モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

翡翠葛の誘惑(2012年4月7日)

2023年12月06日 | 熱帯植物

2012年は4月7日に生態系温室(秋田県大潟村)を訪ねている。




こんな時期に訪ねたのは、前日の地元紙に
ヒスイカズラが咲き出したとの記事が載ったからだ。

ヒスイカズラは「フラワーパークかごしま」の花図鑑(こちら)によると、

『学名 Strongylodon macrobotrys
別名(英名)Jade vine(ジェードバイン)、
フィリピン原産のマメ科の植物で、長さが20mにも生長する非耐寒性の常緑つる性低木です。
オオコウモリが受粉を助けるというこの花は、
フジの房のような長さ40cm~1m程度の花房が垂れ下がって咲き壮観です。
花色が宝石の翡翠に似ていることからヒスイカズラ(翡翠葛)の名前がつきました。
花は長さ7cm、幅2cm程度で、形は半円形でオウムのクチバシに似ています。(文章は一部改変)』
とのこと。
比較的著名な熱帯植物だが、私はまだナマで見たことが無かった。
個人的には黒い花と並んで翡翠色/青緑色の花に憧れていた。

温室に入ると、それはけっこういっぱいぶら下がっていた。
しかし残念なことに・・・

 


下から見上げて撮影した写真は、ご覧の通り、全て失敗。
ハレーションを起こしていた。

実は今回、ハレーションを予見していたので、
一通り、撮影してから、なんか上手い打開策はないかと温室内を見回してみた。
すると隅っこに脚立があった。
それを勝手に借りて、それに登って撮ったのが次の二枚。

 



二枚だけとはいえ、まともなヒスイカズラの写真が撮れていたのでとても嬉しかった。

ヒスイカズラ以外に見た花。
バショウ科の地涌金蓮(チユウキンレン)Musella lasiocarpa
前年の秋にも見ているが、
今までに見た中では最も新鮮な感じ。

 



かと思うと、
バナナの実とそっくりのバルブ(偽鱗茎)からランが咲いていた。

ビフレナリア・ハリソニエ Bifrenaria harrisoniae



次は冒頭のランと同じもの。
ラベルにはオドントグロッサムと書いてあったが、

手餅の図鑑(原種洋蘭大図鑑など)を見ると似たようなものがなかった。
拙BBSで尋ねたら、setton8さんよりColmanara Wildcatではないかとのご指摘。

 



右上は観葉植物として有名なモンステラ。
花(実?)を見たのは初めてだった。

こちらはアブチロチン Abutilon(アオイ科)。

 

右上の前面、紅い花はアオイ科のヤノネボンテンカ(パボニア Pavonia)だろうか。
(⇒ 正しくはパヴォニア・インテルメディアだそうです)

そのバックに有った黄色い花は、
パキスタキス・ルテア Pachystacys lutea (キツネノマゴ科)だろうか。

 

右上はハナキリンの仲間(トウダイグサ科)だろうか。

春や夏に温室を訪ねたことは今まで一度も無かった。
今回は、秋、冬とは違う花を見ることが出来た。
最後にヒスイカズラをもう一枚。



以上。

(本頁は2012年4月8日に初回アップしました。)


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