(冬場は山には行きません。夏場の回想記事が主体となります。
その一環で「高山植物」のカテゴリーを創設、山の花について語って行きます。)
高山植物には大きな群落を作るものがある。
チングルマはその代表だろう。
秋田駒ヶ岳のムーミン谷(馬場の小路)ではみごとな群落が見られる。
2017/07/10 秋田駒ヶ岳ムーミン谷のチングルマ群落
チングルマをアップで。
場所によってはイワカガミと混生。
ウイキペディアによると、
『チングルマ(珍車、稚児車、学名:Geum pentapetalum)とはバラ科ダイコンソウ属の落葉小低木の高山植物である。
一般にダイコンソウ属に分類されるが、チングルマ属(Sieversia)に分類する説もあり、確定していない。
東日本(北海道~中部地方以北)、樺太、アリューシャン列島、カムチャツカ半島に分布する。
高山の雪渓周辺の多湿地に生える。高さは10cm程度。枝は地面を這い、群落を作る。
葉は羽状複葉。花期は6から8月。花茎の先に3cmほどの白い五弁花を1つ咲かせ、
多数の黄色い雌しべと雄しべがある。
花後、花柱は伸びて放射状に広がる。果実は痩果。
和名のチングルマは、この実の形が子供の風車(かざぐるま)に見えたことから
稚児車(ちごくるま)から転じて付けられた。(一部略)』
とあった。
森吉山もチングルマの多いお山。
山人平(やまうどだいら)にはこの山で最大規模のチングルマ群生が有る。
2013/06/30 森吉山の山人平(やまうどだいら)
私が2013年に行った時、花は盛りを過ぎていたが、それはそれとして眺めて見る。
花が終わったばかりの株
少し経つと実が風になびくようになる。
以前、「チョウカイチングルマ」という種類かあると聞いた。
どんな種類だろうと検索してみたら、
「花の直径が3cm以上あり、花弁の丸いチングルマをチョウカイチングルマと区別する場合もあるが、
一般的には区別しないことの方が多いようだ。」との記載があった。
鳥海山のチングルマを。
2018/06/10 鳥海山長坂道のチングルマ
2021/07/15 鳥海山御田ヶ原のチングルマ。右の方はハクサンイチゲが混生。
岩の上に這い上がるようにして咲く株も有った。
2021/07/31 鳥海山滝の小屋ルートのチングルマ
実姿
月山のチングルマも少し。
2020/06/22 チングルマとイワカガミ
2014/09/21 月山八合目付近のチングルマ(実)
2014/09/21 月山八合目付近のチングルマ(実)
こんなに遅い時期(もう彼岸)なのに実が残っているのは、ちょっと不思議だ。
この場所はつい最近まで雪渓に覆われており、九月になってからようやく咲き出したからだろう。
雪渓の近くに咲く花ではこういうことが往々にしてある。
チングルマは紅葉も素晴らしい。
2018/09/28 鳥海山河原宿のチングルマ大株(紅葉)
2018/09/28 鳥海山河原宿のチングルマ(紅葉)
2020/10/02 鳥海山長坂道のチングルマ(紅葉)。ハクサンイチゲやハクサンシャジンも混じっている。
2020/10/02 鳥海山長坂道のチングルマ(紅葉)
2020/10/02 鳥海山長坂道のチングルマ(紅葉)
以上。
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