今年(2018年)の山の紅葉はどこもイマイチだった。
特に稜線部は日本海側の山も奥羽山系も、葉が飛んだり、傷んだりして、惨憺たる状況だった。
これは10月上旬、日本列島を相次いで襲った台風24号、25号の強風によるもので、特に25号では塩害も発生している。
それでも内陸部の渓谷沿いならば、大丈夫かなと思い、森吉山の北山麓にあるノロ川を10月25日に訪ねてみた。
この川の上流には不思議な形の滝、桃洞滝がある。
いつもなら昼に訪ねる場所だが、今回は早朝(7時前)から歩き出した。
ブナの紅葉は終盤に差し掛かかっており、落葉したものも多かったが、
いつもより赤味が強く、見ごたえは十分だった(2015年10月17日と比較されたし)。
早朝なので、誰も居らず、歩き始めはクマさんが心配だったが、
紅葉に見とれているうちに、ホイッスルを吹くのも忘れていた。
ノロ川のブナ紅葉
カエデの仲間やコシアブラなど葉色の違う木が紅葉に色どりを添えていた。
真っ赤なカエデと白っぽいコシアブラが混じっている。
ノロ川の流れ 林の中の水溜まり
コケは紅葉しないのだろうか。みずみずしい緑だった。
ノロ川流域にはブナやミズナラ、トチなどの大木や古木がイッパイ有る。
中には形の面白さについ立ち止まってしまうような木も有った。
歩き出してすぐのところにある古木。 これは何にたとえようか。
こちらはたぶんミズナラか。この森の奥にある桃洞滝を予感させるような形だった。
右上は通りゃんせの古木。
いったいどうしたらこんな形に生育できるのか。
ブナの木のコブ。宇宙人の顔みたいだった。 トチノキの樹皮
桃洞横滝
ノロ川を詰めていくと、ブナ林が途切れ、目の前に屏風のようなスラブが現れる。
紅葉のスラブ
今日見た紅葉シーンでは最も強烈な紅だった。川の水までも紅く染まっていた。
甌穴の多くなった沢を更に詰める。
甌穴のひとつ。
すると反対側にも立派なスラブが。
稜線には針葉樹がズラリと立ち並び、スラブ斜面は紅葉した灌木に覆われていた。
こちらも強烈な紅だった。
反対側の紅葉スラブ
真ん中の立派な針葉樹は何だろう。
スラブ斜面下部の紅葉
ノロ川探勝のお目当てはやはり桃洞滝の滝だろう。
その形状から女滝とも呼ばれる。
滝に着いたら、先客(クマさんではなく人間の男)が一名居た。
ワタシのような登山姿ではなく、スニーカーにカメラバッグを担いでいた。
この男性、この滝に随分とご執心のようで、(滝を撮影する)絶好のポイントからなかなか離れてくれない。
仕方ないので、超早い昼飯を食べ、順番を待つ。
桃洞滝の全景
左隣の滑め滝 桃洞滝のアップ
桃洞滝を真ん中に置いて。
この滝の上流に男滝もあるが、危険な岩場続きなのでガイドや熟達者と一緒でないと行くのは難しいようだ。
今日はこの後、小又峡に行くことにした。
「久しぶりの小又峡」へ続く。
初めて見ました。
この渓谷はブナの木と変な滝を愉しむところです。
まだまだ全国的には知られてないんですね。
桃洞滝は、緑のころ1度だけ行きましたが、
こんなに紅葉が見事だったんですね~感動です。
滝までは、ほぼ平らな所ですから、行きたいと思いましたが、何しろ熊が><
出会わなくて良かったですね~🐻
次も楽しみにしています。
凄い写真ですね
木や川がまるで生きているみたいに見えました
紅葉した紅葉も赤一色で綺麗ですね!
でもこれでいまいちなのですね、、、^^;
この滝には数回行きましたが、いずれも秋ばかりで
いつか緑の頃にも行ってみたいと思っておりました。
森が深いので、クマさんにはいつも怯えております。
しかし紅葉シーズンの日曜の日中は人が割と多いです。
ただ人が多いと、滝の前で撮影の順番待ちになるので痛しかゆしですね。
>でもこれでいまいちなのですね、、、^^;
冒頭の「イマイチ」とは、この年(2018年)の他の山の紅葉のことです。
台風の風害、塩害によるもので、その影響がほとんど無かったノロ川の紅葉は
ご覧の通り、みごとなものでした。