(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
今年(2011年)の冬は雪が多かった。
どうしても冬場は雪へのぼやきばかり(例えばこちら)なので、たまには違う話題を。
2月6日は大潟村にある生態系公園の温室を訪ね、ドンベヤの花を見て来た。
この花、当時の私の手餅図鑑等には載ってなかったが、南国に住む園芸仲間から教えてもらったばかり。
実物を見るのはこの時が初めてだった。
ドンベヤ・ワリチー(ウォリッキー) Dombeya wallichii
最近、アオイ科に併合されたアオギリ科の低木。原産はアフリカ東部、マダガスカル島と聞く。
ポンポン花に顔を寄せるとモワ~ッと甘い香りが。
一昨日、地元紙でこの花が大きく紹介された。
そのせいか、この日の生態系公園は、
ん? (´π`; ナニナニ?『どんべ屋』ってなんだべや?と言う見学者で賑わっていた。
うちの辺りに較べると、大潟村の積雪は少なかった。通路脇の並木はメタセコイア。
みんな「花=春」に飢えている。
(´π`;)ワタシも同じ。今日は一足も二足も早い「春=温室花」に元気を貰いにやって来た。
この公園の温室はこじんまりとしているが、割と面白い植物が集められている。
今回は、ドンベ屋
( (´π`;)余談だが、秋田では「どんべ」と言う言葉には特別な思いがある。エリアにもよるが、「人糞肥料」を指すものとワタシは解釈・・・)。
の実物を見たくて行ったのだが、他にもいろいろ興味深い花があった。
金花茶も咲いていた。
金花茶(キンカチャ) Camellia chrysantha
中国南部原産。ツバキには珍しく黄色い花が咲く。丸っこい蕾の形はツバキとだいぶイメージが違う。
例年なら、
この花が咲くと、地元紙で決まって取り上げるのだが、今シーズンは記憶が無い。きっと見落としたんだろう。
頭上を覆う明るい紫の洪水は
シコンノボタンの仲間の園芸品種、コートダジュール Tibouchina `Cote d'Azur' 。
こちらはひっそりと
シコンノボタン Tibouchina urvilleana。
最近は花屋さんでも見かけるが、原産は中南米。よく似たノボタン Melastoma candidum は沖縄や東南アジアが原産。
ランの仲間も幾つか。
花友、setton8さんによると、Laelia anceps、あるいはその園芸品種ではないかとのこと。
ラエリア属は有名なカトレヤに近縁で交配にも使われると聞く。
左下はジゴペダルム・クリニトゥム Zygopetalum crinituum だろうか。
右上はシンビジウム Cymbidium かそれに近い仲間だとは思うが、名称は不明。
こちらはデンドロキルム Dendrochirum の仲間だろうか。
左下はオレンジ・トランペット・バイン(ピロステギア・ベヌスタ) Pyrostegia venusta
ノウゼンカズラ科の蔓性低木。原産はブラジル。
右上はフクシア・トリフィラ Fuchsia triphylla
園芸改良されたフクシア品種には無い味わいを持つ。
いつのまにか多肉。
シンニンギア・カネスケンス(断崖の女王)Sinningia canescens (イワタバコ科)
花は咲いてないが、何とも珍妙な草姿に思わず微笑んでしまった。
ベンケイソウ科の仲間。
左下は一見して、カランコエ Kalanchoe の仲間とわかるが・・・
setton8さんによると、セイロンベンケイ(トウロウソウ) Kalanchoe pinnata と思われるとのこと。
右上は仙女の舞(センニョノマイ) Kalanchoe beharensis
これもカランコエの仲間だとは意外だった。
エオニウム Aeonium arboreum の花。
『黒法師』の名で葉姿はよく見かけるし、私も一時、持っていたが、
花を見たのは今回が初めて。花が咲くと枯れると聞く。
最近、人気のキラメク多肉、ハオちゃんの仲間。
玉扇(ギョクセン、タマオウギ) Hawortia truncata と右下は九輪塔 Haworthia reinwardtii var. chalwinii 。
多肉植物やサボテンには、古めかしい漢字名称がついているものが多い。
まだ他にもいろいろあったが、今回はここまで。
生態系公園温室は3月5日も訪ねている。
ラン科をいくつか。
デンドロビューム・スペシオサム Dendrobium speciosum (オーストラリア原産)
ジグザクカクタスのようなラン。
クレイソステマ(ムカデラン) Cleisostoma の仲間。
なおムカデランは関東より南に自生している。
上右はリカステ Lycaste の仲間(中南米原産)。
アングレカム・ディディエリー Angraecum didieri (マダガスカル原産)。
花の後ろに突き出した距がとても長い。この先端に蜜腺が有り、特別に口の長いスズメガだけが蜜にありつけると聞く。
まだ他にもいろいろあったが、今回はここまで。
3月9日は、久々に花に関する小講演会を秋田市内某所で開催。
この日の昼前、震度3~4程度の揺れを感じたが、震源は宮城県北部沖合い、M7.3とのこと。
講演会冒頭で「ニュージーランド南島の震災も他人事では無いですね。」なんて言ってたら・・・
その二日後、3月11日、あれが起こった。
以上。
南国の花の豪華さはハンパないですね。
春夏秋冬に見られる植物を待っている
者にとってはちょっとデリカシーにかけるね?
>ちょっとデリカシーにかけるね?
いろんなご意見があるんですね。
こちら(秋田)は東日本大震災の有った2011年を凌ぐ大雪に見舞われ、
いまだに雪に埋もれております。
花の咲く季節の到来を待ち焦がれるばかりです。
私も、毎年、白鳥を見たり、花を見に行ってますが、今年はまだ・・・
帯状疱疹が治っても、頭がぼんやりするので、あまり運転しないように。
(ぼんやりは、元々ですが、輪をかけたように…)
明日からまた、少し逆戻りのようです。もう、雪は要らないですね(^^;
テレビのニュースでは関東以西は五月並みの暑さだとか。
梅や桃の花も咲き、花粉症も猛威をふるってるようですが、
今年の秋田は雪も多いし、立春以降、何度も冬に戻ってますね。
横手の実家の除雪(家の掘り起こし)にも行かなきゃならんのですが、
まだ1.5mくらい雪が残ってるようなので躊躇しております。