『四季彩々里山だより』

大切な自然・四季の風景を未来へ・・・お訪ねいただきありがとうございます

智恵子は・・・「安達太良山・山歩」

2014年09月26日 | 一山百樂
智恵子抄       高村光太郎

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとうの空が見たいといふ。・・・・

智恵子は遠くを見ながら言ふ、
阿多多羅山の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとう空だといふ。

あれが阿多多羅山、
あの光るのが阿武隈川。・・・・・・



安達太良山、別名「おっぱい山」(乳首山)山頂がそれに似てるとか・・
R117から関越・北陸・磐越・そして、東北自動車道を走ること、片道約300㎞、
休憩なしの距離で約4時間!いや~磐越道の対面通行は怖い~

何時ものことながらバタバタと前夜発の日帰り山歩!
夜が明けるちょっと前、ようやく目的に到着、空は満天の星空、星が降るようだ
さて、仮眠~どれ位、眠れたろうか、・・
外のざわめきに目が覚めると真っ赤な太陽が昇ってきた、一日の始まりだ~。
奧岳~五葉松平~薬師~仙女平分岐~安達太良山~
峰の辻~くろがね小屋~勢至平~奧岳とコースをとる

スキー場のゲレンデを歩きながら高度を稼ぐ、
小一時間も歩くと玉のような汗がほほを伝う。
会う人もまばらで静かな静かな山歩、足元に咲くリンドウの青が一際目を引く
青い空の下、紅葉の赤が始まっていた。
山頂に着く頃には静かだった山もゴンドラから昇って来た人で
賑わいを見せ始め、狭い山頂が混まない内にくろがね小屋へと行程を急ぐ。
鉄山を仰ぎ見る下にくろがね小屋がある、
宿泊者も皆、出発して、がらん~とした小屋の中で寝具のつめこみ作業の真っ最中、
何と小屋までは車が昇って来るのだ!「スズキ、ジムニー」にビックリ!!
手がすき始めたのでようやく、入浴を申込み、風呂に入る事にする。
乳白湯の単純酸性泉、源泉は67°、す~と疲れが飛んでいく・・
このまま、一泊できたらどんなに幸せなことか・・良い温泉だ!
帰りは約1時間で駐車場に到着。
紅葉も全山とはいかないまでも、真っ赤に色付いた葉に温泉、
移動距離が長かったがとても心に残る山歩だった。