(本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。)
例年ならば、7月は高山ばかりで、低山を訪ねることは皆無なのだが、
今年は男鹿のお山に毎月、それも二回以上、行くと決めた手前もあり、7月は11日と22日に訪ねている。
まずは7月11日の様子から。
五社堂の登り口はかなり鬱蒼とした感じになっていた。
五社堂の登り口
夏の低山は花がさっぱりの筈なのに、このお山に限ってはそうでもない。
地味なものばかりだが、いろいろ咲いていた。
オカトラノオは五社堂のすぐ上あたりに群生。
クガイソウは毛無山、オオサクラソウ群生地にて。
オカトラノオ
クガイソウ
シュロソウ?
アオヤギソウ?
男鹿の山林にはこのようなシュロソウ科の仲間がいっぱい生えている。
図鑑を見ると、花が紫褐色のものをシュロソウ、黄緑のものをアオヤギソウと呼んでいるが、
ここには両方が混生しており、中には中間的な色合いのものも有る。
何と呼んだらいいものやら。
見慣れぬ木の花を見つけた。
ムラサキシキブ?
何の花かしばらく迷ったが、どうやらムラサキシキブのようだ。秋の実りが愉しみだ。
他には、
ホタルサイコ
ホタルブクロ
ホタルサイコは東北では海岸の草原でときどき、
高山では早池峰山で見ている程度だが、五社堂上の低木林林床には比較的多かった。
ホタルブクロは秋田県内では稀にしか見ない。しかし男鹿ではあちこちに咲いている。
ヤマブキショウマ
トリアシショウマ
ウメガサソウ
樹林帯では地味なラン科が少し。
ジガバチソウ
クモキリソウ
7月22日の天気は高曇り、時折小雨がぱらついたが、
朝のうちは視程良好で、海越しに鳥海山が見えた。
男鹿から海越しの鳥海山
男鹿はいつも毛無山ばかりだが、この日は本山、真山も含め、三山掛けをしてみた。
最高峰の本山は、山頂が自衛隊のレーダー基地になっている。
それでも近づいてみたら、道端にイブキジャコウソウやカワラナデシコらしき花が咲いていた。
イブキジャコウソウ
キリンソウ
カワラナデシコ
キバナカワラマツバとウツボグサ
山頂部から岩手山、岩木山が見えた。
岩手山は左側の奥。
奥のピラミッド形の山が岩木山。
真山は男鹿三山で唯一、山頂まで行ける山。
真山山頂
サワギク(ボロギク)
山頂に至るスギ林の下でサワギクを見つけた。この花、秋田ではなかなかお目にかかれない。
今回、出会った地味なラン科。
コイチヨウラン
オオヤマサギソウ
山麓ではあちこちでヤマユリが咲いていた。
ヤマユリ
以上。
男鹿三山、特に毛無山は花の種類が豊富な山で、
五月のオオサクラソウの頃は登山者も多いですね。
実はそれ以外の時期も他の山に較べると花が多いです。
今年春、ミルクさんに教えて頂いた福寿草山も男鹿三山の一角です。
ここはフクジュソウの後に「ニリンソウの海」に変わることも発見しました。↓頁
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/9db26be94dcc7dda8508ad031376f225
これはたぶん秋田県では最大の群生地でしょう。
この山域、他にも興味は尽きないです。
男鹿三山(お山掛け)たった1度行ったきり。
タケノコが生えている時期で、花を探さず、タケノコばかり
目で探したお山掛けでした(笑)
良く見ると 珍しいお花もあるのですね。
季節の違う時期に 行くといろいろなお花に会えるんですね。
私は、もう無理ですから(;^_^A
楽しませていただきました。