昨日の夜からかなり大きな音を立てて雨が降っていたことは知っていました。今朝も6時頃には
「バケツをひっくり返したような」という表現が当てはまるような雨で、携帯の防災アプリに「1時間
あたり63ミリの大雨警報」なる注意喚起が入ってました。たしかに家の前の川は濁流で、水かさも
増していて今にも氾濫するのではないかという勢いでした。 雨が少し落ち着いたところで家の周り
を見回りしてみると、予想以上の被害状況が次々と明らかに・・・川にかかる橋には深い溝ができ、
砂利がかなり流されてしまって崩れかかっています。数年前にも一度大雨でこのような状態になり
直してからは安全に通ることができていたのですが・・・
ショックが大きかったのはミセスファーマーの野菜ハウスです 扉を開けた途端にこの光景が
目の前に・・・向かって右側から相当量の雨水と土砂などが流れ込んでいました。
このハウスの右側は土手になっていて、土手の上の傾斜地には玉ねぎや枝豆などの畑があり、雨量
が多いと雨水が流れてくる事が以前にも一度ありました。なので土手とハウスの間には何も植えない
ようにして、溝をつけて雨水がハウスを避けて通れるようにしてあったのですが、おそらくその許容量
をはるかに越える雨量だったのでしょう。
一体どれだけの泥水が流れ込んだのか・・・端から端まで完全に泥に浸かってしまいました。
ハウスの反対側の出入口から中へ入ると、中央の通路がかろうじて難を逃れていたので歩いて行く
事が出来ました。昨日からやっと収穫を始めたミニカリフラワーの足元も、溶けたチョコレートみたいな
泥で覆い尽くされています。
ハウス左側のピーマンも、マルチが半分泥に覆われています。このハウスは数日前に草取りをした後
潅水をして、更に昨日は収穫中のカリフラワーを除く全ての作物に防虫のための薬を散布したばかり
でした。この先天気が好転し一気に気温が上昇したら、ハウス内の温度と湿度が上がりすぎて作物が
ダメになってしまう可能性があります。せっかくここまで大きくなったキャベツもブロッコリーも、どっぷり
水に浸かってしまったので温度が上がれば腐ります。水菜や小松菜やパクチーも、まだ小さいけれど
足元は泥だらけです。うまく収穫できるようになってくれればラッキー・・・と願うばかり。
低い位置にある畑には、大量の雨水が流れた跡がくっきりとついています。昨日の夕方写真を撮った
場所は無残に泥の下になっていました。スイートコーンのマルチ4本のうち2本の奥は完全に下敷き
です。さらに写真右側の緑色のものは、先日定植したレタスを覆っていたカラス避けのネットですが、
全部はがれてそのうちの半分は泥の下に。昨晩は風はほとんど吹いていなかったはずなのに、
一体どうやってここまで完全にはがれてしまったのか・・・それだけ土砂の破壊力がすさまじかった
ということでしょう。レタスは半分ダメかもしれません。せっかくきれいな苗を譲ってもらったのに
ミニかぼちゃ類。レタス側から来た土砂で、不織布のトンネルも潰されました。被害が酷かったところは
一刻も早く修復あるいは泥に埋もれた資材を撤去したいところですが、近づけるのはここまでです。
もともとロータリーをかけていない固い地面を選んで恐る恐る歩いて行きましたが、泥に埋まった所に
足を踏み入れるとこんな状態で、とてもじゃないけど歩けません。
高い場所にあるカボチャ畑ですが、それでも更に高い所にあるビート畑の方から流れて来た雨水によって
通り道には深い溝ができ、ところどころマルチがはがれてしまっています。
こんなにくっきりと地面がえぐられて・・・ここを通って川のように、いや滝のような勢いで大量の水が流れて
行ったのかと思うと、下流に当たるわが家と畑はひとたまりもありません。天気が回復したら豆の竹差しを
する予定をしていましたが、畑に入れるようになったらまず最初にマルチを直す作業からになりそうです。
今年は一体何度『余計な仕事』をしなければいけないのでしょう