南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

「ウイーンわが夢の街」

2018-05-28 19:05:02 | 芸術文化

「落葉松」などとともに近ごろよく口ずさむ曲に「ウイーン わが夢の街」があります。
ウイーンで一生を過ごしたジーツィンスキーが作曲したこの曲、いろいろな音楽家たちが歌い、演奏していて、私の好きな曲のひとつです。
もう20年以上も前、ヨーロッパを旅行した折、ウイーンに3日ほど滞在しました。コンサートを楽しみ、美術館に行き、喫茶店でおいしいザッハトルテを食べ、コーヒーを飲み、地下鉄にも乗りました。そのひとつひとつが思い出として残っています。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトら、美術にしてもクリムト、シーレら創造の神さまみたいな人たちが活躍した街。人々の日常の中に芸術、文化の香りを持つ街。私にとってパリよりも好きな街です。
この曲はその旅行の時に出合ったわけではないのですが、いろいろな演奏会等で聴くようになり、ウイーンの思い出とともにずっと心の中の一角を占めています。
「ウイーン、ウイーン そこはわが夢の街 懐かしい昔のままの家々が立ち並び 愛らしい少女たちが挨拶を交わす所‥‥」
と歌われるこの曲はわが街に対する愛情に溢れ、明るく軽快なワルツの調べに乗って聴く人の心を躍らせます。

話はちがいますが、友人からいただき、鉢に植えていた百合の苗がみるみるうちに大きくなり、濃いピンクの立派な花をつけました。百合の種類はよく分かりませんが、大輪でとてもきれいです。

我が家に咲いた百合の花

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ぐんぐんと大きくなるブルーベリーの実

2018-05-18 22:49:51 | 園芸

相変わらず野鳥の声がにぎやか。今年初めてホトトギスの声を聴きました。あの特許許可局、テッペンカケタカなどと鳴くあの鳥です。朝、ホトトギスの声が目覚ましになったし、畑の近くでも、ウグイスと競争するかのように甲高く鳴いています。キジとかいろいろな鳥が鳴いてにぎやかな季節です。
着実に季節が移っています。花が終わったかなと感じていたブルーベリーは、実がぐんぐんと大きくなっていて驚かされます。もう2か月もするとブルーベリー摘みに友人たちが訪れてにぎわうことでしょう。
菜園では一部晩生を除いてタマネギを収穫しました。今年は小さめかなと思っていましたが、結構大きなものも混じっていました。エンドウ、ソラマメの残りも収穫。豆ご飯をおいしく食べています。

ブルーベリーの実(普通種)はぐんぐんと大きくなっています。

 


収穫したタマネギ

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「アルフォンシーナと海」

2018-05-15 14:44:25 | 芸術文化

たまたま耳にすることができた武満徹さんの「小さな空」という小品に心打たれ、CDを探していたら、このスペースで一度紹介させてもらったメゾソプラノの波多野睦美さん、とリュート・ギターのつのだたかしさんのCD「アルフォンシーナと海」の中に収められていることを知り、早速注文、取り寄せました。
このCDは2002年の録音なので最近出た盤ではないのですが、収められた15曲はラミレス、ピアソラ、ヴィラ=ロボス、ラヴェル、プーランク、ヴォーン・ウイリアムズ、武満徹などどの作品の演奏も秀逸で、心を揺さぶられました。
「アルフォンシーナと海」はフォルクローレの名曲といわれ、海で死んだ詩人を歌った曲。多くの人が歌っているが、波多野さんの声がこの曲の哀しさ、美しさを際立たせているようです。ピアソラの「オブリヴィオン」も知られた曲ですが、歌になるとこれまでのイメージとまた違った叙情を感じます。
他もプーランク、ボーン・ウイリアムズなど静かにささやくように歌う波多野さんの声についうっとり。心が浄化されるようです。
いちばん聴きたかった武満徹さんの曲は「小さな空」「三月のうた」の2曲。切ないくらいに美しい曲です。これもいろいろな人が歌っているようですが、波多野さんの声が曲の持つ素朴さ、やさしさといったものが最も合っているように感じました。
それにしても「ノヴェンバー・ステップス」を作った“世界のタケミツ”がこんなやさしい、心に沁みる曲を書いたのかと最近まで知りませんでした。5月11日、宮崎国際音楽祭のエクスペリメンタル・コンサートで、武満作品「MI-YO-TA」「ぽつねん」「翼」「死んだ男の残したものは」などの曲がカウンターテナーの藤木大地さん、ギター・福田進一さんの演奏で聴くことができ、とてもラッキーでした。

 

波多野睦美、つのだたかしさんのCD「アルフォンシーナと海」

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ソラマメを収穫しました

2018-05-11 22:42:37 | 園芸

韓国岳、新燃岳などとともに霧島連山の中にある硫黄山。その噴火によって宮崎県えびの市の長江川の水が白く濁って問題になっています。長江川は川内川と合流していて、長江川と川内川の水を利用して稲作をしているえびの市や鹿児島県湧水町、さらに下流の伊佐市では今年の米づくりを断念せざるをえない、ということです。田植えを前にして突然の出来事。同地域の田んぼのおよそ2割に上るとのことですが、何とか早く正常な状態に戻ることを願わずにはいられません。
湧水町のわが畑では、スナップエンドウ、エンドウ、ソラマメが収穫期を迎えていて、昨日はソラマメを半分ほど収穫しました。冬の寒さから枯れかかったような株もあったのですが、なんとか立派なソラマメができました。早速、隣近所にも少量ずつですが、お配りして喜ばれました。

収穫したソラマメ

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生で聴いたチョン・キョンファさんのブラームス

2018-05-07 01:55:58 | 芸術文化

宮崎県宮崎市のメディキット県民文化センター(県立芸術劇場)で開かれている第23回宮崎国際音楽祭に4、5、6日連続で足を運びました。今年は特に聴きごたえのあるヴァイオリンの演奏が続いています。
4日は韓国出身のドン=スク・カン、三浦文彰さん、5日は台湾出身のチョーリャン・リン、諏訪内晶子さん、6日は韓国出身のチョン・キョンファさんが出演。こんな豪華なメンバーの演奏が連日聴けるなんて幸せです。
それぞれに見事な演奏でしたが、殊に印象深かったのは1997年、第2回音楽祭でアイザック・スターン、ボリス・ベルキンさんが弾いたバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調」をチョーリャン・リン、諏訪内晶子さんが聴かせてくれたことや、それぞれに演奏したヴィヴァルディやサラサーテのコンチェルトも堪能できました。4日のドン=スク・カン、三浦文彰さん、チェロの趙静さん、ピアノの児玉桃さんも熱演でした。
6日のチョン・キョンファさんは2005年、第10回以来2回目ということですが、そのとき私は都合で聴けなかったので、キョンファさんのライブは初めて。わくわくしながらでかけました。この日は鹿児島出身の下野竜也さん指揮でブラームスの「大学祝典序曲」「交響曲第4番」と「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」。世界的ヴァイオリニストのキョンファさん、いつか生で聴きたいと思っていただけに、その深さのある、そして情熱的な演奏におおいに感銘を受けました。アンコールのバッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータから「シャコンヌ」もそうでしたが、全身全霊でヴァイオリンを操るその姿、音の世界に多くの聴衆は吸い込まれるようにうっとりと聴き入っていました。
オーケストラは徳永二男さんをはじめ、漆原啓子、漆原朝子さん、川田知子さんら豪華なメンバー。下野さんの指揮もこぎみよく、充実した至福のひとときを過ごしました。

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