(本頁は「乳頭山の花図鑑(3)」の続きです。)
本編ではこの山域で見かけたちょっと珍しい花たちを紹介してみる。
トガクシショウマ(トガクシソウ) Ranzania japonica
ブナ林内で見かけた。クマ出没に注意されたし。
2017/05/22
2016/05/15
2017/05/22
ミヤマウスユキソウ(ヒナウスユキソウ) Leontopodium fauriei
稜線の限られた場所に生育。同じ場所には黄色いスミレも混生していたが、葉がやや厚く、艶が有った。
もしかしたらタカネスミレかと思ったが、
近隣に生育するキバナコマノツメと識別できなかった。
2018/06/16
2018/06/16
2018/06/16
参考までに次は
一般的なウスユキソウ Leontopodium japonicum
2019/07/15
生育場所は違うが、
乳頭山の山域にはウスユキソウ属が二種類有ることがわかった。
これはヤハズトウヒレン Saussurea sagitta だろうか。
2016/08/11
ホソバコゴメグサ Euphrasia insignis subsp. Insignis var. japonica(ハマウツボ科)
以前はミヤマコゴメグサとされていたが、今回、ホソバコゴメグサと訂正させて頂く。
平ヶ倉稜線に群生している。
2019/08/26
イワテシオガマ Pedicularis iwatensis (ハマウツボ科)
撮影は全て、2021/09/01
その全体像
根元から出る葉は羊歯状。
長い茎を50センチ~1mも横に伸ばし、先に紅紫色の花をつける。
根元から出る葉
(右上)穂花
穂花をアップで。
再び全体像。
ハンカイシオガマ(関東や東海地方の深山に分布)に近縁で、
改訂新版・日本の野生植物(平凡社)によると、
秋田駒ヶ岳や森吉山など秋田県、岩手県の中央高地に産すると記述があった。
個人的には乳頭山のブナ林内、数ヶ所で見かけている。
参考マップ
以上。
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