ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

誰のための?

2008-04-25 10:10:12 | 思う事(~2010年3月)
オリンピックの聖火リレーで大変な事になっているが、本来は世界のスポーツの祭典であるはずのオリンピックなのに、全然楽しいムードになっていないのが残念だ。

オリンピック自体がすでに’単なるスポーツの祭典’という域を越えて、巨大ビジネスチャンスであったり、開催国の地位の向上を示すものになっているのかもしれないが、青い服を着て聖火を守りに他国までやってくる人達や、中国に抗議する為と言って聖火を消そうとしたりする人を見ていると、今回のオリンピックは中国の為に行われるみたいで、誰のためにやってるんだか、と考えてしまう。

中国の20歳くらいの子と先日話したが、「やっぱり家楽福(カルフール)に行かないの?」と聞くと、「今中国人はみんな行かない。自分も行かない。」と話していた。
(とはいえ、普段からカルフールにそんなに行っていないだろうから、いつもと変わりなく行っていません、という事かな?)

みんなが行かない、って事はない訳なのだが、若い世代はすぐに何かあると「○○製品ボイコット!」と言い出すし、今年は中国にとってとっても大切な年なのだから、みんなが熱くなるのは仕方ないのだろうか。

もうすぐ労働節だが、労働節中にどこかの外資系スーパーに集まって抗議活動をしよう、というメールが若い世代で飛び交っているらしい。
ほんとに行われるのかどうかは不明だが、中国人も楽しみにしているはずのオリンピック、楽しく平和に行ってほしいよ・・・。
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カーチェイス?

2008-04-21 10:43:33 | 生活(~2010年3月)
今朝、息子を学校の送迎バスに乗せ、家まで戻る道々出合った光景。

朝の道路は通勤・通学ラッシュ。
こちらでは会社の送迎バスに乗り合いで出勤する中国人社員が多く、道路脇の公共バス乗り場などにバスを待つ人がごった返している。
だいたい同じところに停まるので、停車ポイントではあとから来たバスが停まるスペースがなく、それでも無理矢理斜めに頭を突っ込んだりして停まったバスのせいで後続の車が発車できなかったり、ギリギリの隙間に車体を突っ込んできてぶつかる寸前だったりと、毎度の事ながら危険がいっぱいだ。

交差点で信号待ちしていると、目の前の3車線道路一番奥の車線を走っていたバスがグングンスピードを上げて真ん中の車線に入ろうとしている。
真ん中車線にもバスが走っていて、こちらは追い抜かれまいとスピードを緩めず。
その様子はさながらカーチェイスのようだ。

あっ、危ないっ!と思っていると、交差点のど真ん中で一番奥の車線を走っていたバスが真ん中の車線を走っていたバスの前方斜めに頭を突っ込んで2台ともストップ。(ぶつかってはいない)

バスの進行方向の信号は赤。しかしど真ん中に停まった2台のバスは、車の流れを妨げて大変な迷惑。

すると、奥の車線を走っていたバス(無理に真ん中車線に入って真ん中車線を走っていたバスを止めた)の運転手がおもむろに降りてきて、相手のバスのドアをバンバン叩き、なにやら大声で怒っている。

様子を察するに、直前に奥の車線を走っていたバスが真ん中車線のバスに何かされたようで、怒った運転手が逃がさない為にわざと前方を塞いだようだ。

しかし、交差点のど真ん中でやるなよ・・・。
すっごい迷惑・・・。

こんな風に中国人はよく怒っているのだが、私は自分の身になにか怒るべき不当な事が怒ってもあんなには怒れない。事態を荒立てたくなくて、ついつい自分の身を引いてしまう。
以前よりは言うべき事は言うようになったとは思うが、相手を追いかけて「謝れ!」と言った事は今までないなあ。

最近のニュースで、中国人がいろんなところでデモをしている様子をテレビで見るが、賛否両論あるけれど、はっきりと主張する姿は日本人にはなかなかできない事だ。

ほんとによく「謝れ!」って言ってるよなあ。そしてなかなか謝らないよなあ。
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無錫 龍寺農業生態園

2008-04-15 11:03:00 | おでかけ無錫(~2010年3月)
最近中国では、都市部郊外に自然を体感できるような施設が増えている。

電車などに乗って都市部をちょっと出れば、そこはもう何もない、のどかな(?)農村なのだが、ただ何もないところに行っても、トイレ一つにも困るだけで、レジャーとは程遠い。

都市部で暮らす中国の子ども達は、日本の子どもなどに比べて自然に親しむ機会が本当に少ない。
それで、教育的な意味を持たせた、蘇州の’未来農林大世界’(2007/10/8ブログ参照)のような、農業体験なんかもできて、スポーツができて、広くて、空気がきれいなレジャー施設(そんなに立派でもないけど)みたいなものが、あっちこっちにできていて、ここ無錫にもいくつかあるようだ。

その中のひとつ、「無錫龍寺農業生態園」に行ってきた。

三国城や水滸城を過ぎ、太湖を横に見ながら山道を行くと、楊梅やみかんの収穫体験ができる農家がいつくか点在している。
無錫にもこんな場所があるんだ~、と思いながら更に進むと目的地に到着。
駐車場はきれいに整備されているが、周囲にはバス停が一つあるだけで、タクシーの気配は全くない・・・。
今回は帰りの車の手配が済んでいるので良いが、交通の便をもう少しどうにかしてもらいたい。
(最近の無錫は車がないと行けないような場所が多すぎる!!)

入場料大人20元。中に入ると案内図(写真)あり。これを見ると、広すぎて歩けない・・・。

すべてを行くのは今日は無理だ、と思いながら進んでいくと、入り口近くにはボートを浮かべた池や、子どもの遊び場があったりしてとってものどか。釣りもできるようで、息子が喜びそう。
奥には楊梅林や茶畑、たけのこがニョキニョキ生えた竹林、にわとりを飼育して卵を販売していたりと、この中で農業を営んでいるのか??茶摘みをしている人もいれば、たけのこを掘っている人もいるが、それが体験なのか実際に収穫しているのか不明。
奥の方には’龍寺’があるようだが、そこまでは遠くて行けず。

結構よく整備されていて、トイレもあちこちにあるし(それが重要!)、バーベキューができたりして、のんびりするには良い所だ。
そしてとにかく広いので、労働節や国慶節など混雑が予想される時でも、ここはそれほど混まないだろう。

しかし、交通の便が悪いなあ。車の手配をちゃんとしておくのが大切かも。





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これを作りたいっ!

2008-04-10 22:29:54 | 本の活動(~2010年3月)
先日上海に行き、虹文庫の方とお話した事は文庫のブログに書いたが、虹文庫で見た『ダンボールで作った面展台』、それがとてもよく、私も作りたいっ!と思っている。

CDや本のおもて面をよく見えるように置く事ができる棚、それを「面展台」というらしいのだが、新しく文庫の本棚(上海のコ○ヨさんからの御寄付だそうだ)を入れた時に、棚が入っていた大きくて丈夫な(さすが日系、ダンボールもいいのを使うのね~)ダンボールの再利用で、虹文庫の工作が得意なスタッフさんが作成したそうだ。
(写真手前は市販のもの。写真奥がそれ。大きなダンボール1枚に厚さ1センチ程度の細く切ったダンボールを3本貼って、下に足をつけて立つようにしてある。)

虹文庫さんではこのダンボール製面展台の方には軽いペーパーブックを立てかけるようにしているそうで、確かにあまり重いものには耐えられないかもしれないが、ペーパーブックなら充分だ。

ダンボール製なので軽いし移動も楽々。
面展台として以外でも、例えば古本市などで立て看板が欲しいなあ、という時に役に立ちそう。
ある程度質の良い、そしてでっかい(80センチ×90センチくらいか?)ダンボールがあったからこそできた、との虹文庫さん談。
むむむ、そうかあ・・・。

しかし、ダンボール家具が日本でも脚光を浴びる中、ここ中国でもダンボール製のこういったちょっとした家具は、そんなに質が高くはなくても結構売れると思うのだが。

こんなブログで呼びかけても反応はないと思うけれど、無錫の日系梱包会社の方などで、どなたか大きくて丈夫なダンボール、売ってくれませんか?


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補習校 初めての卒業式

2008-04-01 11:32:37 | こども関係(~2010年3月)
先日の土曜日、補習校で初めての卒業式が行われた。
というのも、2006年開校の補習校、去年は卒業生がいなかったが、今年は中3、小6と2名の卒業生が在籍。小6の子は4月から引き続き中1に進級だけれど、中3の女の子は本当に補習校を卒業、新学期からは補習校へやってこない。

初めての卒業式で、どうやって行うかも先生方と保護者とであれこれ考えながらとなった。

卒業証書。
補習校を卒業したからといって、正式な日本の学校を卒業した事にはならないが、それでも記念になるものを、という事で、春節休みに日本へ戻ったときにインターネットで業者を探し注文・作成。
(今やネットでいろいろな賞状が注文できる。すごいな~!)
筒付きのなかなか立派な卒業証書を準備。

卒業アルバム。
日本のような、写真と文集一体のものを最初考えたが、写真の仕上がりの質と日本語の文集の印刷・製本を考えるとなかなか大変。
日本語の雑誌を出版しているところに見積をお願いしたが高額だったので、今回は写真アルバムと文集を分けて作成した。
写真アルバムは、私が普段デジカメ写真現像をお願いしている市内の富士カラー店、文集は子ども達が書いた原稿をA4に縮小、街中の製本所へお願いした。
卒業文集といっても卒業生だけでは寂しいので、在校生は「将来の夢」、卒業生は「補習校の思い出」をテーマにした作文を各自書いた。

式典の字幕。
「平成十九年度無錫補習授業校卒業式」と大きく書いたものを式典を行うホール舞台後方に掲げたが、この字、過去書道の得意なTさんに書いてもらったりしていたものの、現在は書いてもらえそうな人が思い当たらず。
そこで春節に日本帰国時、知り合いの書道の先生をしている方にお願いした。
この方の娘さんも現在アメリカ在住。お孫さんも以前アメリカで補習校に通っていたそうで、「わたしで力になれるのなら」と、快く書いて頂いた。
Yさんのお母さん、どうも有難うございました!

式典。
なるべく日本の卒業式のように、と、「ほたるのひかり」や「在校生の送る言葉」「卒業生の別れの言葉」など、3月に入っての授業の合間に子ども達みんな一生懸命練習してきた。

そして当日。
たくさんの来賓に囲まれて、かなり緊張していた様子の子ども達。
校歌の代わりの「世界に一つだけの花」合唱は最初は声が出なくてヒヤヒヤ。
在校生の送る言葉は練習した通りにみんなでしっかり話す事ができて良かった~。
そして二人の卒業生の別れの言葉。二人ともさすがお姉さんで、先生方への感謝の気持ちを堂々と壇上で話していた。
「補習校では何も考えることなく思いっきり日本語を話せてとても楽しかった。」という言葉、補習校に関わる私達大人はみんなとても嬉しく思った。

最後に「ほたるのひかり」を合唱。
やっぱりいい歌だよな~、と改めて思う。

卒業する中3の女の子、すでに上海で新しい学校の寮生活をスタートさせているが
「おこづかいがなくなったら補習校に先生でバイトに来ようかな~。」
とふざけて話していた。
バイトでもなんでも、どうぞどうぞいつでもまた補習校に来てくださいな。

2007年度はこれで終了。また4月から新学期!
みんな一学年ずつ大きくなるが、頑張って!!

コメント (2)
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