南のまち、と森の端

南九州の一隅からちょっとした日常の出来事や思いを綴ります。

宮崎国際音楽祭終わる

2022-05-16 15:28:11 | 芸術文化

宮崎市のメディキット県民文化センター(宮崎県民文化センター)をメインに開かれていた宮崎国際音楽祭が15日、幕を閉じました。
コロナ禍とあってロビーなどで咳をしている人がいると心配もしましたが、会期中クラスターが発生したというような話も聞かず、何とか終われてよかったなと思ったことでした。    
音楽祭終盤で強く印象に残ったのは14日の「喪失と悲哀を越えて」~大野和士が捧げるレクイエム。大野氏を指揮者に中村恵理、池田香織氏ら声楽家4人、同音楽祭のためのオーケストラ、合唱は新国立劇場合唱団でヴェルディの「レクイエム」が演奏されました。音楽祭初のこの楽曲を聴衆に息つくひまもないくらいに荘厳、壮大なスケールで演奏、おおきな感動を与えました。再び戦争の渦中にある不安定な世界の中で、また、コロナで亡くなった方たちへのレクイエムとしても深く考えさせるものがありました。      

 最終日の15日は広上淳一氏の指揮、宮崎国際音楽祭管弦楽団、パイプオルガン・加藤麻衣子氏の演奏で、小高惇忠「音の旅」より、サン=サーンス「交響曲第3番 オルガン付き」、後半はレスピーギの「ローマの祭」「ローマの松」。 豊かな音の広がりとともに音楽の喜びを爆発させたような、音楽祭の締めくくりにふさわしいすばらしいコンサートでした。

ブーゲンビリアで飾られた音楽祭会場入り口

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やっぱり生演奏

2022-05-02 13:04:36 | 芸術文化

毎年恒例で今年27回目となる宮崎国際音楽祭が始まり、4月30日、メイン会場の宮崎市・メディキット県民文化センター(県立芸術劇場)の演劇ホールに出かけました。
コロナ禍とあって心配もあったのですが、コンサートや展覧会など芸術関連行事にしばらく行っていなかったのでわくわくした気分。密にならない対策などが行われていて少し安心しました。
この日のステージは演奏会1「エクスペリメンタル・コンサート」。現代音楽を中心に毎年人気のある企画コンサートで今年のテーマは「ザ・ヒートルズ」~Love Me Doから60年。ピアノ・監修・解説の野平一郎氏がコロナ感染後の療養のためビデオによる出演となったが、代わりに長尾洋史氏がピアノ・チェンバロを演奏、その他ヴァイオリンの徳永二男、川田知子、小林美樹、ヴィオラ・鈴木康浩、チェロ・富岡廉太郎、フルート・高木綾子、戸髙美穂(宮崎在住)、ソプラノ・佐藤裕希恵の各氏が出演。ビートルズの名曲、「Yesterday」「Let It Be」や共通点のあるラヴェルやドビュッシー、クセナキスなどの曲を魅力的な音で、やっぱり生の演奏の素晴らしさを伝えていました。
今後、5月15日まで「大野和士の世界」「三浦文彰の挑戦」「喪失と悲哀を越えて~大野和士が捧げるレクイエム」「祝賀の舞~ここに集い、明日を音祝ぐ」「巨匠マイスキー~魂の無伴奏チェロ」など多彩なプログラムが続きます。

会場のメディキット県民文化センター入り口前の看板

コメント (1)
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