南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

たおやかなユウスゲの花

2019-07-24 15:07:28 | 園芸

 ユウスゲは夕菅と書きます。今あちこちできれいな花をつけていますが、その名の通り夕方に咲き翌朝にはしぼんでしまいます。鹿児島県湧水町で以前「ゆうすげを観る夕べ」に参加させてもらって、沢原高原に自生するこの花を見たときはそのやさしく、たおやかな美しさにうっとりとしてしまいました。

別名・黄菅(きすげ)というように、ニッコウキスゲによく似ています。その昔、小諸だったか志賀高原だったか「きれいな花だなぁ」と眺めた記憶がうっすらとあります。夕菅はもっとレモン色というか、よりやさしい色をしています。わが 畑には4、5年前に地元の物産館で買った栽培種のユウスゲが1株あり、毎年のように今ごろ5、6輪の花をつけてくれます。

霧の中でひっそりと咲くこの花を見ていると、戦後苦労を重ねて50代で死んだ母親のことや、中田喜直さんが作曲した「霧と話した」の歌を思い出したり、ちょっぴりセンチな気分になってしまいます。やさしさをたたえた女性をイメージしてしまうからでしょうか。

 

わが畑ではないのですが、近くできれいに咲いたユウスゲ

コメント
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