小倉百人一首
昨日とある会合会食でふるまわれたお菓子の中に・・
面白いので集めて見た
後、92首足らない・・
『音に聞く 高師の浜の あだ波は かけじや袖の ぬれもこそすれ』
祐子内親王家紀伊
(噂に名高い高師の浜のいたずらに立つ波は、かけないように気を付けましょう。
袖が濡れると困りますから。噂に高い浮気者のあなたの言葉なんて信用しませんよ。
袖を涙で濡らすことになるのは嫌いですから。)
『ほととぎす 鳴きつる方を ながむれば ただ有明の 月ぞ残れる』
後徳大寺左大臣
(ほととぎすが鳴いている方をながめると、そこにはほととぎすの
姿はなく、ただ有明の月が残っているだけである)
『春の夜の 夢ばかりなる 手枕に かひなく立たむ 名こそ惜しけり』
周防内侍
(春の短い夜の夢ほどの添い寝のために、何のかいもない浮名が
立ったとしたら、本当に口惜しいことです。)
『君がため 惜しからざりし 命さへ 長くもがなと 思ひけるかな』
藤原義孝
(君のためには惜しくなかった命さえ、結ばれた今となっては
長くありたいと思うようになったよ)
『ひさかたの 光のどけき 春の日に 静心なく 花の散るらむ』
紀友則
(日の光がのどかに降りそそぐ春の日どうして
落ち着いた心もなく桜は散ってしまうのだろう)
『わが袖は 潮干に見えぬ 沖の石の 人こそ知らぬ かわく間もなし』
二条院讃岐
(私の袖は干潮の時にも海に没して見えない沖の石のように
人は知らないが涙に濡れ乾く間もない9
『有明の つれなく見えし 別れより あかつきばかり 憂きものはなし』
壬生忠岑
(有明の月がつれなく見えた 薄情に思えた別れの
時から夜明け前ほど憂鬱なものはない)
『いにしえの 奈良の都の 八重桜 けふ九重に にほひぬるかな』
伊勢大輔
(昔の奈良の都の八重桜が献上されて今日、京都の宮中に
一層美しく咲き誇っていることですよ)
う~ん、なるほどの歌・・・・