今年の音楽祭―第28回宮崎国際音楽祭は5月14日まで宮崎市のメディキット県民文化センターをメイン会場に開かれています。もう28年。アイザック・スターンを中心に開かれた初期のころを思うと懐かしさがこみ上げてきます。この宮崎で音楽祭が続けられてきたこと自体すばらしいことと思います。
さて今年は、と固定席のマイシートを購入しようと張り切っていたのですが、あいにくの入院。そして維持透析スタートと重なり半ば諦めていましたがせめて1公演ぐらいは、と足を運ぶことにしました。ピンカス・ズーカーマン、ライナー・キュッヒルさんらの室内楽やコンサート形式のオペラなど15、6のコンサートがあるなかで選んだのがバッハの無伴奏パルティータ2、3番やブラームスの弦楽6重奏曲1番が演奏される「諏訪内晶子室内楽スペシャル」(5月6日)。諏訪内さんがこの音楽祭に出演するのはもう何回目でしょうか。今回は以前にも増してヴァイオリンの響きが良かったというのが印象的でした。格調のある、気合いが伝わる演奏ぶりにやはり生ならではのものを感じ、聴きほれていました。
この音楽祭がいつまでも続きますように。帰りのバスのなかでつぶやいたものでした。