2017/5/10オープンしたお店があるという。
鷹野橋に。
オープンお祝いのお花が飾られている。
『Seji』というお店。
(セージ?ハーブのセージをどっかの国の言葉で表現した店名かな?)
レストランと書いてある。
レストランかー、入ってみよう。
中は、レストラン。
しかしレストランのなかでもこれはファミリーなレストランって感じではない。
スネ夫がのび太に自慢するときに使う「これからレストランでディナーなんだ」ってやつのそれみたい。
実際、オープン当初の今は夕方17:30から数時間だけしかやっていない様子。
オシャレして行きそうな雰囲気、フレンチレストランである。
「ひとりです、予約なしす」
「では、カウンターへどうぞ」無事に案内される。
テーブル席は4人席が6つくらい?カウンターは3席。
3名のスタッフさんがいた。オーナーシェフおひとり、ホール2名というスタイルの様子。
ホール中央に樽があって、ハモンセラーノが鎮座しているのが何とも存在感。
この店の主はハモンセラーノなのか。
否、オーナーシェフのお名前がセイジさんというみたい。
店主名が店名かー。
えーと、まず飲み物を。聞く。
「泡がおススメですね」
あわ?
ワイン、スパークリングのことみたいだ。
じゃあそれを。
メニュー。紙メニューはなくて黒板もの。
料理の種類は多い。
前菜からスープから主菜にデザートまで。
・・・・・・・・・・・・・・・シンキングタイーム。
「ポロネギとトリュフのサラダ(690円)と、本日のオムレツ(690円)と、リードヴォーポアレ(800円)ください」
そんなにがっつり高価でないものを3種頼んだ。
でも、リードヴォーポアレってなんだろう?リードヴォーカル的な何かかな?カラオケを上手にやってくれるやつかな?
ポアレってなんか焼いたやつって意味だったような。
ということは、焼けた歌手・・・・松崎しげるみたいな料理かな。
絶対に当たっていないアタリをつける。
オリーブ取り放題!
スパークリングワインが来る。
「こちらのオリーブをどうぞご自由におつまみください」
へー、オリーブのサービスが。
もこみちっぽいオシャレさだ。
もぐもぐ。
うんオリーブにあぶらと塩気。
おいしい塩気だ。
とかしていたらサラダ。
あとサービスでバゲットを持ってきてくれる。
このサービスはどういうサービスなのか(オープン記念だからなのかそれとも何か注文の方にくれているのか)わかっていない。
ああ、なるほど。
「ポロネギとトリュフサラダ」ってもっとキャベツとかレタス的なものにそれらがトッピングされたものを想像していたら、
ほんとうにポロネギとトリュフで、その二大演者だけで出てきた。
ポロネギのことは知らないにせよ、ネギの一種であろう。
ネギとトリュフの共演は古今、まだ例がないくらいである。
ムシマルの食歴には。
ネギはなんか剝いてあるのか、みずみずしいやつ。
この黒いちょふちょふしたものがトリュフかー。
もぐもぐ。
ああ、うん。トリュフサイドさんはそんなによくわからない。
風味の悪くない調味料って感じはする。こうばしい。
そしてネギ。こっちが主役だ。
ネギの濡れた感じに生臭さを引いて少し酸っぱくした味。
珍味って感じだ。
バゲットに載せて食べてみたりして。ばく。なかなか潤いがおいしい。
トリュフ入りの料理が690円で食べられる店、と思えば安い気がする。
だがしかし、背伸びして頼んでみたけれどトリュフの良さはまだわかっていない。
ムシマルはキノコのなかでは舞茸推しである。
推し変にはなっていない。
お酒、おまかせ赤ワインを頼む。一杯500円。
「風味豊かな果実のしっかりした味わい」のワインです、って持ってきてくれたような。
あ! ちょっとしてオムレツも来る。
オムレツだ!
ムシマルは無類のオム好きである。
「21世紀をオムの時代だ」って自著に書いてしまいそうになるほどだ。
あいにく出版界とはえんもゆかりもないのでまだ書いていない、書かずに済んでいる。
しかし、食べる前からじゅるりだ。
この天秤みたいなイエローっぷり、潜水艦みたいなととのった形。
平成のイエローサブマリンではないか。
そして、付け合わせというかオムレツ周辺も、よくあるホワイトソースやトマトソースもしくはチーズ系ではない。
フレンチ技法がありそうなソースにお肉に茄子っぽいものだ。
未知への期待。
ばく。
うん!
エンタイトルツーベース。
言葉の意味はよくわかりませんが、これはおいしい。
けれど反則気味に肉が主張。
ぎちぎちと噛む音がcomeonするように脇役で収まらない。
でもタマゴ。オムもえっらいシャープ。もういっそスナイプ。
これとろっとろだよトロットロ。
高知県室戸市名物シットロト祭りがトロットロ祭りになりかねないやわこさ。
バターもちょびっと香ってくる。
ソースもムシマルには精製方法が全く不明な代物で、アクア・ウィタエって言われてもわからない。
絹ごしみたいにやわらかくて、プロの豆腐職人化料理人でないと出さないし出せないやわらかさ。
あとやっぱり肉がおいしかった。豚だろうか?
もうオムレツの写真ばっかり撮っています。
具にネギも入っていました。
ネギが被った!
卵黄力がすごかった!
食べ終える。
さて、あとはリードヴォーだ。
『永遠のゼロ』を読みながら、合間にリードヴォーについてネット検索。
・・・・・・・・・・・・・http://www.jlogos.com/d015/8015036.htmlによると、
「仔牛の胸腺(ミルクを飲んでいる時期に必要とされ、成長につれて失われる器官)、それも厳密には乳飲み仔牛(ミルクだけを飲んでいる時期の仔牛、また離乳期を過ぎてもミルクだけで育てられた仔牛)の胸腺のみ」をいう、とのこと。
レア部位なのか。
お待たせしました、と来る。
一転してこっちはソラマメですな。
お肉の付け合わせ。それにエディブルフラワーも盛られて。
爽やかさが一斉に学帽を投げ上げる卒業式くらいある。
というわけでいただく。まとめてみる。
ああむ。
うまい。
肉が、仔牛の肉がまるで、こんな言い方はあれだけどまるで、鶏みたいだ。
鶏もも肉のやわらかさを持った牛肉の旨みみたいな感覚が、ある。
へーこれは未知。
世の中には知らないことがいっぱいあるよ、って偉い人がきっと言っていると思う。
最後に一枚残ったバゲットにのっけていただいてみる。
ぐんに!
いやーゴムゴムの実を食べた牛かもしれないと冗談で思うくらいには弾む。
春だからかもしれない。
ワインの残りもいただいて、完ぺきな食事計算だ。
完食。
シェフ「料理が遅くなってすいません」
うえええへえーいえいえ。滅相もない。
お会計。4,000円くらいするかと思ったら3,200円だった。
感想。
・ワイン(グラス)500円だし、メインディッシュっぽい料理も1,000円くらいが最頻(チキンまるごととかは2,980円だけど)だから、そんなに高くない印象。安いお店ってわけではないけれどフレンチっぽいやつが出る店の印象としては無理しないでいい金額。
・意外なのは、パスタとかリゾットとか炭水化物系がないこと。バゲットのみ?っていうわりとスパッとしたメニュー体系。
パスタとかピザは利益率高そうなので(偏見)意外。
・今度はお魚、「舌平目のムニエル」頼みたい気がします。ザ・魚の洋食ってかんじで。
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