「落葉松」などとともに近ごろよく口ずさむ曲に「ウイーン わが夢の街」があります。
ウイーンで一生を過ごしたジーツィンスキーが作曲したこの曲、いろいろな音楽家たちが歌い、演奏していて、私の好きな曲のひとつです。
もう20年以上も前、ヨーロッパを旅行した折、ウイーンに3日ほど滞在しました。コンサートを楽しみ、美術館に行き、喫茶店でおいしいザッハトルテを食べ、コーヒーを飲み、地下鉄にも乗りました。そのひとつひとつが思い出として残っています。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトら、美術にしてもクリムト、シーレら創造の神さまみたいな人たちが活躍した街。人々の日常の中に芸術、文化の香りを持つ街。私にとってパリよりも好きな街です。
この曲はその旅行の時に出合ったわけではないのですが、いろいろな演奏会等で聴くようになり、ウイーンの思い出とともにずっと心の中の一角を占めています。
「ウイーン、ウイーン そこはわが夢の街 懐かしい昔のままの家々が立ち並び 愛らしい少女たちが挨拶を交わす所‥‥」
と歌われるこの曲はわが街に対する愛情に溢れ、明るく軽快なワルツの調べに乗って聴く人の心を躍らせます。
話はちがいますが、友人からいただき、鉢に植えていた百合の苗がみるみるうちに大きくなり、濃いピンクの立派な花をつけました。百合の種類はよく分かりませんが、大輪でとてもきれいです。
我が家に咲いた百合の花