先日ひょんなことからオリンパスのC-4040ZOOMという2001年発売のコンパクトデジタルカメラを入手しました。20年前の製品ですが流石に新品を入手できるとは思ってもみませんでした。当時は高嶺の花だったハイエンドのデジタルカメラです。大事に丁寧に扱っていこうと思います。
さて、軽くスペックの説明をすると、
・画素数は約400万画素(ソフトウェア補間で768万画素)
・焦点距離は換算35mm〜105mm
・F値:F1.8〜F2.6とかなり明るいですね。シャッタースピードが最大1/800なので不本意ながら絞って撮影することも度々。
・マクロモード時で20cmまで接近可能。もうちょっと寄りたい。
・感度:ISO100〜ISO400はなかなか暗所では厳しいです。
撮影テクニックを駆使したくなるスペックですね。ちなみに画素補間で768万画素で出力する機能については当時は「それってインチキ?」と高画素信仰者たちに叩かれていましたが、それもまた懐かしいですね。
説明するまでもありませんが、東京駅丸の内口の駅舎です。
このレンズ、素性は良いのですが樽型歪みが出ます。最近のカメラはカメラ内ソフトウェア補正でほとんど見られない現象なため、一周廻って新鮮に見えます。
※ C-4040ZOOMで撮影:1/500sec F6.3 ±0.0EV 35mm相当 ISO100
丸の内南口の天井模様です(丸の内北口にも同様のものがある)
ここもよく撮影する場所ですが、このカメラの広角側(35mm相当)では六角の外側模様さえも入りません。
私が広角に興味が出て機材を揃えたのも、ここの模様を入れた撮影をしたいという理由がありました。
24mm相当やGoProとかだと側面の壁とかを入れることはできるのですが。
※C-4040ZOOMで撮影:1/25sec F1.8 ±0.0EV 35mm相当 ISO100
三菱一号美術館です。こちらも東京駅の駅舎同様赤レンガ造りです。
冬場であればイチョウの葉も落ち、美術館の全景もよく見えます。
※C-4040ZOOMで撮影:1/800sec F2.6 ±0.0EV 42mm相当 ISO100
東京フォーラムまで足を伸ばしてみました。
この船の竜骨を模したオブジェのあるガラス棟を撮影する時の注意点として、露出が竜骨部とホール部で、えらく差があることです。
今時のデジタル一眼カメラであれば自動でいい感じに仕上げてくれるのですが、このC-4040ZOOM、ハイエンドとはいえ20年前のカメラのため、シビアな露出調整が必要になります。結果、上々の写りを得ることができましたが、そのための試行錯誤もまた楽しいです。
※C-4040ZOOMで撮影:1/400sec F1.8 ±0.0EV 36mm相当 ISO100
今回は21世紀の幕開けを担う意欲的なデジタルカメラであるC-4040ZOOMで撮影してみましたが、やはり定価が10万円超えするだけあってか、外装はシボ加工で高級感は十分あり(材質はプラだけど)、写りもテクニックを駆使しつつ発信の場をこのようなブログのように工夫をすれば、まだまだ使えることを確信できました。もう少しこのカメラ使ってみようと思います。
最後はKITTEより東京駅の駅舎を撮影しました。
こちらも定番の撮影スポットです。あらためてレンガ造りはいいですね。
ほとんど関東大震災で。崩れてしまったようですが、明治時代や大正時代の東京はこんなレンガ作りの建築物ばかりだったようです。
昔の建築様式ですがいつ見ても「モダン」という言葉が似合いますね。
これからレンガ建築をテーマに散歩してみるのも悪くないかも知れません
C-4040ZOONからのCyber-shotということはPシリーズあたりでしょうか。あの頃のコンパクトカメラは今思うとすごい盛り上がりでしたね。