく、古い伝統をも受け継いでるとのことです。
康慶の四天王、とても迫力がありました。
そして生き生きとしていました。動きがみられるんですよね。

第二章は運慶の彫刻。
ということで運慶の作品がずらり。
運慶の活躍した時代は平安末期から鎌倉にかけて。
平家が南都を焼き討ちしたころ(また重衡、悪者として登場か・・・)です。
焼き討ちで失われたり壊れたりした仏像等の復興で活躍したのが運慶たち。

折りしも世は末法の世。
疫病、飢饉、戦・・・。
人々の不安がこの上なく蔓延している世の中。
人々が救いを求めたのが仏。
その仏をもっと身近なものに。
運慶が求めたのはリアリティ。
かつパワーを与えるようなデフォルメされた像。
玉眼と呼ばれる水晶の瞳。本物と見間違えるようなそんなリアルな眼に釘付けになります。
そしてこれでもか、といわんばかりの筋肉隆々の仏像。
毘沙門天や不動明王の力強さを感じます。
かと思うと地蔵菩薩の優しい佇まい。
衣のひだもきれいに波打ってとてもきれい。
少しだけ開いている瞳の美しさ。
仏さまの特徴もよく表しているのですね。
八大童子立像も圧巻。
きちんと並べるとお祈りをしている人のほうを向いているかたちになるそうです。
聖観音菩薩さま、きれいでした。
とても心ひかれる仏像でした。
すべてを包み込み、悩みも苦しみもすべてすくいとってくれるような・・・。

そして今回いちばん心に残ったのが
無著(むじゃく)菩薩、世親(せしん)菩薩立像。
インドの高名な兄弟僧。
特に無著の憐れむような涙をためてるような
潤んだ瞳が忘れられません。
この表情はいったい何を訴えているのか・・・。

第三章は運慶風の展開、ということで
運慶の息子と周辺の仏師の作品です。
中でもお気に入りが

     

この「子犬」です。かわいくないですか?
ほかにも神鹿もあり、こちらもかわいかったのですが
この子犬の首のかしげかたといいちょこんとお座りしてるところといい・・・。
シッポもかわいい。
思い出したのが
生まれて初めて展覧会とやらにいった「狩野芳崖」展で見た子犬の絵。
あの子犬に似ていてすごく懐かしかったです。
もう25年以上前にはなるかな。
そしてまたうってかわって
運慶の息子の康弁の作品。
天燈鬼立像と龍燈鬼立像。
すごいカラダです。
邪鬼ではありますが役目をもった邪鬼です。
どことなくユーモラス。
最後は十二神将で締めです。
干支にちなんだ神さま。
全部そろってます。

作品数はそんなに多くはなかったのですが
充実した品ぞろえ。(品ぞろえ・・・?)
すごかったです。
(なのにどうしていちばん初めの仏像、忘れた・・・?)
じっくりゆっくり見られて本当によかったです。
きちんと仏像の裏まで見られました。
ガイドも初めてだったのですが
とても参考になりました。

仏像が多かったので
思わず手を合わせたくなりましたが
さすがにここではそういうこともできず。(^^;)

人々の心の支えになった仏像。
そして今もなお支え続けている仏像。
仏師運慶、すばらしかったです。
けれども仏像はあくまで仏像。
具象化したもの。
本当の仏さま、仏性は
自分自身の心の中のどこかにあるはずです。
私にもあるのかなー、仏の心。←煩悩だらけだけどね
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キンモクセイ

2017-09-26 10:59:26 | 季節と暮らし
そろそろ金木犀の咲くころかなぁ、でもまだ早いかな、と思いつつ
買い物にでかけてたら
甘い香りが漂ってきました。
思わずあたりを探すと
咲いてたー!
もう金木犀の花が咲いてました。
今年はちょっと早い気がするのですが。
秋のはずなのに
ちょっと暑い(いや、けっこう暑い!)本日ですが
少しずつ秋の訪れを感じます。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする