ふーだお通信

2010年までは中国での生活日記。2010年以降は福島(中国語でfudaoと発音)での事。

がんばっぺいわき

2011-06-26 21:12:44 | 震災
私の住むいわき市、最北端は原発から30KM圏内に含まれ、最南端は茨城県に接し、現在全国14位の広い面積。(私が子供だった頃は日本一広い市だったけど、平成の市町村大合併でもっと広い市が続々と誕生。現在日本一広い市は岐阜県高山市なんだとさ。)

そんないわき市は地震・津波・原発災害・風評被害と大変な状況。同じように浜通りに位置する南相馬市や相馬市と共にニュースで話題に上る事も多い。

そんないわき市は、”がんばっぺ!いわき”といろいろな事をしているのだが、このたび7月1日の東京ドーム巨人-中日戦において「がんばっぺ!いわきナイター」とし、いわき市のPRをするそうだ。

市のHPによると、フラガール(スパリゾートハワイアンズの踊り子さん)が試合前にダンスを披露したり。
フラガールの皆さんは全国各地でいわきのPR活動に頑張っている。こういった地道な活動が大切なんだろうなあ。

いわき市は海・山があってとってもいい所なんだが、全国にはこんな場所は他にもたくさんある。
他と何が違うのか、というと、やっぱりいわきは’スパリゾートハワイアンズ’の存在が大きい。
原発事故の影響でしばらくは海・山の自然体験が敬遠されてしまうだろうから、ハワイアンズには市としても頑張ってもらわないと本当に困る。
これからもいろんなところで”がんばっぺ!いわき”の活動が行われるらしい。皆さん、どこかでフラガールを見かける事があったらどうか応援してあげてください。

民間企業のハワイアンズは頑張っているのだが、市の対応には”???”な事が多い。

福島県の中でも、いろんな対応がいわき市は周りの市を見ながら対応を決めるような印象が強い。スピード感や危機感、独自性・主体性が感じられないのだ。
津波被害からの避難住民の対応しかり、原発事故の対応しかり。

私がものすごく’?’を感じたのは、市内北部の山間にはいわゆるホットスポットがあり、現在も空間測定値が3μsvという地区では住民が自分達で早い時期から線量を測定していて、どうやらここは線量が高い、という事になり、6月になってから初めて市職員が地区に来て
「どうしてほしいですか?」
と聞いたという地元の新聞記事を読み、なんなんだろう?危機感もない、住民の不安な気持ちも全然考えないこの対応は??と思った。

県内でも線量が高い福島市や郡山市は国の指示がなくても学校の校庭の土の入れ替えなど、かなり率先して様々な対応に動いたのに、後から避難指示地域に指定された飯館村の村長は3月後半から地元のラジオなどで危機を訴えていたのに、いわきは本当に後手後手。大丈夫なのか?

とはいえ、いくら国や自治体の政治や行政が悪くても、そこで生活しているのは私達。
やっぱり個人がまず”がんばっぺ!”じゃなければどうにもならない。

私が大好きな”アクアマリンふくしま”が7月15日に再オープンが決まった。海の目の前だったこの水族館は津波被害がひどかったが本当に頑張っている。
そして我が家から一番近い放射線量観測場所の線量が昨日初めて0.1μsvを下回った。市の観測データは少し低めに出る傾向があるのだが、そして数字は上下しながら推移しているのだが、それでもちょっと嬉しい。

時間が経ってまた確実に前進。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

娘、8歳Birthday!

2011-06-19 10:50:05 | こども(2010年4月~)
17日は娘の誕生日。
なぜか娘と同じ6月17日生まれの人が娘の周りには多く、75歳違いでお祖父ちゃん、娘の同じクラスの一番の仲良しさんも同じ誕生日、無錫では補習校のHさんちのお姉ちゃんも。嵐の二宮くんも同じ誕生日。

当日、学校で担任の先生が
「今日は二人の誕生日だから、給食の時間に牛乳で乾杯しましょう!」
と言ってくれたらしいのだが、そのうち先生はすっかり忘れてしまって、思い出したのは給食終了直前。
「あーっ、忘れちゃった、ごめんごめん!」
娘は
「もうっ、先生ってば!」
と言っていたけど、仲良しさんのお友達とお互いお祝いしたりしたらしい。

でもそのお友達、
「今日はなんか元気なかった。」そう。

娘の下校後、町でそのお友達を見かけた。
川のすぐ脇に建っていた彼女の家は震災で壊れてしまい、17日から解体作業が始まっていた。
それを家族で見に来ていたようで、それで今日は元気がなかったのかもしれない。

8歳の誕生日は娘達にとって震災のあった年。なんだかせつない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「雨ニモマケズ」

2011-06-17 10:40:09 | こども(2010年4月~)
小6息子、6年生になってから担任の先生が変わり、この先生が音読の宿題を月ごとに出してくれる。(去年までは国語の教科書の音読、大きな声じゃいえないが、息子はあまりやってなかった。)

4月は「寿限無」、5月は「平家物語」の初めのところ、6月は「雨ニモマケズ」。

1か月ずーっと同じなので、しばらくすると子供達は全文暗記。この時期に覚えた文章は一生忘れないだろうから、とっても良い宿題。

今月の「雨ニモマケズ」、この困難な時期だからか、今まで聞いた時よりも心に響く。

******************

「雨ニモマケズ」

雨にも負けず

風にも負けず

雪にも夏の暑さにも負けぬ

丈夫なからだをもち

慾はなく

決して怒らず

いつも静かに笑っている

一日に玄米四合と

味噌と少しの野菜を食べ

あらゆることを

自分を勘定に入れずに

よく見聞きし分かり

そして忘れず

野原の松の林の陰の

小さな萱ぶきの小屋にいて

東に病気の子供あれば

行って看病してやり

西に疲れた母あれば

行ってその稲の束を負い

南に死にそうな人あれば

行ってこわがらなくてもいいといい

北に喧嘩や訴訟があれば

つまらないからやめろといい

日照りの時は涙を流し

寒さの夏はおろおろ歩き

みんなにでくのぼーと呼ばれ

褒められもせず

苦にもされず

そういうものに

わたしは

なりたい

****************

ここ福島では大変な状況が続くのだが、自分を強く持って過ごしていきたいなあ、と思う。

息子も、今年度覚える事になるいろいろな名文を、これからの人生のいろんな局面で思い出す時がくるのかな?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

子供達 バドミントン若葉カップ

2011-06-09 14:37:56 | こども(2010年4月~)
新学年になってから初めてのバドミントンの試合が猪苗代にて開催。これに優勝すると熊本県の全国大会出場になるという県予選。
男女別の低学年・中学年・高学年別の組み合わせ。低学年は出場者が少ないのでリーグ戦、それ以外はトーナメント。

福島県ではたぶんどこのクラブも練習の為の体育館がなかなか確保できないんじゃないかな?他のクラブの方のお話では、震災からこの大会までの間2回しか練習できなかったという。
そして、県外に避難した子供や、バトミントンができる環境ではない子供などがかなりいるのだろう。出場者が昨年は220名、今年は167名。4分の3になってしまった。
福島でバトミントンをしていた子達がまた一生懸命打ち込めるようになる日が早く来てほしい。

さて、結果は、息子は35名のトーナメントで初戦敗退。強い子は低学年のうちから始めてるからなかなか県大会では勝てず残念!
娘は6名の出場者で2つのリーグ戦にわかれて1勝1敗の成績。1回しか勝ってないのにそれでも3位、昨日の地元紙の結果で名前が出てた。おめでとう、かな?低学年は実力伯仲なので、今後に繋げてほしい。

来月・再来月とバトミントンの試合が続く。
バトミントンができる環境にいる事を感謝・・・!



コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

6月

2011-06-01 13:28:11 | 思う事(2010年4月~)
関東地方まで早くも梅雨入りしてしまったらしい今年、台風も2号だというのに秋の台風みたいな動きで日本列島にやってきて、これから梅雨の雨量や台風の多さなど、めちゃくちゃ気になる・・・。

5月はやっといろんな事が普段に戻ってきたような感じで過ぎ去った。
でも、原発に関しては悲しくなるような事実ばかりがポロポロ明らかになり、作業も汚染水ばっかり増えて抜本的にはなんにも解決されず。
現場の作業員さんの被曝量はどんどんあがるばかり。

ああそれなのに、国会はまたゴタゴタが始まって、ここでも震災前の普段の様子に戻っちゃったみたい。本当にガッカリさせられる。

地元紙では連日原発に関する多くの記事が掲載されているのだが、先日の記事。

「原発災害」。震災と、地震による原発事故の放射能災害とが複合・増幅しあう災害を1997年発表の論文で提唱した地震学者・神戸大名誉教授の石橋克彦さんが23日に参院行政監視委員会に参考人として出席。
今後も新たな余震による事故の悪化を指摘したそうだ。
地震学者として、内陸部断層が動く直下型地震も、太平洋沖で起こる地震もどれが起こっても不思議ではなく、地震の振動による影響に加え、たとえ1Mの津波でも敷地内に浸水した津波が引くことで海洋汚染が悪化する可能性がある、更に事故収束後も、廃炉となり実際に解体されるまで地震の危険性は消えない、と厳しい指定。

そうなんだよね・・・。ずーっと何十年先まで心配しなきゃいけない現実。原発災害は本当に罪深い。どうしてしっかり作ってくれなかったのよ~!!
それなのに’原発事故に対しての管内閣の対応は’云々言っている自民党には猛烈に怒りを感じる。
脱原発を表明したばかりの日本なのに、すぐにまた主張が変わるのだろうか?

毎日毎日、今日は大きな余震が起こりませんように、早く原発の状態が良い方向に向かいますように、と綱渡りをするような気持ちで日々を暮らす人達がたくさんいるここ福島。
6月も、大きな余震が起こりませんように、大雨になりませんように、と願うばかり。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする