懸案だった横手実家の草刈りを10月13日に終え(こちら)、翌14日は鳥海山に向かった。
当初、千畳ヶ原に行って草紅葉を見ようと思った。
そのため未明に自宅を出発、登山口の鉾立(にかほ市)を目指した。
夜空は晴れて星が出ていたが、
象潟インターを降り、薄明るくなったら、目の前の鳥海山はスッポリと雲に包まれていた。
今日の天気予報は晴天だったが、この雲はけっこう厚そうだ。
登れないことはないと思うが、何も見えない中、ブルブル震えながらの登山が続きそうな予感。
今回用意して来た防寒具は貧弱だ。そのため、思い切って鉾立行きは断念した。
かわりに小滝(にかほ市)から東に折れ、雲がほとんど懸かっていない祓川(由利本荘市)から登ることにした。
写真は祓川に行く途中の上坂から眺めた鳥海山。
ご覧の通り、山の右肩(西側)には厚い雲が懸かっていた。
祓川は雲が懸かっていない左側の斜面に有る。
マップ
由利本荘市の桃野・谷地沢間を通過。
山頂部の左側(七高山)には雪が見えた。
右上はブナ帯の駒の王子付近。樹間からちらりと見えた鳥海山。
車の外はしばらくブナ林が続くが、善神あたりまで来ると、再び鳥海山が見えて来る。
ここから見る鳥海山は近いのででかい。
善神から。
中腹以下は紅葉しているようだが、モルゲンロート(朝焼け)のせいで赤みが強調されている。
次は登山基地、祓川の駐車場手前から見たものだ。
祓川駐車場の手前から。
立入禁止の標識がちょっと興ざめかもしれないが、
祓川登山ゲートでは明るい紅葉が出迎えてくれた。
祓川登山ゲートから。
竜ヶ原湿原からも鳥海山本体は見えたが、西側の稲倉岳方面は暗雲が垂れ込めていた。
竜ヶ原湿原から鳥海山本体を望む。
竜ヶ原湿原から稲倉岳を望む。
祓川神社跡を過ぎ、これから登るタッチラ坂を望むと、こちらの紅葉はいつもと較べ、赤みが足りない感じだった。
タッチラ坂の紅葉
タッチラ坂を登り始めると、樹海が始まる。
例年ならば、カエデやナナカマドの紅葉が素晴らしいのだが、
今年はさっぱり紅葉してなかった。
木の葉を見ると、傷んだものばかり。これは夏場の猛暑ひでりのせいだろう。
これは傷みを免れたカエデ。
坂の下から望むと・・・
少し歩くと、急な坂道にさしかかる(右上写真)。
坂の上に白っぽく光るものが見えるが、これは倒伏しながらも生えているダケカンバの木の幹だった。
この木については以前にも報告しているが、紅葉時期はよく目立つので、また取り上げる。
近づくと、エイリアンの頭蓋骨みたい。
登りきるとダケカンバの立木が現れる。
過ぎてから振り返ると・・・
ところで坂の名称、「タッチラ」とは確かダケカンバの方言名だったように記憶している。
坂の上の方の紅葉。
オオカメノキの紅葉と冬芽。
ミズナラ(ミヤマナラ?)の紅葉と実(殻斗)
「鳥海山北面紀行(2)」へ続く。
来年の旅の候補に入れます。
いつも大好きな鳥海山の撮影場所をご教示いただき助かってます。 ありがとうございます。
祓川には大きな駐車場がふたつあります。鳥海山を眺めるならば、下の方からの方が好いと思いました。
あと昨日、また鳥海北山麓を走り回り、新たなビューポイントを見つけました。
こちらは写真整理中で来月初め頃にでもアップ致します。
今年の北東北の紅葉はダメですね。赤みがさっぱり無いんです。
これで二年続けて紅葉は不作ですが、
今回は真夏の高温障害のせいかなと思ってます。
クマ被害も含め、来年は立ち直って欲しいものです。