大変な時代と環境に、戸惑いを感じている方々が多くいますが、より良い人生のために、或いは大切な人のために何ができるのかを考えて下さい!
今、一番関心の高い、被曝というのがどのレベルで何が起きるのかについて考えて見ましょう!
何をどのくらい浴びたらどうなるのかについてスイスのデータを掲載します。
・・・どこの国のデータも同じだろうと思われます。
スイスの連邦内務省保健局 ( BAG/OFSP ) の被曝 ( ばく) 量とその健康被害の一覧
0~50ミリシーベルト(mSv) : 短期、長期の被曝でも健康被害はほぼ観測されない。
50~100mSv : 短期、長期の被曝でも健康被害はわずかなケースしか観測されない。
100 ~500mSv : 100mSvから、がんになる可能性が高まる。また数分の間に 500mSvを浴びると、リンパ球の数の減少が現れる。
500mSv~1シーベルト(Sv)/ミリシーベルト(1000mSv ) : 短期に被曝する健康被害が現れる。長期ではがんになる可能性が高まる。500mSv以上から血液中のリンパ球の数の減少が現れる。
1~2Sv : 短期間に被曝すると嘔吐や疲労感を感じる。長期ではがんになる可能性が高まる。
2~3Sv : 短期に被曝すると24~48時間後に吐き気を催す。医者の治療が必要になる。
3~5Sv : 短期に被曝すると嘔吐感、吐き気、下痢の症状が現れる。1週間後に抜け毛や食欲の減退が現れる。医者の治療が必要になる。このレベルでは手当を受けられない場合、5割の人が死亡する。
5~12Sv : 短期間の被曝で数日間で死亡する。
では、どのくらいの線量を日常的に浴びているのか、昨日のNEWTONのデータをご覧ください。
自然放射線というのがあるのです。
それに対して人工放射線というのがあります。
今回問題になっているのは後者の方です。
ご自分のお住まいの地域の線量はどのくらいでしょうか?
上記のものは1回の被曝量ですが、よくあるμSv/hというのは1時間に何マイクロシーベルトを浴びたのかというものですので、
もしも同じ場所にいるとしたら、1日ならどのくらい、10日ならどのくらい、1年なら?と計算が出来ますね。
これは昨年の12月に早川由紀夫先生によって作成された地図です。
お住まいの地域はいかがでしょうか?
なお、国際放射線防護委員会によれば、定義は下記の通りになります。
ICRP勧告(1990年)による個人の線量限度の考え (09-04-01-08)
<概要>
ICRP(国際放射線防護委員会)による線量限度は、個人が様々な線源から受ける実効線量を総量で制限するための基準として設定されている。線量限度の具体的数値は、確定的影響を防止するとともに、確率的影響を合理的に達成できる限り小さくするという考え方に沿って設定されている。水晶体、皮膚等の特定の組織については、確定的影響の防止の観点から、それぞれのしきい値を基準にして線量限度が決められている。がん、遺伝的疾患の誘発等の確率的影響に関しては、放射線作業者の場合、容認できないリスクレベルの下限値に相当する線量限度と年あたり20mSv(生涯線量1Sv)と見積もっている。公衆に関しては、低線量生涯被ばくによる年齢別死亡リスクの推定結果、並びにラドン被ばくを除く自然放射線による年間の被ばく線量1mSvを考慮し、実効線量1mSv/年を線量限度として勧告している。
つまり、一般の人の場合は年間1mSv(1ミリシーベルト)を限度とするのが適当だと勧告しています。
同委員会によれば、影響は「確定的影響」と「確率的影響」に分かれます。
「確定的影響」・・・線量が増すごとに重篤度が増すもの
脱毛 不妊 白内障 など
「確率的影響」・・・線量が増すごとに発生率が増すもの
癌 白血病 遺伝的影響 など
なお、放射線防護の観点から、どのようにすると守られるのかについて3つの基準が設けられています。
放射線防護の3原則 (09-04-01-09)
放射線防護の3原則は、時間(time)・遮へい(shield)・距離(distance)という3つである。「時間」の原則は、作業者が放射線に曝されている時間を短縮することにより被ばく線量を低減することである。「遮へい」の原則は、放射線源と作業者の中間に遮へい物を設置することにより被ばく線量を低減することである。「距離」の原則は、放射線源と作業者との距離を離すことにより、作業時における空間線量率を低減することである。3原則は、「遮へい」「距離」「時間」の順に検討される。主として外部被ばく線量低減のための原則であり、内部被ばく線量低減は範囲外である。
ところで、ひとつ重要なことがあります。
それは被曝線量によってみんなが同じ影響が出るものではないということ。
本人の免疫力や体力、精神力や食事、運動量などが関わるからです。
それから本当に笑顔でいることは免疫力を向上させますので、極力明るく笑って過ごすことが大切になってきます。
この物語は核戦争で汚れた土壌を菌類の「腐海の森」と森番である巨大な虫の「王蟲」が浄化しているというお話。
とても汚れていて危険である筈の森。
ところが森は一生懸命に土を浄化し続けて生きていた・・・・
実際、菌類はそのような働きをしています。
つまり、キノコは放射性物質をよく吸収するからです。そして自らが放射性物質となり、土壌は浄化されていくのです。
ここで注意して頂きたいのは、実際に露地栽培のシイタケにはより多くの放射性物質が含まれています。
1997年12月の放医研の『キノコと放射性セシウム』によれば
キノコは本来セシウムを吸収しやすい性質を持ち、
放射性セシウムは安定セシウムと共にキノコに摂りこまれている。
と結論付けられています。
なお、書き出しは下記の通り。・・・腐海の森のキノコたちと同じなのです。
1986年のチェルノブイリ事故の後、多くの放射性核種について環境挙動や被曝線量の見積に関する研究がなされてきた。こうした中で森林生態系に取り込まれて土壌中に蓄積した放射性セシウムが、キノコに特異的に濃縮することが明らかとなってきた。ヨーロッパを中心として10,000Bq/kg(乾)以上のセシウム137濃度が数多く報告された。
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それから、王蟲の元となったらしいダンゴムシは東邦大学の「微量β線源に集まるダンゴムシの行動変化に関する研究」によれば
ダンゴムシは、自然放射線の15倍の照射においては、放射線源に集まり、自然放射線の30倍の場合には、放射線源から逃れようとする性質があるそうなのです。
つまり自然界には放射能汚染でさえ、浄化しようとする機能が働いているのです。
また、チェルノブイリでは放射能を食べる菌が見つかっています。
2008年3月3日に出回ったニュースから
史上最悪の原子力発電所事故を起こしたチェルノブイリで凄いものが見つかった。なんと有害な放射線を食べて成長する菌が生まれていた。彼らは生き残るために、放射線を食べることを選んだのだ。
その菌はチェルノブイリ原子炉の壁に育っているのを、ロボットによって回収された。チェルノブイリはいまだに汚染から回復しておらず、人が入り込めるような環境ではないのだ。
回収された菌は豊富にメラニン色素を含んでおり、その表面を紫外線から守っていた。それはどの菌においても同じだった。
科学者は3種類の菌である実験を行った。通常、植物は葉緑素によって光エネルギーを吸収して成長する。実験では回収した菌に日光の代わりに、有害な放射線を与えた。
すると菌たちは驚くことにこれらを吸収し、成長していった。
人間にとって放射線は有害なものだが、菌たちにとっては無害どころか有効なものとなっていたのだ。普通では考えられないことだ。
この発見は宇宙技術の前進に大いに役立つことになるだろう。
宇宙は有害な放射線で溢れているため、メカニズムさえ解明できれば菌を無尽蔵の食料として食べることができ、そして他の惑星に移住する際にも頼ることができる。
チェルノブイリ原子力発電所事故は人類にとって深刻な被害をもたらしたが、有益な一面も見つけることができた。
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宇宙開発はともかくとして、これが地球の浄化能力なのではないかと思いました。
高山長房ホームページhttp://nagafusa-takayama.com/