MOONLIT STORY ~月夜の物語~

月明かりに照らされた惑星地球をテーマに星空の写真を撮り続けています。

ファーストコンタクト

2009-03-08 02:03:44 | パタゴニア
ここからはいよいよザックを背負って山へ入る。
しかし、移動の疲れに氷河の夜間撮影で体がかなり重たい。
ちゃんと歩けるか不安・・・

【フィッツロイ登山口】

目指すキャンプ場へは、正面の丸い岩山の裾野を右から回り込んで、裏側の台地の上へ登る。


【相棒】

旅の前のテストで荷物が多すぎてザックに入りきらないことが判明していたので、1リットルの水筒を2つ用意し、水は外に出すことによってなんとか解決した。
苦肉の策だったが、ザックを下ろさなくても給水できるのがうれしい。


【ピーターラビット】

とても美しい風景の中を行く。
トレックに沿って花が咲き、うさぎの姿も。
のっけから少々きつい登りが続くが、気持ちがなごむ。


【エルチャルテン展望】

写真に写っているのがすべての小さな村。目立つ建物はすべてホテル。
「エルチャルテン」とは、「煙を吐く山」という意味。これは、強風でいつも頂に雲がたなびいているフィッツロイのことを指している。





【ファーストコンタクト】

登り始めは曇っていたが、徐々に晴れ始めた。
もしかしたら今日こそは見えるかも・・・そんな期待を胸に登りながら不意に顔を上げたまさにその時、なんとフィッツロイが顔を覗かせているではないか!
感動のあまり声が裏返りながら思わず叫んだ。

「あははっ!フィッツロイだ!!煙吐いてるよ!」


【霊峰のオーラ】

標高差340mの坂を登り終えたところで、木々の隙間からただならぬオーラを感じる。
あの林の向こうにフィッツロイが鎮座しているに違いない。
いちばん疲れが来ている時だが、自然と足が加速する。





次回は夢にまで見たフィッツロイとのご対面です。
To be continue...

フィッツロイの玄関口「エルチャルテン」へ

2009-03-04 00:05:46 | パタゴニア
ペリトモレノ氷河からレンタカーで約300km疾走し、フィッツロイとセロトーレへの登山基地として栄えるエルチャルテンへ。

【パタゴニアの盟主の気配】

超ど級の風景が目白押しのパタゴニアの中でも、最もこの目で見たかったのが「フィッツロイ」。
エルチャルテンの手前で、周囲の風景に比べてもひと際存在感があったこの山にフィッツロイがあるに違いないと直感した。
実際、その感は当たっていたのだが、下からはその姿を見ることは最後までなかった。


【エルチャルテンの入口】

人口1000人もいるだろうか。
この小さな村まで舗装路が延びたのはほんの去年のこと。


【発展する街並み】

ここ数年急速に発展しているようで、真新しいホテルやお土産屋、レストランが立ち並ぶ。
物価は高いが、登山基地だけあってアウトドアショップが数軒あり、大抵のものは揃う。テントや寝袋など、レンタルで済ませる人が結構多い。

なんとインターネットカフェ(といってもパソコンのみ)が4軒もあり、1軒は営業していなかったが、どの店も満席状態。いうなれば九州ぐらいの広大なエリアに村がポツンとひとつあるイメージだが、それでもブロードバンドのインターネットができるところがすごい。
とはいえ、おそらく1つの回線を分け合っているのだろう、動作は不安定で、すんなり繋がることは稀だった。料金は1時間10~12ペソ。
なお、ワインに酔っ払ってブログを書いたのはここである。


【ホテル「Pioneros del Valle」】

パタゴニアで唯一泊まったホテル。といっても、ドミトリー(相部屋)だ。
できたばかりのようだったが、ホテル「フィッツロイ」と同じ敷地内にあり、デザインが同じなので、ドミトリー専用のアネックスとして誕生したようだ。
1泊50ペソ。ちと高め。


ホテルのキッチン。簡単な自炊もできる。
部屋は2段ベッドが3つ。すなわち6人部屋。しかも男女ごちゃまぜ。
入口はカードキーによる電子ロックで、バックパックが余裕で入る鍵付きの大きなロッカーがある。
できたばかりだけあってとてもきれいなのだが、シャワーの排水が悪くて足もとが水たまりになってしまう。そしてドアの開閉がどうやっても大きな音がする上に、キッチンで真夜中まで大騒ぎでうるさい。
もっとも耳栓を用意していたので問題なし。ベッドは上で照明が目の前だったけど、これもアイマスクで問題なし。この旅で初めて熟睡できた。

ぺリトモレノ氷河

2009-03-01 21:13:36 | パタゴニア
いよいよパタゴニアの核心部へ迫ります。
カラファテからぺリトモレノ氷河まで、360度美しい風景の中を約80km走り抜けます。





【公園管理事務所】

ここで入園料60ペソを支払います。


【ぺリトモレノ氷河】

本当に青く美しい氷河。
遠くから最初にその姿が見えた時、宝石のようなその美しさに思わず「うわぁ」っと声をあげました。


【何気に隣の山も凄い】

カラファテが荒涼として乾燥しているのに対して、ここは緑が濃い。ということはそれだけ雨が降るということ。
幸運にも、あまり晴れることのないこの地で晴れました。
もっとも氷河の上はずっと雲がかかっていましたが・・・


【鋭くとがった氷河の表面】



【氷河の深淵】

全長35kmあるそうです。


【朝日が氷河に当たる】

ここで一晩過ごしました。
今回の最高傑作は、なんと最初の夜に生まれました。


【空中散歩】

最近張り巡らされた遊歩道。
氷河に平行に張り巡らされています。
周囲の樹に邪魔されないよう高い位置に設置され、とても眺望が良いです。


【氷河の崩壊】
http://www.netlaputa.ne.jp/~ttake/IceBreak.wmv
小規模ですが、3回ほど崩壊を目撃できました。