球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

海…

2007-08-02 | たぶん難解な話
最近このカテゴリで書かなくなりました。
もしかしたら、難しいことを考える力が失われたのかも知れません。

最近のニュースの中で、詩人阿久悠氏が亡くなったことが、
少し、心に澱を持たせる出来事です。

ピンクレディーの一人とUFOの歌詞とともに散々TVに取り上げられましたが、
その中で、特に取り上げられはしなかったものの
"もしもピアノが弾けたなら"
の曲があったことにびっくりました。

この曲自体に特に思い入れはありませんが、
母校の昨冬の演奏会を終えたとき、指揮者の先生がお話くださった内容が
この歌についてのものでした。

楽器を続けてください、という先生からのメッセージ。
何故か… というときに、先生は"もしもピアノが弾けたなら"の歌詞を
その根拠としました。

"その歌詞の切実さときたら、凄いんですよ。"
先生の弁。
ニュースを見ながら、そういえば、阿久悠氏の言葉に心をさらわれていた人が
僕の近くにもいたのだなということを思い出しました。

とくダネ!の小倉アナが
"今はシンガーソングライターの時代ですから、
 こういう人はもう現れないかもわかりませんね"
とコメントしていて、複雑な気持ち。

与えられた歌詞を訳も判らず歌い、数年後にその意味がわかってくる数奇で甘美な機会。
廃れているのかもしれません。
駄文を認めるだけの立場でも、言葉を愛する人が亡くなるのを悲しく感じもします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする