YouTubeにて、昨年末から【落語にしてみた】シリーズを、そして先月から【艶笑小咄】シリーズを始めました。
どちらも無名の新人がゼロからのスタートなので、「始めました、やってますよ」と人に伝えるためには、急いである程度の分量の品揃えを並べる必要があります。
小咄のほうは簡単なんですよ。年寄りの物書きですから、ネタの100や200はすぐに浮かんできます。
何なら毎日でも作れますが、それではさすがにペースが速すぎて視聴者がついてこられない。
逆に怪談噺のほうは、かなり無理をしました。
まず題材を探さねばなりません。怪談の短編なら何でもいいわけではなく、うまく落語になるような作品は意外に少ないのです。
やっと見つけても、そのまま読んだら単なる朗読です。セリフをト書きにしたり逆に地の文をセリフにしたり、時には登場人物を新たに加えたり削ったりして、落語の怪談噺に作り直していきます。
そうやって新たな台本ができても、今度は「いかに演じるか」です。
人物の声の使い分けから始めて、さらっと平坦に語る部分と感情の昂った部分を演じ分けたり、わざとペースを上げたり下げたりして、人様の視聴に耐えられるものに仕上げていかねばなりません。
何度も叩き台を作り、細かいところまで手直しをしていきます。
貧乏人ですから当然スタジオなどというものはなく、本番録音は世間が寝静まった深夜にしかできません。
おまけに我が家には夜行性のケモノがいます。
日を跨いでしまうと声の質が変わって不自然になるので、何がなんでもひと晩で仕上げなければなりません。
1本を仕上げるのに、5時間近くかかることも珍しくありません。
まあそんな努力もあって、両シリーズとも10本近くをアップして現在に至っています。
これからは少しペースを落として、そのぶん質を上げていきます。
だいたいの見当ですが、落語は毎月1本、小咄は毎週1本のペースで進めるつもりです。
単純計算で落語は年に12本、小咄は52本。
歳が歳ですから息切れもするでしょうし、もしかするといちど距離をおいて充電期間を過ごすかもしれません。
あくまで目論見は、ということです。
どのような形にせよ続けられる限りは続けますので、引き続きのご贔屓をお願い申し上げます。
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