ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

収益金で買った本を置いてくる

2006-02-27 14:12:53 | 本の活動(~2010年3月)
12月の古本市での収益金で買った本9冊と、寄付で集まった本、全部で20冊。蔵書リストを作り、ラベルを貼って、図書カードを作って本の後ろに貼り付け、先週金曜に無錫国際学校の図書室へ置いてきた。

この本を置いてもらうのに国際学校側と話す。こちらの意図は、国際学校へ寄付するという事ではなく、置き場を提供してもらう。国際学校の生徒が自由に見るのはかまわない。現在、今年4月から無錫で日本語補習校を立ち上げようとしているので、4月以降は補習校の本という扱いになりそうなので、1ヶ月間をここの図書室に置いてもらい、4月からは補習校の教室で管理する(ことになるだろう)。
そんな事を中国語・英語を取り混ぜ、なんとか説明する。ほんとに意図が通じたかどうかよくわからないが、「OK、OK」という事になり、図書室へ。

以前来た時より、中国語の本がたくさんあった。しかし、よく話を聞くと、この図書室にある本のほとんどは、無錫図書館から借りてきた本で、学校の図書はほんの少ししかないそうだ。
先生いわく、「学校にはお金がない」。しかし、一緒に行った国際学校の父兄である友人からは「学費があんなに高いのに、なにをいうか!」の声。日本語の本は手に入りにくいのは仕方ないが、国際部の生徒の中には中国語を母国語としている台湾人などが結構いるのに、せめて中国語の本だけでももっと増やせばいいのに・・・。

しかし、この週末、中国人の友人に聞いたのだが、中国の学校の図書室というものにはもともとあまり本がない、という。大きな大学などとなれば話は別だが、小学校や中学校では学校の図書室の本を借りて読む、という習慣はあまりなく、各自それぞれ自分の家庭で本を買っているらしい。それではお金がある家庭の子どもしか本がたくさん読めないんじゃないの?と聞くと、そうとも言える、という答え。
私の感覚でいうと、学校なんだからまず図書室にはある程度本がある、と思っていたが、どうやらそれはこの国では通じないらしい。
これはビックリ、カルチャーショックを久しぶりに受けた。
こんな訳では待っていても絶対に本は増えない、と確信。補習校が立ち上がれば、徐々に日本語の本を増やしていく事ができるかなあ、と思う。

無錫図書館にある、友好都市から贈られた本。そこから何十冊か借りてきた日本の本がここの図書室にあるのだが、その借りてくる本の選択は誰がするのか?と聞くと、案の定日本語がわからない先生が適当に選別してくるそう。折角いろいろな本を読む機会を子ども達に作ってあげられるのに、それはもったいない。来週本の入れ替えをしに無錫図書館へ行く、というので、日本の本を選ぶのに係らせてもらうようにお願いする。

これらの贈呈図書、無錫図書館では館外持ち出し禁止で、こどもにいたっては贈呈図書が置いてある部屋にすら入室できない。だから児童書が折角たくさんあるのに、日本人の子どもはおろか、中国人の子どもですら見ることも出来ない状態で、全くのお飾り状態。
国際学校の先生も、図書館にあっても無駄だから児童書だけでもこの学校に置かせてほしい、と提案したらしいのだが、許可されなかった、という。それで先生が私達に言い出したのは、「日本の相模原市にあなた達日本人がこんな訳だから無錫国際学校へ置かせてもらうように無錫市政府へ働きかけてくれるように言ってくれないか?」との事。
しかしそんな事を相模原市に言っても、それは無錫市に贈呈したのだからそちらでお好きに、と言われるのが関の山。
相模原市もただ友好の証に飾られているだけの本を見たら悲しいだろう。はああ、もっと友好を有効に活用してくれ~。

そんなこんなで、なんだかすっかり疲れて帰ってきたが、すこーしずつ本が増えてきた。前途はまだまだ多難だが、まあなんとか頑張っていこう。

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本の貸し出し

2006-02-22 16:14:20 | 本の活動(~2010年3月)
先週南京から借りてきた本、昨日無錫の奥様方何人かに実際に見てもらい、現在6人に貸し出しとなった。
絵本を見ながら話題になったのが「昔からの本ってやっぱりいいよね~」。
今回借りた中に『ごんぎつね』があったのだが、久しぶりに読んで悲しい気持ちになった。しかしなぜかそれがいい。みんなそうみたいで、いったいなんなんだろう?
今回借りた本、小さい子から大きい子まで読めるように選んだが、子どもとはいえ好みはそれこそ十人十色。うちの娘はその中で、『おべんとう』という小さい子向けの絵本がすっごく気に入ったようで、ここのところ毎晩「くまちゃんのおべんとうの本読んで」と言ってくる。食いしん坊の彼女のツボにはまったらしい。
うちの娘がこんなに気に入った本があったというだけでも借りてきた甲斐があったというものかな。

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南京へ本を借りに行く

2006-02-16 14:33:11 | 本の活動(~2010年3月)
子ども達の幼稚園も始まり、私も自由な時間が多少できたので、先日友人に紹介してもらった某出版社の南京事務所へ行き、無錫の子ども達の為に絵本を貸して頂く打ち合わせをした。

幼稚園へ子ども達を送り届けてから、朝9時半の特急列車に乗る為に無錫駅へ。
切符を買う時、『学生専用売り場』があったので、今頃は大学生が新学期でいっぱいいるんだなあ、と思ってはいたが、私の乗る列車は軟座専用列車、出張者とかが多いんだろうな、と思っていたら、ところがどっこい、今時の中国の大学生、お金がある子はあるらしい。大学生らしき若者で車両はいっぱいだった。
南京は大学が多いので、南京駅も大混雑。無錫-南京間は特急で1時間半程度。一人での移動は楽々なので、ひょいひょいと改札を抜けタクシーに乗る。

事務所は友人が「絵本がいっぱいあって、幼稚園みたいで感動するよ。」と言っていたが、まさにその通り。日本の絵本もたくさんだが、中国語の絵本も’こんなにあったの?’というくらいたくさん置いてある。いいなあ、いいなあ、と思いながら数冊手にとったりしていたが、なんせ時間がない。事務所について11時半だが、1時半にはまた列車に乗らねば幼稚園のお迎えに間に合わない。昼食をごちそうになりながらざっと打ち合わせと、この日30冊程、実際に本を貸して頂いた。1歳児向けから小学校高学年向きミステリーまで。これを無錫に持ち帰り、借りたい人を募って、今回は私が実際に南京へ来たけれど、今後は宅配業者を通して本のやり取りをし、その送料をみんなで負担しながら3ヶ月に1度程度の本の行き来をしていけば、いろんな本が読めるかな、と思っている。

ご好意で貸していただいた本、無錫の子ども達に大切に喜んで読んでもらえたらいいのだけれど・・・。
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無錫図書館

2006-01-09 00:55:11 | 本の活動(~2010年3月)
無錫図書館には、友好都市の相模原市や明石市から寄贈された日本の本がたくさんあるという。無錫国際学校の図書室には、そこから何冊か借りた本が常に並んでおり、3ヶ月に1度程度の割合で入れ替わっているそう。
一体どんな本があるんだろう?という訳で、無錫図書館へ行ってみた。

無錫図書館はとても立派な建物!日本の本は、4Fの「友好文庫」に並んでいた。しかし、参考図書なので、館外への持ち出しは禁止だそうだ。
本棚には’相模原文庫’や’明石文庫’と分類された本がたっくさんあった。相模原市のHPによると、贈呈図書は1万冊!それと、他に友好都市の締結をしている明石市などからの寄贈を含めるとかなりの数にのぼる。工業関係の本が多いが、一般の小説や絵本、図鑑、児童図書などバラエティに富んでいる。
こんなところに本が!とめちゃくちゃ嬉しかったが、館外持ち出しは禁止。惜しい!!
しかし、図書館に連れてくれば子ども達に本を見せて上げられるかな、と思ったら、なんと、子どもは「児童閲覧室」以外には入れないとの返事。そんな・・・。
1Fにある「児童閲覧室」に子どもの本は全部ある、という職員の返事だが、うちの子供は日本人、日本の本を見せたい、と話す。すると、身分証明書と、貸し出し帳に記入すれば、館内ならば部屋から持ち出してよい、との事。
実際どんなものかと、土曜日に一家で図書館へ行って、実際にこどもの本を借りてみた。

「児童閲覧室」を利用するには、「閲覧カード」を親子共々作らなければならない。それでまず2Fで「閲覧カード」を作る。大人は24元、子どもは15元、1年間有効。パスポートが必要と聞いていたが、何も言われず。
それから4Fの友好文庫コーナーへ。やっぱり子どもは入れないと言われる。この日は主人がいたので通路で待っていてもらい、ささっと図鑑や絵本を私が選ぶ。しかし私一人で子どもを連れてきた場合はちょっときつい。
パスポートを見せて、何を借りたか記入、パスポートは返却するまで預かっておきます、との事。
本を持って1Fの「児童閲覧室」へ。2部屋あり、ひとつはわりと大きい子用で椅子と机が並ぶ部屋。もう一つはプレイルーム風で、小さい子向き。絵本と共にブロックや滑り台もあった。2歳以上から入室OK。
子ども達を連れて小さい子用の閲覧室へ。さっき作ったカードを出してOK。
2歳の娘はプレイルームの滑り台へ一直線。5歳息子は椅子に座って恐竜図鑑を見ていたが、しばらくして滑り台で遊ぶ妹の元へ向かった。
この「児童閲覧室」は暖房も効いていて、真夏やこの日のような真冬に遊びにくるのにいいかもしれない。はじめの手続きがちょっと面倒だが。

1時間ほど遊んで、お昼になったので本を返し、パスポートを受け取って帰った。
大人の閲覧コーナーはあるので、日本の本が読みたくなったらここへ来て1日読書という事も可能。
(無錫図書館:毎週水曜午後は休館。それ以外は9:00~17:00開館だそうだ。)

この無錫図書館の友好文庫、無錫の日本語を勉強している人たちが利用しているようだが、館外持ち出し禁止だし、子供向けの図鑑などは中国の子ども達が見ても絶対に楽しいと思うのだが、子どもはそもそも置かれている部屋へ入室禁止だし、すごーくもったいない。




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こどもの頃何読んだかな?

2005-12-30 14:55:39 | 本の活動(~2010年3月)
現在古本市の収益金で具体的にどんな本を買おうかと思案中。
無錫の小学生以上の子どもを持つ親御さん達にアンケートを配ったりしてみたが、本というのはたっくさんある。膨大な量の中から一体何を買うべきか・・・。

自分が小学生だった時代、一体何を読んでいたのだろう・・・?と最近考える。特に小学校1・2年生だった頃。
覚えているのは、小学校に上がった時、母が世界名作全集みたいなものを買ってくれ、すごく嬉しくて、まだひらがなしか読めなかったのに第一巻の「宝島」の最初のページを辞書を引きながら読んだ事。でも結局すぐに挫折して「宝島」はかなり後になって読んだなあ。
その全集の中で「小公女」や「家なき少女」、「ロビンソンクルーソー」などがとても好きで、何度も読んだ事。
でもあれは一体何年生の頃だったのか・・・?

その全集、字ばっかりで分厚くて、それでも嬉しくて読んだなあ。今の本は、どちらかというととっつきやすそうな装丁で、絵もたくさん。そういえば教科書もそんな作りらしい。

高校時代の担任が国語の先生で、そういえばこんな話をしていた。「おまえ達の年齢はこの年齢だからこそそう感じるものなんだ。この年齢の時に読むからこそそう感じられる本がいっぱいあるんだぞ。今本を読まないのは本当にもったいない。」そんな事を最近思い出した。

無錫の子ども達、いろんな本を読んでいろんな事を感じてもらいたい。

読書は国語力をつけるために読むものではないと思う。スポーツをしたり音楽を聴くように、楽しい余暇の過ごし方のひとつなのではないだろうか。
自分の子どもは本をあまり読まない、なんて決めつけずに、読みたくなったらすぐそこに本があるような読書環境を少しでも整えてあげられたら、と思う。まだまだ遠いけど・・・。
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読み聞かせデビュー

2005-12-08 15:17:39 | 本の活動(~2010年3月)
11月よりボランティアで絵本の読み聞かせをする活動が始まっている。週1回、無錫国際学校の昼休みに子ども達に向かって絵本を読む、というもので、だいたい1月に1回順番が回ってくるペース。私は今日が初参加。初めてだというのに、「お昼に学校へ行って、集まってくる子ども達になんか適当に本を読んであげてね。」と言われ、かなりドキドキしながらもなんとか終了。

今まで読み聞かせしてきた方々から、女の子は聞きに来るけど、男の子はあんまり来ないよ、とか、この間なんて2人しかこなかったよ、とか聞いていたが、今日は1年生3人と2年生1人、4年生1人、男子3女子2の子ども達が聞いてくれた。

自分の子ども達には毎晩絵本を読んでいるが、人の子どもへは初めての経験。この日にそなえて、本を読み手に向けながら読む練習をしばらく続け、今日の本番は自分の家の本を3冊持っていった。何度も読んだ本だったし意外と落ち着いてできたかな?

子ども達の反応もさまざまで、「つまんなーい」と言っている子も最初はいたが、3冊読み終わる頃にはそれぞれ面白かった本があったよう。

この活動は始まったばかり。成果というのは特に目立ってはでないだろうが、いろいろなお話に触れ合うきっかけになれば良いな、と思う。続ける事に意義がある、かな??


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古本市開催!

2005-12-02 13:50:23 | 本の活動(~2010年3月)
昨日は古本市当日。前日は昼間本の仕分けと値段を決め、当日朝10時に会場となる日本料理店へ搬入。本を保管しておいてもらったマンションとは隣だったので、マンションの台車を借りての搬入。しかしこのマンションにはスロープがなく、階段ではマンションの保安員さんにもお手伝い願ってなんとか搬入OK。本は重いのだ~!

集まった本は子供用雑誌・絵本50冊、雑誌約140冊、文庫本約120冊、ハードカバー約30冊、合計なんと約340冊!

11時開始だったが、ぞくぞくと女性中心に来店、本を買ったついでにお店でランチを取る方もいらっしゃって、店内はとても賑やか。午後からは日本語を勉強している中国人の方や江南大学の留学生なども来店し、午後3時の閉店時間まであっという間だった。

売上は、500元程度ではないかという予想を大幅に上回り、900元以上!「きっと10冊も本を買えないよね。」と開催前に話していたが、ところがどっこい10冊以上買えそうだ。1冊1元から15元の値段だったのによくこんなに売上があったもの。

来店した方も、安いので普段読まないような本を買った方も多く、私も文庫本の他に、初めて読む雑誌や息子用にコロコロコミックを買ったりした。普段あまり会わない方にも会ったりして、本当に楽しかった。

この活動、一緒に準備したメンバーは次回開催に意欲満々。これからも年2回程度のペースで続けていけたらと思っている。

そうなると課題もいろいろ。例えば会場。週末開催となると、お店は混むし、もっと広いスペースが必要。本を運び込む方法も考えないといけない。市中心部から遠いと客足にも影響する。それにとにかく本は重いし場所を取る。それから男性方からの本の提供はどうやって?など・・・。本好きな男性方にたくさん名乗りを上げてもらいたいが、どうやって探そうか?

とりあえずこの収益金で購入する児童書を決め、春節明けの新学期には間に合うように本を買おうと思う。10冊の児童書、春節に帰る何人かで分担してハンドキャリーかな?送料の節約、節約。




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古本の回収

2005-11-28 13:19:01 | 本の活動(~2010年3月)
いよいよ今週木曜に古本市を開催する。
昨日のしんせん館移動販売時にも本の回収箱を設置したが、徐々に集まりつつある。
今回は女性中心に呼びかけているので、女性雑誌ばかり集まるかな、と思っていたが、そうはいっても皆さん御主人がいらっしゃるので、つり雑誌やらゴルフ雑誌やら結構バラエティに富んでいる。
私個人としては、小説本が読みたいな、と思っているので、文庫本やーい、と待っているところ。ちなみに自分は文庫本12冊提供。
今週水曜までにどの程度集まるか・・・。楽しみでもあり不安でもあり。
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古本市の企画

2005-11-14 14:51:43 | 本の活動(~2010年3月)
無錫在住女性を中心に呼びかけて、古本市を企画している。

すでに読んでしまった本や雑誌をそれぞれが持ち寄って、欲しい人に渡るようにできたらいいな、上海や蘇州だったらリサイクルショップがあるのに無錫にはなくて残念だな、と思っていた。
それと、国慶節に南京へ行った時、南京の友人達が自分達の手で補習校を開校した事、その補習校の場所に図書コーナーがあり、そこで子供達は本を借りて読む事ができ、いいなあ、子供達が本をたくさん読めるような環境を作りたいなあ、と思った事などがきっかけで、今私ができる事をしてみよう、と提案してみた。

無錫に住む本好きな何人かが「やろう!やろう!」と言ってくれ、11月初めに企画を練り、12月1日の開催に向け、今週からビラを配ったりする活動が始まる。

本は寄付、それを古本市で安く販売し、収益金は無錫に住む子供達の為に児童書を買う。お金も絡むし、果たしてうまくいくのかどうかわからないが、本がどのくらい集まるのか、どんな本がでてくるのか、楽しみでもある。

どうなる?古本市!
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