青く晴れた空、白い雲。
読んでも帰らぬ遠い日のようで遠い日でない。
宇品の公園にある『ミルキー鉄男のかき小屋』に。
日曜日の15時。
待ち時間は・・・無しの模様!
一人で行くのはおじる(≒怖じる・怖い)んですが、牡蠣料理をおいしくいただいてみたいのだ。
入る、キョロキョロ。
スタッフさんが「初めての方ですかー?」みたいな感じで聞いてくる。
は、はい。
ではほしいものを選んでレジまでお越しください、という風なことを。
ほしいもの、ムシマルのほしいもの筆頭一位は愛であるが、それは金では買えないし買ってはいけないものなのだ。
えっと、牡蠣かな。
気づくと目の前にカキがあった。一かごだか一トレイに一杯。これで1kg?
ずし。
これが1kgの重みかー。
命の重み、殻の重みだ。
で、かき小屋って牡蠣だけではない。全然ない。
サザエにアワビにホッキガイ。
車エビにイカほか海のものほか。
お肉もある!お肉、焼き肉か。
どうしようブれる。目的がぶれる。
・・・・・・・・・・・・
結局、ムシマルは
カキ1kg+キノコセット+カキ飯だ。
カキ飯は300円だったのです。
炭やら手袋、トングやハサミなど代で+300円。
お会計を済ませ、焼き場に案内される。
おおなんか、剛健な感じであります。
エプロンが置いてあるので、装着する。これで完全体だ。
スタッフさんから説明を聞く。
砂時計。蓋。
裏返し。
砂時計。
刃を入れる。
論より証拠。
まずはキノコを焼く。
キノコは金アミに直だとマッハで焼けてしまうので、
一段高いところに。
カキは、まず平たいほうを下にして3分焼くという。
その3分は、備え付けの砂時計で判断する。
次には裏返す。カキも、砂時計もだ。
その間、蓋をする。
貝殻が弾けることが怖いためである。
それができたらこうなる。
ここに来れば貝は開いているはずであるが、開いていない場合は刃物を差し入れテコの原理ほかで開く。
で、そのあともちょっと焼き、念には念を入れよ。
調味料にはお醤油ポン酢唐辛子塩コショウと、ムシマルの台所並みかそれ以上に充実。
がぶりむしゃ。
ああキュンとなる。
もうこれはときめきといってもいいかもしれない、ときめき。
あつあつのはふはふで、ひょっとしたら胸が痛くなるくらい。
もうあれでした。
えぐさまではいかないけれど、独特のカキ風味が、引き寄せる、勝利を!・・・・・・・勝利って何に対して?
わからないムシマルは、もっと蒙昧になりたいと思ってお酒を取りに行く。
食べ終えた貝殻を捨てる。
空き灯油缶箱にがん、がん、と投げ入れる。
(なるほど)
レジでも買えるけれど、自販機で缶ビールなどが売っている。
(缶ビールのほうが、それっぽいぜ)
実際は発泡酒がありそちらを、350円で500ml。
ぐびぐび。
いやー。
苦味でドンって感じ。どんな感じなのかっていうと言葉にはしづらい。言葉には。
かきめし、美味しい。これ300円だとお得というかこれだけでおなかいっぱいになれるなりたい。
ずずび。
貝の殻に残った汁が、ガンガン捨て置くわけには行けないほどにおいしい。
最初は3個ずつ×2。
慣れてきた、慣れてきたぞ。
一度に5個焼いてみてもいいかもしんない。
ジューー。
そして胃袋はさらに望む。
カキ汁200円。ちょっとまいてしまったのは酔っていたからではなくてムシマルが粗忽ものだからなんだ。
長屋があったらきっと粗忽長屋に住むのであろうよ。
カキ汁。カキ入りのお味噌汁である。
ずずずといただくと、アサリ汁とも違うようなじじじじじとした貝の滋味。
アサリよりもクセがある。
(やばいなあ、ムシマルは永遠にこの地でご飯食べ続けているのではないか、終わりそうになれば買い足して、終わらないのではないか)
自販機で『賀茂鶴』のコップ酒を買ってしまう。
ああ、もうダメだ。ダメになるんじゃない、初めからダメだったんだ。みたいなひとになる。
16個くらいいただいたのか?
最後の1ターン。
燃えるように胃袋をカキ色で染め上げる。
終わる。
お片付けがいるかなーと思っていたらスタッフさんがいいですこちらで片付けますーと言ってくださる。
カキの大群に包囲されて胃袋が炎上した、
これがムシマルの本能寺かもと思ったような全然そんなこと思ってないような感じでした。
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