チョウカイフスマを見に鳥海山へ。２（2015年7月11日）

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである（2020/03/16 初回アップ、2023/07/27 再アップ）。

 

（本頁は「チョウカイフスマを見に鳥海山へ。１」の続きです。）


馬蹄形カルデラの北側を望む。左は稲倉岳。奥ににかほ平野。 
もう少しで山頂だ
 



と言いたいところだが、 (´π`;) 花が多くてなかなか山頂には辿り着かない。

               チョウカイフスマとイワギキョウ  
 
                     　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                                   イワギキョウ

イワギキョウ



ここ鳥海山では、チョウカイフスマと一緒にイワギキョウが咲く。
個人的にはコマクサやミヤマウスユキソウ、チョウカイフスマと並んで『高嶺の花』のイメージが強い花。
東北では他には岩手山、八甲田山でしか見られない。

 シラネニンジン
 
　　　　　　　                   　　　　　　　　　　　　　　                                                        ホソバイワベンケイ

康新道から山頂部にかけては岩場や岩礫地の花ばかりかと思っていたが、
場所によってはそうでない花も咲いていた。地味花で恐縮。

 オンタデ  
 
                                                            　　　　　　                                                                                       アラシグサ


意外だが、ここには雪田や湿原でよく見かけるイワイチョウも群生していた。またチョウカイアザミも。
山頂直下からアオノツガザクラの群生が大河のように広がっていた。

アオノツガザクラは本来なら雪田や雪渓の近くなど水分の多い場所を好む植物だ。
ここは一見カラカラの急傾斜地だが、雨が降った時などは滝のようになるのかもしれない。


 

イワカガミ



イワウメは絶壁や岩の隙間に生えるものだが、七高山の山頂間近では比較的平らな場所にも生えていた。

イワウメ



イワウメ
 
　　　　　  　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ツガザクラとイワウメ

やっと七高山の頂きに着いた。時計を見たら11時半だった。
祓川で歩き始めてから、５時間半もかかっている（通常のコースタイムでは４時間弱）。
脚力の衰えも否めないが、既に500枚を超える写真を撮りながら
（康新道は風が強いので通常よりも撮影に時間がかかる）
の登山なのでこれはしょうがないか。
握り飯をほおばりながら、新山を望む。なんか大トトロみたいだ。

新山



 新山山頂に集う人たち  
 
                    　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　                                     　　                      ハイマツ


ところで今回、新山には登っていない。
見るからに岩ばかり、たぶん花は無いだろうと思い、ずっと登ってないが今回も・・・。

今回の七高山で気になったのは山頂部のハイマツの枯れ。
いったいどうしたんだろう。このところの旱魃の影響か。はたまたそれ以外の何かか。

原因を究明してもらうべくこの件を地場新聞社に通報したが、残念ながら取り上げてもらえなかった。
連日の安保報道でハイマツどころではなかったのかもしれない
（後日、fb友から、中国由来の酸性雲のせいではないかとの情報を頂く）。

南側の外輪山

下山は祓川コースを使う。




大雪路を降下中、振り返ったら、不思議な雲がパーッと湧いていた。
しばし見とれてしまった。




雪渓下部は水浸し。

ヒナザクラの群生を見た。丸っこい葉っぱはイワイチョウ。





次いで御田（おだ）の雪渓を下る。

樹林帯に突入し、あっと言う間に祓川に到着。

今日、登った鳥海山を由利高原から振り返る。




以上。