盗人宿

いまは、わかる方だけ、おいでいただければ。

2019-03-28 12:51:10 | にゃんころ
近所の公園に、桜を眺めに行きました。

私は過去に、酒の飲み過ぎで肝臓をやられ、死にかけたことがあります。
医者からも家族からも、二度と酒を飲むなといわれました。

しかしこれまで40年以上飲んできたものをすぱっとやめる、これは死ぬより困難なことです。
「いちど飲んだらまた飲むようになる」、誰もがそういいます。

私は去年、6回だけ酒を飲みました。
正月で1回、花見で1回、居酒屋で4回。
つまり 359 日は自分の自制心で飲まなかったのです。
これは自分でもすごい事だと思うし、毎日酒に溺れることはもう一生ないでしょう。

東京ではあちこちですでに満開になっているようですが、うちの近所はまだ三分から五分咲きというところです。
風が強かったのでコートを羽織り、桜の幹にもたれてビールをちびちび飲みながら花を眺めていると、春の訪れというより明日からの寒の戻りを感じました。
ヒヨドリでしょうか、鳥が何羽か枝を渡り歩いては花を突ついていました。

私は病気のため、仕事ができません。
しかしそのぶん平日の時間は自由に使えるので、「みんないま仕事してるんだろうなあ」と、優越感とも罪悪感ともつかないものを感じました。

私は仕事をしたくなくて仕事をしないのではありません。
病気で仕事ができなくなってから、もう 10 年以上が経ちました。
いちばん働き盛りである 50 代を、ほとんど無益に生きてきました。

今後、鬱病が改善することはほとんど望めませんし、仮に治ったとしてももう仕事のあてがありません。
たとえ働けてもそのぶん生活保護費が減らされるのですから、意欲もわきません。
ひとりで桜を眺めても、楽しさは感じません。


おそらく週明けには、近所の桜も満開になり、多くの花見客が訪れるでしょう。
今週末がどこかで花見の予定という人は、防寒対策を万全にお楽しみください。
それからゴミは必ず持ち帰ること。最低限のマナーです。

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