なんか最近、うちの猫又の挙動が、ちょっと読めないことが増えました。
生後約2ヶ月で拾って、それから付き合いが4年半の女の子。
まあ見事なまでに、全身真っ黒(肉球はおろか口の中まで)でございます。
先日、手持ちの皮とパーツと道具で首輪を作ってあげまして、黒の皮と銀の金具やカシメで、もう見た目は黒人モデルがボンデージファッションで歩いているようなもの。
とてつもないかっこよさです。
で、この子は夜な夜な「夏目友人帳」の斑のように変身することがあって、何度か殺されかけました。
変身しないときも、起きていると私の顔を狙って踏み、寝ていると私の湯たんぽになるのを拒み、実にフレンドリーです。
最近は知人が「寝ているとき何かに踏まれた」といっていたのですが、そこまでこっそり出張するほどまめな性格ではないので、おそらく濡れ衣でしょう。
この「子」とはいいましたが人間でいえば三十路を過ぎたあたり、いちばん手に負えない年頃です。
人間の女はいくら若作りや厚塗りをしても首と指で年齢がばれますけど、にゃんころはずいぶん歳を取らないと外見では判別できません。
こっちが「こいつは三十路の女なんだ」と認識しないと、いつまでも「多感なお年頃なのよ」とか屁理屈をかまされます。
あぶねえあぶねえ。
個別に何の場面でどう挙動が読めないかを語り始めると膨大な量になりますけど、さくっとまとめると「あれ、先日までこうだったのに」が目立つようになった。
こっちもナマモノ扱ってますから、機械のように必ず同じだなんて期待してませんけど、少しだけ気になります。
何だろう、首輪が重いのかなあ。中型犬の首輪の重さより半分くらいだから、負担にはならないはずなんだけど。
久しぶりの皮細工だったんで、がっちり作りすぎたかな。
前回は人間の女の子用、しかも手枷足枷だったから、少しくらい重くても何も問題なかったし。
いつまで経っても「首輪を作る」のは、なかなか難しいものでございます。一層精進せねばなりませぬ。