小屋の屋根を打つ雨音
まだ、薄暗い、雨の朝だ
天気が良ければ御来光を拝める時間
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(高瀬ダムを見下ろす)
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北アルプスの喧噪から離れ、一番恵まれない小屋と言われるとか
1度はとズーと温めていた山小屋
ようやく泊まることが出来た。
発電機の音もすることなく灯りは昔ながらのランプ。
昨夜は小屋閉め前夜でご馳走も沢山有った
そして、ネパールティーでのお茶会とサプライズでアコーディオンコンサート。
わずか6畳ほどの食堂に今年の小屋閉めに合わせた大勢の常連さん達が集まった
静かな静かな山小屋にクラッシック、アコーディオンの音色が鳴り響く
この場に居る幸せを感じ時が過ぎて行く。
彩りの船窪新道
(遠く槍が岳を望む)
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(右に針ノ木峠、左奥が剱岳)
静かな山旅
登山口から七倉岳まで標高差約1500m、いきなり急登が始まる
胸突き八丁を越え鼻突き八丁文字とおり鼻が付くような急登の連続
毎度のことで追い抜かれるばかりである。
今回、一夜をともにしたのは40名くらい、そのほとんどが船窪小屋がお目当て
小屋閉めに合わせてお手伝いに上がる人が何人も居た。
囲炉裏に燃ゆる赤々した炎、手の抜く事のない美味しい食事、
ビックリしたのは山小屋に着くと出迎えの鐘と温かいお茶の提供。
小屋の主、ご夫婦のおもてなしの心に感激!この小屋の人気が見えて来た。
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「霧の中 旅立ちてゆく背に向けて 安全の鐘 打ちて祈らん」松沢寿子(小屋のあるじ)
(山小屋の主人を訪ねて(船窪小屋 松沢宗洋・寿子)・高桑信一著より)
雨の中 一人、また、一人と小屋を発つ登山者を頭をさげて見送る寿子お母さん、
そして、鐘の音が「無事に下山~また、来てね~」と鳴り響く・・・