師走に入って もう、半ばも過ぎ日増しに気持ちだけが忙しくなって来た
でも、雪が落ちなくて良いあんばいだ・・・
ふと、雑誌を見ていたら遠く東北の山が・・
秋田・山形に跨る雄大な独立峰、別名:出羽富士・秋田富士 東北の名峰「鳥海山」
古くから修験者の山、霊峰としても知られている
(日本百名山に数えられ東北で二番目に高い山)
過去三度ほど訪れたことがある鳥海
雪の解けた夏に二回
そして、裾野の庄内平野に田植えが始まる浅春の頃
里は、桜の蕾が膨らみブナの新芽の殻から少しだけ生まれたての若葉が・・
自宅から320㎞、約5時間の旅路、何時も通り深夜便、鳥海山の玄関口、鉾立山荘を目指す
日付をまたぎ鳥海山ブルーラインにたどり着くと まだ、冬季交通規制でゲートが開かない、
そして、荒れっこと・強風にみぞれの夜が明け、規制が解け登山口へ
しかし、標高があがるにつれて新雪が・・雪解けの始まった山肌を再び純白にと・・
日本海に面した独立峰がゆえにまだ、立ち去らぬ季節風が吹き荒れ
里は日増しに春めいて行くのに鳥海は冬山へと逆戻り・・
膝下までのラッセルは鈍っていた体力を奪って行く、ようやく御浜小屋にたどり着くも辺りは強風で雪も飛ばされガチガチに凍てついていた。
小屋もまだ頭が出ている程度、他の山屋は堅い雪をつつき山小屋を掘り起こしていたが
自分だけ一人今宵の宿、テントの設営にかかる。そして、晴れ間をついて頂きを目指す、
アイゼンを利かせてグングンと標高を稼ぐも時間切れであえなくベースへと
そして、静かな闇夜が・・夜が明けるとまずまず天気の始まり、
しかし、時が経つにつれ雲が流れ二度と見る事の出来ないような出会いが・・
夢中でシャッターを押し思い出の一枚に・・
追、何時か再び雄大な名峰・鳥海の頂に立ちたい・・・