(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
5月21日、朝6時頃、湯沢市三梨の御嶽堂集落に着いた。
これは御嶽堂集落から見た雄長子内(おちょしね)(470m)、雌長子内(めちょしね)(453m)の夫婦山。
何故、早朝からこんな場所に居るのか。
実は背後にある国見岳にこれから登ろうとしているのだが、
登り口がよく分からなくて、道端に佇み、向かいの山を眺めていたのだ。
当の国見岳とはこんな山。
国見岳(587m)。下山後、9時半頃に撮影。
国見岳は実家の近くにある低山なので、子供の頃から知っていた。
この冬、fb友のSさんが偶々この山を話題にされた折り、山頂から下界を見下ろした写真を見せられ、その眺めに仰天した。
雪が融けたら私も是非行ってこの目で見たい、しかしどこから登ったらいいのか、Sさんの記憶もおぼろだった。
ネットで検索してみたが、この山の登山に関してはほとんど情報がなかった。
二万五千分の一地形図を見たところ、西山麓の御嶽堂集落と下宿集落から道が有った。
今回歩いたコースは緑破線。
初め、御嶽堂集落から入ろうとしたら、登り口らしき道に、
「通行は集落委員長の許可を必ず取って・・・」と言ったニュアンスの立札が。
と言われても、 (´π`;)委員長様とはいったいどなたなのか、
また早朝6時から一軒一軒、聞いて廻るわけにも行かず、このルートからの登山は断念した。
次いで下宿集落からのルートに車を進めたら、このような立札も無く、けっこう奥までクルマが入れた。
林道は確か二回ほど分岐したが、いずれも右へ右へと進む。
クルマはもう少し先まで入れそうだったが、勝手に路駐するわけにも行かず、
スギ林が開けて林道が広くなったところに停め置く。
林道を少し歩いたらまた分岐。今度も右を選び、木の橋(?)を渡る。
その後はずっと薄暗いスギ林の中を歩く。
草は多いが、意外に広くしっかりした道がずっと続いていた。
この道は造林地などでよく見かける重機で作った作業道のようで、真夏になれば草茫々になるだろう。
途中で御嶽堂集落からの委員長様ロードとも合流。
ユキツバキ
期待はしてなかったが、この山に花は殆ど無かった。
雪国特有のユキツバキが咲き残っていた以外は・・・
ニシキゴロモ
ラショウモンカズラ シラネアオイ
シラネアオイは終わる寸前だった。
登る途中、一箇所だけ、北の方が開けた場所があった。
真ん中のピラミッド形の山は横手市平鹿町の金峰山(450m)。
実家から真東に見える低山だ。
そしてまたスギ林、途中からブナやナラの広葉樹林に覆われた稜線道に変わり、
突然、広い道に出たと思ったら、左側に草の丘が見えた(ここまでの所要時間は一時間程度)。
一本杉に誘われるように丘を駆け上がったら、この景色だった。
草の広場を少し踏み出したら・・・
奥には鳥海山。
手前の急峻な低山は左から、雄長子内(おちょしね)岳(470m)、三本槍山(496m)、雌長子内(めちょしね)岳(453m)。
長子内連山を台座にした鳥海山も素晴らしかったが、
旧・稲川町の集落や水田の広大なパノラマも見応え十分だった。
川面町と湯沢市街地。遠くの山は八塩山(713m)。
再び、鳥海山と長子内連山の絶景を。
鳥海山より南の方の眺め。
右奥は丁岳(1146m)、左の方は大仙山(920m)か。
左は東鳥海山(777m)、右奥に甑山(982m)。
甑山には既に登っている(記録はこちら)。
更に南に転ずると・・・
奥の山々は左から、小安岳(1292m)、高松岳(1348m)、山伏岳(1315m)。一部で「泥湯三山」と呼ばれる。
その手前に奥宮山(762m)。手前左端は大森山(704m)の一部。右端の集落はうどんで有名な稲庭町。
国見岳の山頂はスギ林の中にあるようでよく分からない。
ざっと見渡す限りではこの広場をほぼ最高地点と見做してもよさそう。
山頂広場からの眺めは驚くほど素晴らしいものだったが、
ここでもうひとつ驚いた(と言うよりも拍子抜けした)のは、広場から始まっていた立派?な林道。
山頂広場から始まっていた林道 タムシバ
林道を少しだけ下ってみたら、今度は東側が開け、焼石岳の連なりが見えた。
この林道は二万五千分の一地形図には記載されていない。
あくまでも推測だが、この林道は先の地形図の右の方、縦に伸びる林道(大沢集落付近から始まっている)に繋がっているようだ。
後で他の方から、国見岳はパラグライダー会場として使われていた(事故等もあり現在は使用中止)との情報を得たが、
この林道は、普段は閉じられていて、私のように登山目的で車を乗り入れするのは難しそう。
よって以降、国見岳に登られる方は私同様、下宿集落から、或いは林道をテクテク歩くことになると思う。
山頂広場に一時間も居たのに、9時ちょっと過ぎには麓に降りてしまった。
最後に下界から見た国見岳と雄長子内岳を。
国見岳の写真を拡大してみたら、山頂広場が有ったことに気づく。
今日はこの後、山開きしたばかりの栗駒山に登った(記録はこちら)。
(本頁は「新緑の黒森山、展望登山(2021年5月12日)」の続きです。)
5月12日は黒森山(美郷町)の後に南郷岳(横手市、681m)にも登ってみた。
この山は以前、晩秋に一度登っているが、花の時期は今回が初めてだ。
どんな花が咲いているのかちょっと興味があったし、
(前回、天気がイマイチでよく見えなかった)山頂からの眺めも愉しみだった。
南郷岳。山麓の南郷地区から。
下界から望む南郷岳はモコモコ新緑の真っ最中だった。
ところが南郷集落から登山道につながる林道を走り出した途端、思わぬアクシデントに見舞われた。
マイカー(柿の種号)のフロントをご覧あれ。
これは泥沼を走ったせいだ。
林道を走ってて何故泥沼なのか。林道の側で重機が伐採した木を一所懸命運び出す作業をしていた。
重機の重みで林道が凹み、そこに沢水が流れ込み、数十メートルにわたって道路が泥沼のようになっていた。
そこを鬼滅の猪之助のごとく強行突破したら、このような面相になってしまった。
更に数百メートル走り、登山口手前の林道分岐点のスペースに駐車、
そこからテクテク歩いて登ったが、あまりにみっともないので、
帰りは山間を走り、約20キロ離れた横手実家に寄って応急的に泥を落としてから秋田市に向かった。
ところが途中からガチャガチャ、ジリジリと秋の虫や蝉時雨のような異音が聴こえるようになった。
その音はだんだん大きくなった。
おそらく車体の下や足回りに泥土や木の枝などがまだ引っかかっているせいだろう。
秋田市自宅に着いてから、徹底的に車体の下を洗浄したところ、おびただしい量の土や草、木の枝が落ちた。
そしてその後はパタッと音が鳴らなくなった。
が音の大きさが尋常でなかった。心配なので近く、ディーラーに診てもらおうかと思っている
(ディーラー曰く、さいわいにも大きな損傷はなかったが、こんなひどい付着を診たのは初めてだ、とのこと)。
地図上、林道南郷岳線と書いてある「道」付近がひどい泥沼(ダート)になっていた。
分岐した林道、赤渕線は以前来た時、轍が深くて腹を擦る場所も有ったし、路肩も弱く、車ごと転落のリスクも有った。
そのため今回はいさぎよく車の乗り入れを諦め、分岐してすぐのスペースに駐車し、テクテク歩き出した。
そのため、マップよりも約30分ほど歩行時間が伸び、登りは約一時間半、下りは約一時間となった。
しかしその決断は花を見る点では正解だった。
南郷岳の花は林道赤渕線下部の沢筋に集中しており、上の尾根の方はさっぱりだった。
もしクルマで上の駐車場(五合目)まで上がっていたら、この山には花がほとんどありませんでしたで終わっていただろう。
林道下部の沢筋で咲いていた花たち
シラネアオイ小群生
シラネアオイ
サンカヨウ
カタクリとエゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?
キクザキイチゲ
オオバキスミレ
スミレサイシン
五合目から先は尾根道を登る。道はよく整備され、車が走れるほど広かったが、花はほぼ皆無。
道の両側には何故かアカマツが多かった。
約30分間登ると立派な杉やブナの木が現れる。
可愛いミヤマスミレに遭遇。目の前にはお隣堂。
つい数十年前まで南郷岳山頂部は女人禁制で、女性はここで足止めだったと聞く。
ここからは樹間越しに岩手山が見えた。
岩手山は東北では数少ない2000m峰だが、残雪が極めて少ない。後で出てくる鳥海山と較べてほしい。
八合目にあたるお隣堂から先は狭い石段の参道になった。
石段の参道
参道両側のブナ林の下にはユキツバキが群生していたが、花付きが悪く、咲いていたのはごく僅かだった。
新緑のブナ林
ユキツバキの花
山頂には金峰山神社。
神社の裏側は芝生の広場になっていた。青空をバックにマルバマンサクが奇麗だった。
そこからの眺めは北と西側だけだが、素晴らしいものだった。
山頂の芝生広場。北側、奥に和賀岳と岩手山。
西には秀麗なる鳥海山。
北西の横手市方面を望むと・・・奥にかすんでいるのは男鹿三山だった。
北には午前中、登った黒森山と御嶽山。
その右には真昼岳と女神山の重なり。
そして和賀岳。右は高下岳。
和賀岳と岩手山。手前の山は割倉山。
秋田県内の低山は山頂部が林に覆われ、眺望の良い山は非常に少ない。
その点、今日登った黒森山と南郷岳の二山は貴重な眺望の山と言える。
以上。
5月12日は晴天との予報だった。
ここしばらく鳥海山を見てなかったので、それがよく見える秋田県南の二低山に登ろうと思い、
早朝に家(秋田市)を出た。国道13号線を南下、途中、協和付近では濃霧だったが、
旧西仙北町を過ぎたら、カラリと晴れ、鳥海山が見えた。
なんか今日は絶好の展望登山になりそうな予感。
大仙市北楢岡付近から。左の小山は先日、登頂を断念した保呂羽山(こちら参照)。
大仙市イオン大曲店付近から。
まずは美郷町の黒森山(763m)をめざした。
黒森山とはどんな山か。朝のうちは少し雲がかかっており、逆光で見えにくかったので、昼過ぎ、下山後の写真を。
下山後、横手実家から見た黒森山(左側)と御嶽山。
この山は一昨年の秋に一度登っている(記録はこちら)。
登山口の黒森峠は既に標高650mを越えているので、山頂との標高差はわずか100m程度。
秋田の山では八幡平と並んで最も登りやすい山かもしれない。
ところが登山口に向かう道路はまだ冬季間の通行止めになっていた。それなのにゲートは開いている。
こういう時は自己責任で入場させて頂く。その先の道路状況は良好だった
(保呂羽山のように残雪や倒木、土砂崩れなどは無かった)。
登山口付近はブナの新緑がまばゆかった。山頂へはわずか20分程度で到着。
山頂からの眺めは・・・
登山口の黒森峠
非合法マップ
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?
山頂までの道端に咲いていた花はエンゴサクの他は
キクザキイチゲ、エンレイソウ、ミヤマカタバミ、ミヤマスミレなど。サンカヨウはまだ芽出しだった。
量はそれほど多くないし、格別珍しいものもなかった。
黒森山のブナ林
山頂は右上写真の標柱から右折し、杉林の中を五分ほど歩くと到着。
一昨年の秋に来た時は雲が多く、遠くの景色はよく見えなかった。しかし位置的に考えてもこの山からの眺めはかなり良い筈だ。
今日は晴天なので展望登山をめいっぱい愉しむこととする。
ところが山頂からの眺めは・・・
(T_T)残念。下界ではよく見えていた鳥海山がご覧のように雲で見えなかった。
それでも30分間も粘っていたら、だんだん雲が上がってきて南の方に栗駒山が見えて来た。
栗駒山
次いで泥湯三山(高松岳、山伏岳など)や神室連峰も。
泥湯三山(高松岳、山伏岳など)
神室連峰。手前右側の三角ピークは金峰山、そのかげに雄長子内(おちょしね)山。
その後、雲の切れ目から鳥海山も一部が見え出してきた。
しっかりと見えるまで更に時間を稼ごうと、峰続きにある御嶽山(761m)の方に歩いてみた。
すると黒森山山頂からよく見えなかった焼石岳や北の女神山も見えて来た。
峰続きにある御嶽山(761m)はモフモフの新緑。左奥に焼石岳。右奥に栗駒山。
焼石岳をアップで。
御嶽山との中間地点にある748mピークまで来たら、さすがに鳥海山からも雲が取れてきた。
今回驚いたのは、鳥海山の遥か南方にも白い大きな山が見えたこと。それはなんと山形県の月山だった。
距離は離れているものの鳥海山と月山が並ぶ姿には感動した。
748mピークから鳥海山、月山(左端)を望む。
月山。左手前には烏帽子山。
横手の市街地を見下ろす。よく目立つ白っぽい建物はJA平鹿総合病院。奥の高い山は丁岳。
北側に女神山。
御嶽山の山頂は目前だったが、今回は登らず、748mピークで引き返すことにした。
何故なら御嶽山の山頂部は林に囲まれており、展望はゼロなのだ。
オオバクロモジの花。
カスミザクラだろうか。稜線には低木の桜が多かった。
花は他にカタクリの残り花やムラサキヤシオの蕾を少し見かけた。
748mピークからの帰り道、黒森山に戻るには急坂を登り返さなければならなかった(右上写真)。
黒森山山頂にまた戻って、鳥海山、月山を望む。
月山
鳥海山
今回は鳥海山の姿を見たくて、最短なら50分で済む黒森山に三時間も滞在してしまった。
今日はこれからもうひとつ山に登らなきゃならない。 ε=ε=へ(+´π`;)ノ ⇒ もうひとつの山
以上。
(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
沿岸部秋田市や男鹿半島に遅れることおよそ一ヶ月、
4月も下旬になると、豪雪地帯(積雪2m超)の内陸山間部、東成瀬村もさすがに春めいて来る。
(`◇´)何だ。ただの枯れ草土手じゃないかと言われそうだが、白や薄青、黄色の粒々をご覧あれ。
これ皆、スプエフェ(スプリングエフェメラル)なのだ。
ここでちょっとお勉強を。
スプリング・エフェメラルとは、Spring Ephemeralと書き、『春の妖精』または『春のかげろう』と訳される。
『春植物』と呼ぶこともある。長い名前なので「スプエフェ」と略す人も居る。
カタクリやイチゲの仲間、フクジュソウ、エンゴサク、アマナ、コバイモの仲間などのように
春の限られた期間(雑木林の林床が明るいうち)に
パッと現れ、パッと咲いて、パッと実を結び、パッと消える特異なライフスタイルをもつ小型植物を指す。
だからと言って一年草ではない。
地上部が枯れた後も地下部分(地下茎や球根)は生き残り、翌年の早春に地上部を再生する。
したがって、その生涯はけっして儚いというものではない。
例えばカタクリに至ってはタネから花が咲くようになるまでには十年近い歳月を要し、
その後は何十年にもわたって咲き続けると聞く。
へたをしたら他の草花以上に長命と言えるかもしれない。
土手を下から望むと・・・
白い花っこがいっぱい日光と風にフリフリしてるが、これはキクザキイチゲ。
薄い紫もあった。
フクジュソウはまだ新鮮。
(;´Д`)めんこいフクジュソウ
別の土手ではこんな芽だし風景に出会う。
何の芽だしか分かるかな。
そろそろお分かりかな。
これはアズマイチゲの芽だし。
フクジュソウやカタクリが雪を破ってor雪解けと同時に芽を出し、咲く様子はときどき目にするが、
アズマイチゲのそれは今回初めて見た。
4月末でも雪の残る豪雪地帯だからこそ見られる風景なんだろう。
豪雪地帯では農地や道路端、土手など人臭い場所の彼方此方でスプエフェが咲き乱れる。
本来ならオオイヌノフグリやヒメオドリコソウ、セイヨウタンポポなどで覆われる場所だが、
豪雪のせいでこれら帰化雑草の侵入が阻止されているのだろうか。
下写真はもろ道端、舗装道路の路肩と農業用用水路の間に勝手に咲いたスプエフェ。
白い花っこはアズマイチゲ、薄いブルーの穂花はミチノクエンゴサク。
続いてこの芽だしは
ミチノクエンゴサクの芽だし
ミチノクエンゴサクとアズマイチゲ
秋田のスプエフェの横綱とも言えるキクザキイチゲ。白と青紫がある。
(´π`; 白い花っこはキクザキの白かと思いきやアズマイチゲだった。
キクザキイチゲの濃色とピンク色の個体。
そのキクザキイチゲが咲くまでの様子を見よう。
(´π`; ここでふと思ったのだが、
キクザキイチゲの葉色は緑ではなく銅赤色だった。
花が終わり近くなると、変哲のない緑に変わるものもあるが、若い時は何故こんな色になるんだろう。
fbの友人達から次のようなご意見アドバイスがあった。
◆熱帯の木々の新芽が赤いのと同じく、葉緑体ができるまで強光による葉のダメージを減らすためでしょうか?
◆天候不順が続いても光合成が旺盛にできる個体なのか、葉に含まれる成分を変えることで遅霜に強い個体になっているのか、はて?
◆少し調べたら、熱帯の木々の新芽が赤いのと、北国の植物の新芽が赤いのはまったく別の理由みたいです。
北国の新芽は低温ストレスでクロロフィルの合成が阻害される一方アントシアニンの合成が促進されるため、
熱帯の木々は強烈な紫外線でアントシアニンの合成が促進される一方クロロフィルの合成が阻害されるからだと。
巷の銅葉の品種群は、こういう制御のどこかが壊れたものたちなんでしょう。
以下、銅葉のキクザキイチゲが群れているところ。
白花タイプ
青紫花タイプ。逆光なので赤が強調されている。
上の青紫花タイプのアップ。
銅葉タイプはアズマイチゲにも有った。
右上はバッケ(アキタフキ)とアズマイチゲ。
東成瀬のスプエフェは第二部もある。 ⇒ こちら
(2014年)4月1日は朝から嘘のような晴天だった。
今日は偶々、本業で県南方面を廻る日だったので、各所で鳥海山や他の山々を写して歩く。
横手市郊外(A)から見た鳥海山。右の支峰は稲倉岳(1554m)。左の台形の山は遠上山(1008m)。
鳥海山は純白無垢だった。
春四月とは言っても、横手地方は豪雪地帯なので平地もまだ真っ白だ。
ここで参考(非合法)マップ。赤字のアルファベット大文字は今日の撮影地点。
A地点より北東の方角を見たら、奥羽脊梁の山並みが見えた。
左から白岩岳、和賀岳、真昼岳など。
和賀岳をクローズアップ。
少し東に移動して、横手市平鹿町明沢(B)から、再度、鳥海山を望む。
この後、皆瀬川の谷あいを南下。
山とは関係ない話だが、この日、ラジオでは、
小保方さんのSTAP細胞に関し、理化学研究所の調査委員会の報告が延々と中継されていた。
内容はともかくとして、四月一日にやるのはどうかなと感じた。
湯沢市川面町付近(C)から、低山をふたつ。
雌長子内(めちょしね)山(453m)
雄長子内(おちょしね)山(470m)と左奥に東鳥海山(777m)。
県南のマッターホルン!?
雄長子内(おちょしね)山(470m)が最も鋭く見えるポイントから。
更に南下して、稲庭町付近(D)に差し掛かると、つかの間だが栗駒山が見える。
左が栗駒山(1627m)、右の少し尖ったのは秣岳(1424m)。
同じ湯沢市の宇留院内峠を越え、高松地区(E)に入ると、前山越しにちょろっと白いお山が見えた。
これは鳥海山の山頂部だが、これも超つかの間だ。
湯沢横手道路の須川ICが近づく(F)と、南西の方角に奇妙な形の山が見える。甑山だ。
甑山(981m)
雄勝町横堀(G)から東鳥海山(777m)
東鳥海山は雄勝町の横堀や院内から見るとやや富士山型だ。
それを鳥海山に見立てた命名だろうか。
午後から再び横手市郊外(A)に戻ると、東側の白いお山がよく見えるようになった(朝は逆光で見えにくい)。
これは岩手県に山頂のある焼石岳。山座同定を試みる。
今日は丸一日、嘘のような快晴が続いた。
雪の出羽丘陵を超え、にかほ市に出ると、こちらの平地には雪が無かった。
横手湯沢地方とはまた違った姿の鳥海山が見えた。
にかほ市郊外(H)から見た鳥海山。
山頂部は二つに分かれ、左が七高山(2228m)、右が新山(2236m)。
今日は (´π`; ワタシの病的な白いお山フェチに付き合って頂きありがとう。
以上。