【落語にしてみた】怪談噺の4作目を YouTube に上げました。
【落語にしてみた】「奇妙な像(新美南吉「丘の銅像」をもとに)」
https://youtu.be/NtEpMmYsU0g
なんせ1作目の「泣き童子」が、作者が存命なのに勝手に派手な脚色をするという、まるでコミケの同人誌のような傍若無人な振る舞いをしたので、いまさら著作権もへったくれもないのですが、今回はいい意味で魔がさしたというか、「著作者人格権」を所有している記念館に問い合わせをしました。
新美南吉、といわれてもピンとくる人は少ないでしょう。
しかし「ごんぎつね」の作者といわれたら、誰でも知っている。
若くして亡くなったので作品数は多くありませんが、「ごんぎつね」というスマッシュヒットを持っている功績は大きい。
身も蓋もない表現をすれば一発屋ですけど、他にもいい作品はあります。
「著作権と著作者人格権の違い」についてはいつか改めて触れるとして、新美南吉はすでに著作権が切れているものの、著作者人格権は記念館がいまでも所有しています。
学芸員さんから出された条件は、ふたつ。
・脚色されて別の話になっているので、別のタイトルをつけて「丘の銅像」は小さく但し書きで触れる
・青空文庫は他人の手が入っていてオリジナルではないので、参照先から外す
書き直せとか掲載をやめろとかは、いわれませんでした。
著作者人格権では、よほど作者や作品を貶めるような脚色でない限り、改変をやめさせる権利はないのです。
これは逆にいえば「貶めている」と判断されたら法的に揉めるのは必然ということで、みなさんも「著作権が切れているから大丈夫だろう」と安易におちゃめなことをすると、後で火種になりかねませんのでご注意ください。
さて、やっと4作目。
昨年に還暦を迎えたと思ったら、もう間近に今年の誕生日が近づいています。
はたして何作まで作れるのか。死んだりボケたりしないのか。
まあ、やってみなけりゃわかりません。気長にお付き合いください。
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