口は災いの"素"

音楽テクニカルライター布施雄一郎のポジティブなネガティブ語録/独り言編

名演

2008-10-20 09:17:25 | 吹奏楽/クラシック

3時過ぎに就寝、9時過ぎに起床。

ということで、昨日行われた
第56回全日本吹奏楽コンクールの感想でも。

なお、コンクールの結果は、こちらのサイトをご覧ください。
★Musica Bella~全日本吹奏楽コンクールデータベース
http://www.musicabella.jp/concours/viewresultz/2008/%E9%AB%98%E6%A0%A1


   *****


昨日は普門館に到着したのが9時30分頃。
ホールのロビーに入ったら、ちょうど習志野高校の演奏中でした。

ということで、次の岡山学芸館高校から嘉穂高校まで、
それと前半の部最後の天理高校の10団体を聴きました。


座った席が、1階正面の奥ということで、
もともと音が飛んで来ない場所ではあったんですが、
全体的には、やはり『バランス重視』の方向性、かな。

例えるなら、加点法で点数がプラスされるような演奏・表現よりも、
減点法でマイナスされないようなまとめ方、といった印象。

そのため、『ライブならではの感動を与える演奏』と言うよりも、
『レコーディング用の完成度の高い演奏』と言った感じでした。

きっと今日の生演奏よりも、後日CDで聴いた方が感動しそう。
そんなことを考えるのは、僕だけでしょうか?( ̄w ̄)ぷ


個人的には、『もっとハッチャケればいいのに』な~んて思いますが、
ま、今日は演奏会ではなくコンクールですからね。こんなもんか。

その中で唯一、『やりたいようになってるなぁ~』と感じたのは淀工。
上手/下手の差よりも、もう別ジャンルの感が強いですね。


そんな淀工は、お馴染みの『大阪俗謡による幻想曲』。
淀工の大阪俗謡をコンクールで聴くのは、3~4回目くらいかな?

個人的には、実際に普門館で体験した
89年の演奏のインパクトがあまりにも強すぎて、今回の演奏は、
期待していたほどには、グッとくるものがありませんでした。

んが、帰宅後に89年のCDを引っ張り出し
鳥肌が立ちまくったその演奏を久しぶりに聴いたところ、


   あれ? 昨日の方が明らかに上手い!( ̄◇ ̄;)え?


この事実には、強い衝撃を受けました。
あ~、そうか。そういうことなのか。


   *****


嘉穂に関しては、朝の練習よりは
本番の演奏の方が断然良かったので、OB的にもひと安心。

これまでの演奏を知らないので正当な評価はできませんが、
この日にできる事は、ちゃんとできたんじゃないかな。

しかも、この難曲(アルプス交響曲)で代表に選ばれたんですから、
そこの技量は、ちゃんと評価してあげたいところですね。

ただ、超えられなかった壁は高かったようで。

僕らの時代から、嘉穂は表現力の評価は高かったけど、
技術力の評価がネックだったからなぁ。
今後の技術力の底上げに期待しましょう。


それはともかく、僕自身は
全国大会の最後の演奏にはあまりいい思い出がなかったので、
演奏後にみんなの笑顔を見て、ホッとしました。これが一番大事。

今週末には最後の演奏会が予定されているようなので、
この日以上の感動を観客に与えて欲しいところです。


   *****


会場では、20年近くご無沙汰していた先輩に偶然お会いしたり、
いろんな方から電話やメールもいただいたりして、とても嬉しい限り。
これもすべて、現役が頑張ってくれたおかげだなぁ、と感謝感謝。

そんな1日を思い出しつつYouTubeを徘徊していたら、
僕が一番好きな、福岡工業大学附属高校吹奏楽団(現・城東高校)が
82年のコンクールで演奏した『春の猟犬(A・リード)』を見つけたので、
貼り付けておきます。

◇YouTube:『春の猟犬(A・リード)』(音声のみ)
福岡工業大学附属高校吹奏楽団/指揮:鈴木孝佳(1982年)
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