5月12日は晴天との予報だった。
ここしばらく鳥海山を見てなかったので、それがよく見える秋田県南の二低山に登ろうと思い、
早朝に家(秋田市)を出た。国道13号線を南下、途中、協和付近では濃霧だったが、
旧西仙北町を過ぎたら、カラリと晴れ、鳥海山が見えた。
なんか今日は絶好の展望登山になりそうな予感。
大仙市北楢岡付近から。左の小山は先日、登頂を断念した保呂羽山(こちら参照)。
大仙市イオン大曲店付近から。
まずは美郷町の黒森山(763m)をめざした。
黒森山とはどんな山か。朝のうちは少し雲がかかっており、逆光で見えにくかったので、昼過ぎ、下山後の写真を。
下山後、横手実家から見た黒森山(左側)と御嶽山。
この山は一昨年の秋に一度登っている(記録はこちら)。
登山口の黒森峠は既に標高650mを越えているので、山頂との標高差はわずか100m程度。
秋田の山では八幡平と並んで最も登りやすい山かもしれない。
ところが登山口に向かう道路はまだ冬季間の通行止めになっていた。それなのにゲートは開いている。
こういう時は自己責任で入場させて頂く。その先の道路状況は良好だった
(保呂羽山のように残雪や倒木、土砂崩れなどは無かった)。
登山口付近はブナの新緑がまばゆかった。山頂へはわずか20分程度で到着。
山頂からの眺めは・・・
登山口の黒森峠
非合法マップ
エゾエンゴサク(オトメエンゴサク)?
山頂までの道端に咲いていた花はエンゴサクの他は
キクザキイチゲ、エンレイソウ、ミヤマカタバミ、ミヤマスミレなど。サンカヨウはまだ芽出しだった。
量はそれほど多くないし、格別珍しいものもなかった。
黒森山のブナ林
山頂は右上写真の標柱から右折し、杉林の中を五分ほど歩くと到着。
一昨年の秋に来た時は雲が多く、遠くの景色はよく見えなかった。しかし位置的に考えてもこの山からの眺めはかなり良い筈だ。
今日は晴天なので展望登山をめいっぱい愉しむこととする。
ところが山頂からの眺めは・・・
(T_T)残念。下界ではよく見えていた鳥海山がご覧のように雲で見えなかった。
それでも30分間も粘っていたら、だんだん雲が上がってきて南の方に栗駒山が見えて来た。
栗駒山
次いで泥湯三山(高松岳、山伏岳など)や神室連峰も。
泥湯三山(高松岳、山伏岳など)
神室連峰。手前右側の三角ピークは金峰山、そのかげに雄長子内(おちょしね)山。
その後、雲の切れ目から鳥海山も一部が見え出してきた。
しっかりと見えるまで更に時間を稼ごうと、峰続きにある御嶽山(761m)の方に歩いてみた。
すると黒森山山頂からよく見えなかった焼石岳や北の女神山も見えて来た。
峰続きにある御嶽山(761m)はモフモフの新緑。左奥に焼石岳。右奥に栗駒山。
焼石岳をアップで。
御嶽山との中間地点にある748mピークまで来たら、さすがに鳥海山からも雲が取れてきた。
今回驚いたのは、鳥海山の遥か南方にも白い大きな山が見えたこと。それはなんと山形県の月山だった。
距離は離れているものの鳥海山と月山が並ぶ姿には感動した。
748mピークから鳥海山、月山(左端)を望む。
月山。左手前には烏帽子山。
横手の市街地を見下ろす。よく目立つ白っぽい建物はJA平鹿総合病院。奥の高い山は丁岳。
北側に女神山。
御嶽山の山頂は目前だったが、今回は登らず、748mピークで引き返すことにした。
何故なら御嶽山の山頂部は林に囲まれており、展望はゼロなのだ。
オオバクロモジの花。
カスミザクラだろうか。稜線には低木の桜が多かった。
花は他にカタクリの残り花やムラサキヤシオの蕾を少し見かけた。
748mピークからの帰り道、黒森山に戻るには急坂を登り返さなければならなかった(右上写真)。
黒森山山頂にまた戻って、鳥海山、月山を望む。
月山
鳥海山
今回は鳥海山の姿を見たくて、最短なら50分で済む黒森山に三時間も滞在してしまった。
今日はこれからもうひとつ山に登らなきゃならない。 ε=ε=へ(+´π`;)ノ ⇒ もうひとつの山
以上。
に新緑の清々しさ寿命が延びるかもですね。
ところで興味のある質問を1つさせてください。
クマよけは何かされてるのでしょうか?
真似させてもらいたいのです。 (笑)
よろしくお願いいたします。
クマよけは↓の頁をお読みください。
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/568658d815faeb9a21fad3ea013e970b
鈴とホイッスルを使ってますが、気休めの域を出ません。
鈴は登りの時は音が鳴りにくいので、ストックに下げるのがベターです、
ホイッスルは吹きすぎ注意です。
唐辛子スプレーが推奨されますが、非常に高額だし、
いざという時に効果的に使えるものやら。
一時期、ピストル型の爆竹も流行りましたが、
いざという時に役立つものやら何とも言えません。
東北の人の少ない山に単独で行くときは
登山者の多い日曜や山開き日、集団登山のある日などにぶつけるなどの工夫も必要です。
例えば↓頁
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/2eeca67bc6b7205aad6c4363e10e987f
ありがとうございます、ストックとは素人には
思いつかず腰ばかりと思っていました(笑)
唐辛子スプレイは風向きでは大変な目に合うようです
ね ホイッスルこれも又、ありがたい教えです。
中国山地もかなりツキノワグマが多く山に入りにくい
状況です。”クマは山に帰りました~”と防災無線放送があるくらいです。(笑)
実行させてもらいます。
重ねてありがとうございます。
襲われたり、死に至るケースはもっぱら藪漕ぎや沢筋を歩くことの多い山菜取りの方々ばかりでした。
登山道は多くの場合、クマさんの少ない稜線を通ってますので、
登山者は大丈夫と思ってましたが、これは私の勝手な思い込みでした。
昨年一昨年と鳥海山や秋田駒ヶ岳の一般登山道で登山者、それも前者は何十年とキャリアの有る方、
後者はキャリア十分どころか高山植物保護パトロールに従事されている方複数でした。
クマさんも進化というかその行動パターンも変異してます。
メジャーな登山道だ。大人数だ。だから大丈夫だのは神話になりました。
クマさんは照ノ富士や貴景勝よりも強いです。
遭ったら運が悪かったと観念する覚悟で歩くしかないですね。