雨の日に私は歩いている。
目的地は、あったような気がするが思い出せない。
多分広島駅まで歩いて行こうとしたんです。
その途中に牡蠣亭を見つけたので入りました。
オイスターコンクラーベ 牡蠣亭(かきてい)
所在地/広島県広島市中区橋本町11
営業時間/11:30~14:30、17:00~22:00
定休日/火曜日(祝日は営業の場合あり)
電話/082-221-8990
http://www.kakitei.jp
前を通ったことはあるのですが、ランチの時間帯で、ムシマルが空腹状態及びどこか特定の店で食おうとしていない状況で巡り合ったのははじめてなのでした。
(雨だから、テラス席は閉まってる、でもその分混んでないのではないか)
入ったら、空席がありました。
ということは、食う席があるということです。
座る。
思ったよりもフロアは狭い。
それでも座れたことに幸運を覚えてメニューと周囲を眺めました。
見た感じ、観光客比率高いような気がします。
キャリーバッグを持っていたり初めて来たような質問をしていたからです。
『まんぷく広島』効果でしょうか。
ここは同誌にも載るほどの有名店でした。
市内で牡蠣を専門に扱っているオシャレ系店という立ち位置といえばいいでしょうか、そういう牡蠣好きがふらっと来たり観光客が広島名物牡蠣を食べにくる感じです。
かくいう私も、それを見て来た、にわかです。3年住んでもにわかなのです。
まんぷく広島で見た、オイスターランチをいただくことにしましょう。
1,800円。
コース料理のように、前菜スープメインが付くようです。
主食は牡蠣飯かカキバター付きトーストか選べました。
トーストにしました。洋風の雰囲気にあてられたのだろうと思われます。
前菜が来ました。
これでもかという心づくしの牡蠣尽くしです。
カキフライと牡蠣のジュレがけと牡蠣のマリナードと牡蠣のコンフィということでした。
まりなあーど、スペインの首都でしょうか、どういう調理法なのかググらないとわかりません。
コンフィもどこかで聞いたような聞かないような料理名です。
こちらがマリナードでしょうか。
!マリネっぽい。マリネの同義で違う響きの言葉でしょうか。
ミュージックとミュージカのような。
酸味のある味が、非常に牡蠣と相性が良く感じられました。
そして感じたことは、ここの牡蠣はこれまで食べた牡蠣よりもどこかつるっとしているようでした。
クセがない、という言い方が正しいのか非常にスムースな感じです。
牡蠣といっても色々なのだな、と思いながらさらにいろいろを食べていきます。
牡蠣のジュレ。
煮凝りの様な出汁で受け止めて閉じ込めて、供されたそれをさらに口のなかに封じ込めます。
封印は、成功しました。
一番おいしかったかもしれません。
カキフライです。
カキフライのおいしさは、もはや人口に膾炙されつくしているので逆に割愛します。
クラムチャウダーのようなスープが来ました。
これにも牡蠣が入っているというような話でしたから、オイスターチャウダーだったかもしれません。
意外と無い発想、クラムをオイスター。
いやどこかにはちゃんとあるのかもしれませんが、ムシマルには絶無にして空前の置換でした。
おいしい。まけてない。
キノコがいっぱい入っていることもうれしさの塊でした。タマネギも。
牡蠣尽くしのなかで、野菜もそれなりに摂取、それは現代人が気にしている課題を一つ一つクリアするようなものでした。
食べ終えました。
前菜を、です。
まだメインが来るのです少し待ちます。
外は雨、雨宿りできるならいくらでも待てるという気がしました。小説も手元に一冊ありますし。
来ました。
牡蠣づくしです本当に。
カキの殻ごと焼きのようなものと、味の染みた牡蠣(燻製的なものだったかもしれません)3種。
「オイスターランチ全部で10カキ以上あったねえ」byまんぷく広島のとおりでありました。
これがカキバター。
つけて食べましたが、ほんのりカキの風味。ちょっととっかかりがあってだからこそ食が進むような感じです。
ほんとにオイスターを乗せてみます。
あまり人類がしない、オイスタトーストです。
大根おろしやサラダも入れてみると、なんだかわからないサンドイッチが出来上がったようでした。
ぱくぱく。
こちらは牡蠣のグラタンのような、こんがり焼いた香ばしさを持つ牡蠣です。
ああ、ここにきて熱気。
おとなしく感じたココの牡蠣ですが、熱されるとちょっと凶暴さがあるようでした。
鼻をくすぐる牡蠣臭が、奇襲のように香るからそうさせるのかもしれません。
カキはいずれも香ばしさが優しい感じです。
雨は今日一日は止まないらしい。
牡蠣に満足してお会計。
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