原野から虫が消えている?
ハチが滅亡したら人類も滅亡するのか
世間は、これがアインシュタインの発言であると信じ、こんにちにいたるまで、真実である、と認識されている。アインシュタインは、自然科学全般に精通していたし、事実、ハチは作物を育てるのに欠かせない生物だ。
しかしネット上に溢れる、この手の煽動ネタは、シェアする前に基本的な裏取りをしておいたほうがいいだろう。
まず簡単なところから。「このセリフをアインシュタインと関連づけるような資料はなにもありません」。
そう語るのはテキサス養蜂検査局の検査長マーク・ダイクス。
他の裏取りサイトでも、アインシュタインとのつながりを示す証拠はないとされている。
しかし、それだけで正誤の判断はできない。話はもっと複雑なのだ。
地球の生態系における送粉者(植物の花粉を媒介する生物)の役割は、いくら大げさに語っても足りないくらい重要だ。
高校のとき、送粉者についての授業を休んでしまった人のために説明すると、雄花からでた花粉を雌花が受粉するには、〈送粉者〉という媒介が必要だ。ハチは、花粉を雌花に届け、数日後には、メロンやリンゴの赤ちゃんができるというわけだ。
「更に多くのハチの種には毛が生えていて、その毛に花粉がくっつきやすいのです。ですから受粉する確率が上がるのです」。
そう説明するのは、ノーステキサス大学の博士研究員として〈マルハナバチ〉の研究をしているジェシカ・ベッカムだ。そんなハチで腹を満たしている鳥もいるので、もし大変動が起き、地球上からハチが消えたなら、食物連鎖の流れも断たれてしまうだろう。
2013年にオバマ前政権は、送粉者保護研究計画を実施した。これは、全政府機関に鳥、コウモリ、チョウ、そしてハチを保護する手段を再検討するよう促した計画だ。
そして2016年、この計画をもとに、送粉者保護計画を発表した。
この計画で、対象生物の生息地を増やし、農薬使用の縮小を求めている。
まだこの計画が施行されてから日は浅いが、脆弱な送粉者たちを守るための大事な第一歩として期待されている。
しかしトランプ大統領が、環境保護庁(EPA)の縮小、廃止、そしてオバマ政権時代の環境保護に関する規制法の後退を約束したことから、2016年の勝利とも呼べる送粉者保護計画が短命に終わってしまうのではないか、とニーニョもベッカムも危惧している。
「水辺やその他の自然地域を汚染から守る、という法令が後退させられてしまうと、送粉者たちに悪影響が及ぼされる可能性があります」。
ニーニョはそう懸念する。
また、EPAによる農薬の試験、規制は、ハチの命、ハチの生産性にとっても必要不可欠だ、と話している。
一方、ベッカムはこう述べた。
「現政権と共和党は、環境や送粉者に関して優先的な態度をとっておらず、環境にも送粉者にも悪影響を及ぼすような政策を提案している、と私は危惧しています」
ここで当初の疑問に戻ろう。
ミツバチ、ひいては私たちは、消える運命にあるのだろうか?
ダイクスは、アインシュタインの言葉の真意は、ある意味〈お告げ〉のようなものではないか、つまり、ミツバチが消えたあとも人間には生き抜くチャンスがあるのではないか、と述べている。
カロリー面だけみれば、私たちの食料システムは安定していそうだが、多様性を踏まえて判断すると厳しい状況になるだろう。
私たちが栽培しているたくさんの食料、たとえば、アーモンドや桃、プラム、リンゴ、サクランボなどは、ハチを媒介にした受粉に頼っている。
実際、「世界の穀物市場を分析すると、人間が消費する91%の穀物に送粉者が欠かせない、あるいは(非常に/適度に/多少なりとも)必要なものである、という事実が明らかになっています」とニーニョ。
「私たちの食生活に、活気と栄養とヘルシーさを与えてくれる多くの食料を失ってしまうでしょう」
米国の農家にとって、ミツバチが担う仕事量を人件費に換算すると、毎年110億~150億ドル(約1兆2500億~1兆7045億円)に相当する、と米農務省(USDA)は見積もっている。
それを人手で代替するようになったら、費用は購買者が負担することになる。
スーパーで値段を見たら、目をひん剥いて驚くだろう。
値段が急騰すると、社会経済にも確実に影響する。
働く貧困層にとっては、新鮮な果物や野菜に手が届かなくなってしまう。
現在すでに、裕福層に比て、彼らの青果物摂取量は少ない。
人類が滅亡するわけではないにしろ、そこに至る出来事の流れを想像してみるべきだ、とダイクスは提言する。
そうすれば、最悪の状況を避けるための道が開けるのだ。
「地球上のハチが全て消えてしまったとしても……それは、私たちにとって取るに足らない問題です」。
なぜなら、ハチが滅亡するほどの状況であれば、われわれの世界はとんでもなく汚染されて毒まみれなはずだ。
そのとき世界は、リンゴひとつに16ドル(約1800円)払うのが苦にならないほど深刻な状況に直面しているだろう。
ということだな!!
「人工地震」と「指向性エネルギー兵器」の攻撃!!
次は、生物兵器の散布を洗礼!!
インフルエンザが大流行しています!!
次は「緊急事態条項」の施行です!!
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不穏分子は、ウクライナかイスラエルへ送られて軍に編入させられて「戦死」だね!!
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スパイク蛋白質を体内から除去するのは、納豆キナーゼ・ブロメライン・クルクミン
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