南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

梅雨前に忙しく収穫

2019-05-24 21:11:05 | 園芸

湧水町の畑では、このところの晴天を利用して、小麦、ニンニク、タマネギ、ラッキョウ、エンドウ、ソラマメなどまとめて収穫すべき、この3、4日大忙しでした。いずれも少量の栽培ですが、収穫後の作業がこまかく、熱中症に気を遣いながら連日夕方までみっちり働きました。

腰を痛めているため麦は草刈り機で刈り、後で束ねてひもで結びました。そのまま小屋の中で乾燥させ、次回に実落しを行う予定。ニンニク、タマネギはひげや茎をカットしたものを日に干し、ネットに詰めて風通しのよい所に吊しました。ラッキョウもひげや葉を落とした後その日のうちに薄皮をむいたりして加工、深夜までかかりましたが、早速酢漬けにしました。

豆類も実むきなど結構手間がかかりましたが、豆ご飯、煮豆などにしておいしく食べています。 高温で作業はかなり疲れましたが、それでも収穫は楽しみで、充実感を味わえました。

トマト、ゴーヤー、ナス、キュウリなどの夏野菜も順調に育っています。

5月24日、畑の近くの森の中から今年初めてアカショウビンの声を聴きました。昨年は雨の日に聴くことが多かったように思いますが、この日は繰り返し繰り返しキュロロロと美しい声を辺りに響かせ、何か得した気分でした。

 

収穫したソラマメ、ニンニク、タマネギなどの野菜

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魂に迫る作品群・「坂本正直―平和への祈り―」展

2019-05-16 11:27:21 | 芸術文化

 「坂本正直―平和への祈り―」という展覧会が5月15日、宮崎市船塚の宮崎県立美術館県民ギャラリーⅠ、Ⅱで始まりました。

坂本さんは1914年宮崎市に生まれ、旧制宮崎中学校卒。中国大陸や台湾へ応召。復員後は、宮崎県の中学校の教師をしながらモダンアート協会展などに出品。宮崎県文化賞、宮日美展無鑑査など。宮崎を拠点に旺盛な絵画制作を重ね、2011年97歳で死去。生涯にわたって描き続けてきた最大のテーマが「自らの戦争の意味を問い続けること」。坂本さんは馬や樹木などを含め古里の素朴でおおらかな自然や人々、その生活を愛しましたが、その坂本さんが赴いた戦場での過酷な状況と、異常が次第に日常化する怖さ。自分への問いかけや、鎮魂の思い。ライフワークとして取り組んだ「クリークの月」「戦争-人間が人間を」「手榴弾-めしを食いつつながめていた」などの厳しい戦争シリーズを中心に多くの作品を残しました。

会場にはこれら大作のほか、抽象的な馬のシリーズや自画像、経典を求めて旅をした三蔵法師シリーズ、教職時代の子どもたちの手紙、坂本さんを撮った写真作品などの資料などが会場にずらりと並び、魂に迫る深い思いがあふれる展覧会となっています。

実際、戦争の中に身を投じ重く厳しい記憶の層となって私たちの前に現前する作品たち。坂本さんが生きていれば、今の時代の状況をどう感じるでしょうか。「平和」の意味を問う展覧会として、また、坂本さんが心をくだいていた人権、差別などの課題がなお山積する現在、多くの人に見てもらいたい展覧会と思います。 あっけらかんとした人間性に富んだ明るい性格、笑顔。坂本さんの人柄を知る筆者にとっては、また違った懐かしさを覚えますが、これらの作品はある意味時代を知る、後世に伝えるべき貴重な作品群と言えます。これらの作品が散逸することなく残る工夫をみんなで考えてほしいと願っています。

展覧会会期は5月26日まで。この間、関連イベントとして▽総合工作芸術家 だるま森+えりこによるヘンテコARTな2日間・5/18(土)14:30-15:30人形ART「だるま森の音語りライブ-カリカリ砂漠の夜は更けて」(同館アートホール)・5/19(日)13:00-17:00「だるま森のヘンテコお伽小屋」で楽器づくりと人形劇(総合文化公園)▽5/25(土)11:00-12:19映画「ちづる」、13:00-14:41映画「蟻の兵隊」上映(アートホール)があります。

始まった展覧会会場

「坂本正直-平和への祈り-」展ポスター

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宮崎の5月は音楽祭!

2019-05-08 17:04:11 | 芸術文化

5月19日まで宮崎市船塚のメディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場)で開かれている第24回宮崎国際音楽祭に足を運びました。 聴きに行ったのは同劇場アイザックスターンホールを会場にした演奏会(1)と(2)。今回、全体のプログラムをみると、ベテラン演奏家の中に発らつとした若い演奏家を際立たせながらじっくり聴いてもらおうという意図がうかがえます。

演奏会1、2ともヴァイオリンの三浦文彰さんとピアノの辻井伸行さんをメインにしたコンサートで、ほかヴァイオリン:川久保賜紀、ヴィオラ:鈴木康浩、チェロ:遠藤真理さんらが出演。 演奏会1はシューマンの「ピアノ五重奏曲変ホ長調」やショパンの「ピアノ協奏曲第2番」(室内楽版)などわくわくしながら聴けたし、演奏会2ではドビュッシーの「2つのアラベスク」、フランク:「ヴァイオリンソナタイ長調」、個人的に大好きなブラームス:「ヴァイオリンソナタ第1番『雨の歌』」が聴けて幸せな気分に浸れました。 2日とも今人気の演奏家とあって会場は満席。拍手もすごい音量で、このリアル感も会場を訪れないと味わえないのかもしれません。

音楽祭はまだまだ続きます。ヴァイオリンのピンカス・ズーカーマン(指揮も)、ライナー・キュッヒル、徳永二男、チェロのミッシャ・マイスキー、アマンダ・フォーサイス、ピアノの野平一郎、リリー・マイスキーさん、ソプラノ・中村恵理、テノール・福井敬さん、指揮の広上淳一さんらが登場、室内楽から、実力派演奏家たちを集めた同音楽祭管弦楽団によるシンフォニー、オペラ「ラ・ボエーム」(コンサート形式)、日本の作曲家作品を紹介する「エクスペリメンタル・コンサート」などがあります。

 芸術劇場の外に出ると、周囲に植えられたクスの若葉が美しく、音楽祭のフラッグが心地よい風に揺れていました。低料金で聴ける絶好の機会、隣には美術館もあり1日楽しめます。足を運んでみたらいかがでしょう。

 

宮崎国際音楽祭をアピールする会場前の大型パネル

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タマネギを収穫

2019-05-05 10:43:22 | 園芸

 昨年11月に植えたタマネギをぼつぼつ収穫、新タマネギのシャキシャキした味を楽しんでいます。苗を買ったとき、50本ほどは早生種だったらしくもう収穫が始まっていますが、あとの100本ほどは確か晩生種。収穫はもう少し後になります。後者の方を一部軒先に吊して保存しようと思っています。

 それにしても湧水町でももう夏のようで、作業をしていても疲れ方が違います。野鳥のさえずりに心癒やされます。ふと、周囲を見ると、ブルーベリーの間などでアヤメの花が風に揺れています。最初ひと株植えたものが、種が風に飛ばされ3、4個所に散らばって、今が盛り。紫がとてもきれいです。

収穫したタマネギ

 

紫が美しいアヤメ

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