球形ダイスの目

90%の空想と10%の事実

介護の話

2007-08-13 | 技術
少しだけ祖母の話。
骨折によりバリアフリー環境外の活動が難しくなったため、
実家近くの施設に入っている。
年齢が95近いので、無理もないのかもしれない。

数年前から少しずつ痴呆が進行し、
とうとう僕のことを僕の名前で認知してくれなくなってしまった。
一緒にいた姉の旦那と思われる始末。

それでも10年くらい前の記憶はしっかりしているため、
話していてとてもつかみ所がない。
僕の勤務地を何回も聞いたかと思えば、
元教師であった見地を生かした鋭い意見を口にすることもある。
どうしても最近の話を適当にしつつ昔の話と結びつけたがる自分がいた。
今日の話もきっと覚えていないのだろうけど、
僕まで一緒に忘れるわけにはいかない。

最近の記憶がどこに行ってしまって、
最近読んだ雑誌の記憶がどこに行って、
毎日何を考えているのだろう。

それでも、TVや雑誌は部屋に整然と存在していた。








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